「車が好き」という方は多いのではないでしょうか。
そして好きなものを仕事にしたいと思う方も多いはず。
「車が好き」という方におすすめしたいのがレンタカー会社です。
レンタカーを仕事にするってどういうこと?と思う方もいらっしゃるでしょう。
一見難しそうに見えますが、資格や許可があれば誰にでもレンタカー会社を設立することができるんです。
本記事では意外と知られていないレンタカー会社の設立方法や必要な書類などを徹底解説していきます。
少しでも気になった方はぜひチェックしてみてください!
レンタカー会社設立の方法
実際に、レンタカー会社を始めるためにはいくつかの準備が必要です。
資金調達方法や必要な資格など順番に解説していくので、ぜひ参考にしてください。
レンタカー会社を立ち上げに必要な書類
開業するためには、「自家用自動車有償貸渡業の許可」を取得しなければなりません。
地域にある運輸支局の窓口へ「自家用車自動車有償貸渡許可申請書」を提出すれば申請は完了します。
続いては、レンタカー車両の登録です。
営業する地域の陸運局(検査登録事務所)に「事業用自動車等連絡所」を提出します。
「わ」ナンバーを付与されるので、それをもって事業開始となります。
夢を実現するための費用と調達方法
開業するための必要費用については、下記のような例があります。
- 車両費
- 車両保険
- 家賃
- 備品
- 事務関連費
- 広告宣伝費
車両費については中古車2~3台を用意するとなると100~200万円程度必要でしょう。
さらに、車両保険にも入らなければなりません。
20万円程度はかかるため、一般的に個人で加入するよりも高額になります。
資金調達については、融資を受けるとよいでしょう。
ただし、法人の場合は事業許可を取得してからでないと融資を受けられません。
まずは数台の車両を自己資金で揃えてから事業許可を取得し、その後に融資を受けるという流れになります。
レンタカー会社を運営するための必要な資格
バスやトラックなどをレンタルしたり乗用車を10台以上配置する場合は、営業所ごとに専任の整備責任者の配置が義務付けられているのでご注意ください。
整備責任者は、自動車整備士技能検定の1級整備士、2級整備士、3級整備士のなかからいずれかの資格を有している必要があります。
ロケーション選びと車両の選定
ここまで準備が整ったら、どこで事業を始めるか、そしてどんな車両を使用するかを検討します。
選ぶ場所によって、車両の種類や台数も異なってくるでしょう。
自宅からの利便性が良い場所にするのか、観光地など人が集まりやすい場所にするのかなどどこに店舗を構えたら長く続けられそうかシミュレーションしてみてください。
高級車や珍しい車を選ぶと、車好きからの好評を得られるかもしれません。
立ち上げ成功の4つの工夫
レンタカー会社を立ち上げる際にはさまざまな工夫をしなくてはなりません。
その例をいくつか挙げていくので、確認しておきましょう。
顧客のニーズ、市場の状況を理解する
事業を始めようとしている場所の顧客層を理解することが重要です。
その顧客のニーズを読み解くことで、サービスの内容やどんな車両が必要なのかがみえてくるはず。
また、レンタカー業界自体の市場も把握しておきましょう。
トレンドや競合の動きをこまめにチェックすると、事業に対しての解像度がさらに高まります。
顧客の心をつかむサービスを作る
開業しようとする場所の特徴がつかめたら、そこにいる顧客にあったサービスを考えましょう。
昼夜問わずに利用者が見込めそうなら24時間体制にしたり、同じ人が頻繁に利用しそうならサブスクリプションサービスを作ったりと顧客のニーズに合ったサービスを作ることが重要です。
ほかの店にはないような独自のサービスであれば、リピーターも増えて売上アップにも期待できます。
話題の中心になるブランディングとマーケティング
顧客が求めているサービスを作った後は、自社の価値を高めるブランディングを行います。
社名自体が広まりどんなサービスを行うのかが浸透している、または顧客の間でレンタカー会社といえば〇〇となれば理想的です。
そのためにも、顧客が何を求めているのかトレンドはどんなものがあるのかといったマーケティングは欠かせません。
スムーズな運営のためのシステム導入
せっかく開業してよい施策を考えついたのに、システムが使いづらければその事業は失敗に終わってしまうケースもあります。
そうならないためにも、誰もが使いやすくてシンプルなシステムを導入しましょう。
外部会社に委託することが多いと考えますが、きちんと意図や方向性を伝えておくことが大切です。
レンタカー会社設立の5つの注意点
会社を立ち上げる上で、注意が必要な点もいくつか存在します。
いずれも、設立してからも重要な項目なのでしっかり把握しておきましょう。
個人事業主と法人の選択は今後を左右する
レンタカー事業を立ち上げるにあたって、悩むこととして個人事業主か法人か、だと思われます。
レンタカー会社は個人事業主としても法人としてもどちらでも可能です。
しかし、基本的には個人事業主から法人になれるのですがレンタカー事業は異なります。
レンタカー事業を立ち上げるには国土交通省から自家用自動車有償貸渡業の許可が必要になります。
そしてこの自家用自動車有償貸渡業の許可を一度受けてしまうと事業形態の変更ができなくなってしまいます。
なのでレンタカー事業の立ち上げの際は個人事業主と法人、どちらで立ち上げるのかを慎重に検討しなければいけません。
メリット | デメリット | |
---|---|---|
個人事業主 | 開業届を出すだけなので手続きが楽 青色申告をすることで最大65万円の控除 | 途中で法人化ができない 信用を得にくい |
法人 | 社会的な信用を得やすい 法人税の節約ができる 経費の範囲が広がる | 手続きが多く、その手続きに費用が発生する 登録免許税を納付する必要がある |
簡単なのは個人事業主として事業を立ち上げることですが、今後事業の拡大を目指すのであれば法人化し会社設立を目指した方がいいと言えます。
法律遵守はマスト
レンタカー会社として事業の許可を得るためには、主に「人」「物」「お金」の3種類の要件を満たしている必要があります。
- ・人
事業者の中に、2年以内に法定処分を受けている者がいる場合は取得不可
- ・物
事務所や営業所、車庫を用意
車庫は営業所から2㎞以内の場所ですべての車両を駐車できるスペースを有することが条件- ・お金
貸し出しを行う車両には、最低限の金額を補償する自動車保険に加入が必要
これらの条件に当てはまっていなければ、基本的に事業許可は下りません。
守らなければ法律違反とみなされて、営業ができなくなる可能性もあるのでご注意ください
車両点検はビジネスの心臓
レンタルしている車両には不備がないか常に点検をしておきましょう。
エンジンやブレーキに故障があったまま貸し出しを行っていたらトラブルになることはもちろん、最悪の場合大きな事故を引き起こす可能性もあります。
そうなってしまったら、会社としての責任問題となり今まで築いてきた信頼もすべてなくなるかもしれません。
車両点検はレンタカー事業をする上で、最も重要な仕事の一つといえるでしょう。
顧客満足は怠ってはけない
顧客が満足するサービスを提供し続けることで、少しずつリピーターが定着してきます。
短いスパンで考えると利益にならなくても、顧客満足につながると判断したサービスや施策は積極的に実行していきましょう。
長い目で見た場合に、それが売上や儲けにつながるかもしれません。
見えない敵、マーケティングの落とし穴
レンタカー事業は地域性が高いという点に特徴があります。
そのため、その地域の特性をつかまないといけないのですが、イチから始めるとどんなニーズがあるのか見つけづらいという場合が多いです。
マーケティングのノウハウがないために、ニーズをつかむ前に事業から撤退してしまうということも十分考えられるでしょう。
顧客のニーズを常に考え、それに合わせたマーケティングを日々考え実行することが必要です。
心をつかむサービス4つのポイント
では、顧客の心をつかむサービスにはどのようなポイントがあるのでしょうか。
本章では顧客の心をつかむポイントを4つ紹介していきます。
忘れられない体験を作る
レンタカーを利用することで、普段は行けない場所に行けるようになったりできない体験ができるようになったりします。
多くの人にその素晴らしさを知ってもらうことで、また利用しようと思う人もいるでしょう。
地域の観光地と協力してプランを作ったりするのも有効な方法です。
また、レンタカーだからこそ高級車や特別な車に乗車できるという場合もあります。
人によっては、行き先以上に忘れられない体験になるでしょう。
特別キャンペーンなどでリピーターを増やす
キャンペーンや割引サービスを設ける際に、会員限定や一度利用した方限定とするのも顧客の心をつかみやすいでしょう。
誰しもが受けられるわけではない特別感を感じることができるため、満足度も上がりやすいはず。
リピーターを増やしたいという場合には試してみてはいかがでしょうか。
アフターサービスを怠らない
貸し出しが終了した後も、フォローの連絡を入れておくとより信頼感が高まるでしょう。
乗車中に違和感を感じた部分があれば、それを伝えてくれることで故障の早期発見にもなります。
顧客側からしても、一度やり取りをした相手であれば安心です。
こういったアフターサービスを怠らないことで次回の利用にもつながりやすくなります。
トラブルには迅速に対応
レンタカー会社にありがちなトラブルとして、車の故障が挙げられます。
そのほかにも、予約の確認ができなかったりそもそも予約していたはずが行き違いなどでできていなかったりといったシステム面でのトラブルも見受けられます。
そういった場面でも迅速に対応できるようなシステムを構築しておきましょう。
代わりの車を即時に手配したりどうにかして予約枠を空けたりと、トラブルが起こってしまった際は顧客第一の対応をすることが重要です。
まとめ
車や運転好きのなかには、レンタカー会社の設立が夢だったという方もいるでしょう。
好きな車を買取し、レンタルすることで多くの人の笑顔を見られるやりがいのあるビジネスです。
とは言ってもレンタカー会社を設立するにはある程度の資金が必要不可欠になります。
その資金を全て調達するというのは並大抵のことではありません。
だからといって夢を諦めてしまうのもまた違います。
どのように集めたらよいか分からないという場合は、CEOパートナーに相談してみましょう。
創業に関して多くの知識を有する税理士を紹介してくれます。
資金調達のためのアドバイスをはじめ、複雑な税金面についても最適な方法を提案してくれます。
あなたの夢をサポートしてくれる存在になるはずです。
夢を夢のままで終わらせたくない、という方はぜひ相談してみてください!
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