ベンチャーキャピタルにアピールするための事業計画書は、金融機関や地方自治体に提出する事業計画書とは、作成時に重視したいポイントが異なってきます。
ベンチャーキャピタルへは投資をお願いすることとなり、投資することでどんなリターンがあるのかを、いかにアピールできて納得させられるかが鍵となるでしょう。
ここではベンチャーキャピタル向けの事業計画書作成に焦点を当てて、10の構成項目や、作成時に意識すべきポイントをご紹介していきます。
また、事業計画書を正しく作成し、ベンチャーキャピタルからの投資につなげるにはCEOパートナーのサポートが必要不可欠です。
CEOパートナーを頼って叶えられることを解説していますので、事業計画書の作成に少しでも不安を抱く方はぜひ最後までチェックしてみてくださいね。
ベンチャーキャピタル向け事業計画書が必要な理由
ベンチャーキャピタルを利用する時であっても、事業計画書は必要不可欠です。
その理由について3点お伝えします。
事業の魅力を伝えて投資へつなげるため
投資を行なうベンチャーキャピタル側からすると、なんの魅力も感じない事業に支援をすることはないでしょう。
まずは、投資をしたいと思わせるような魅力を伝えていかなければなりません。
ベンチャーキャピタルの視点から見て、どんな事業が魅力的か考えてみるとよさそうです。
VCとのパートナーシップを築くため
ベンチャーキャピタルは、成長見込みのある企業に投資をするのが特徴です。
一度投資して終わりではなく、利益が出るまで継続して取り引きが続きます。
資金調達や経営支援など、企業が成長するためのサポートも受けられるので、パートナーシップは築いておいて損はないでしょう。
明確化したビジョンや目標をVCと共有するため
事業計画書は、自社のビジョンや目標を明確に伝えられる資料です。
そのポイントをベンチャーキャピタルと共有することで、目指すべき位置がはっきりするため効果的な支援を受けやすくなります。
最短距離でより効果的な成長を遂げるために有効な手段といえるでしょう。
ベンチャーキャピタル向け事業計画書10の構成項目
ここからは、ベンチャーキャピタル向けに作成する事業計画書について具体的に何を書いたらよいかお伝えします。
事業計画書の要約
事業計画書の量は膨大にあり、読むだけでも多くの時間がかかります。
ベンチャーキャピタルに限りませんが、忙しい中で時間を割いている担当者のためにも、全体の概要を端的にまとめておきましょう。
要約がされていると担当者からの印象も良いでしょう。
最初に目にする部分なので、どんな事業を計画しているのかその魅力や将来性などを伝えるようにしてください。
事業の概要
どのような事業を計画しているのかを具体的に記載します。
サービスや商品の内容、ビジョンや目標などを明確にしておきましょう。
ベンチャーキャピタルに興味を持ってもらうことが目的なので、これから始めようとしている事業の魅力を存分に伝えてください。
市場分析
参入を計画している市場の規模や成長性、市場ニーズ、顧客セグメントなどの分析結果を明記します。
その分析結果から将来性を示すことで、説得力のある資料となるでしょう。
ベンチャーキャピタル側からしても、正確な市場分析とそこから導き出される将来性に共感すれば支援もしやすいはずです。
競合分析
同じ市場に参入している競合他社の分析も欠かせません。
どのような競合がいるのか、その強みと弱み、さらには比較した時の自社の優位性も挙げる必要があります。
特に競争優位性を明確にすることで、ベンチャーキャピタルに信頼感を与えることができるでしょう。
自社ならではのサービスや技術、商品など差別化ポイントを事前に作っておいてください。
ビジネスモデル
その事業を行なうことで、どのように利益を上げるのかを提示します。
収益性だけでなく、どの程度のコストがかかるのかも明確にすることでより効果的なビジネスモデルが完成します。
ビジネスモデルがしっかりしていると、事業の持続可能性や利益性を高めることができるでしょう。
財務計画
ビジネスをする上で欠かせない資金調達計画や予算管理といった財務面に関する記載部分です。
資金調達計画では資金調達方法や活用方法を、資金使途など予算管理では運営に必要な費用を明記します。
そのほかにも、事業拡大や成長に必要な投資計画についても記載しておきましょう。
これらが明確になっていることで、ベンチャーキャピタル側も事業運営にかかるリスクを把握しやすくなります。
マーケティング戦略
事業が市場へ浸透するための、ターゲット市場や商品の販売促進方法、ブランディング戦略などを計画します。
市場分析同様、参入する市場の特性やニーズを把握することで効果的な戦略を立てられるでしょう。
また、自社の事業やサービスのイメージ・価値を高めることで、市場での競争力を高めることも可能です。
従業員の構成
どのようなメンバーで事業を進めていくかという点も記載しておきましょう。
経営陣や主要メンバー、組織構造と分けておくと見やすくなります。
経営陣や主要メンバーに関しては、経歴やスキル、役割、実績などを明確にしてください。
それ以外にも、アピールになるポイントがあれば記載しておきましょう。
リスクの分析
立ち上げようとする事業にどんなリスクが潜んでいるか、そしてその対処法について提示します。
マイナスなイメージを思い浮かべるかもしれませんが、リスクのない企業は存在しません。
どの企業にもつきものであるリスクを正確に分析して、さらにその対策方法まできちんと明記できれば事業の安定性や持続性のアピールにもつながります。
事業の見通し
現状の分析だけでなく、将来に関する具体的な見通しも記載しておく必要があります。
3か月後、半年後、1年後というようにどのように成長イメージを描けているかが重要です。
そこには利益や費用なども含めた数値も記載しておきましょう。
また、その数値を導き出した根拠がなければ説得力に欠けるので忘れずに付け加えてください。
ベンチャーキャピタル向け事業計画書作成のポイント
ベンチャーキャピタルを活用する際、事業計画書は下記5つのポイントに意識して作成してください。
事業の成功性とリターンの見込みをアピール
当然ですが、事業が成功する見込みがない企業にベンチャーキャピタルは投資をしません。
会社やサービスの将来性や、他社との差別化ポイントをアピールしておく必要があります。
また、ベンチャーキャピタルは投資をした企業の株式配当などで利益を得るのが目的です。
そのため、成功した場合のリターン見込みも明確にすると、投資のイメージもわきやすいので記載しておきましょう。
シンプルでわかりやすい表現を心がける
事業計画書を作成する時は、誰が見ても分かるような資料作りを心掛けてください。
専門用語は極力避けるか、注釈で解説を入れておくとよいでしょう。
読みやすい資料にまとめることで、読み手側は時間を短縮できるうえに興味も持ちやすくなります。
視覚的に理解しやすい資料を併せて用意
文字ばかりの事業計画書は、非常に読みづらいです。
グラフやチャート、場合によっては図なども使用して分かりやすく示しましょう。
効果的に用いることで、読み手側も理解しやすくなります。
ストーリー性を持たせたプレゼンを行なう
ベンチャーキャピタルに興味を持ってもらうためにも、その事業を行なうに至った背景や過程といったストーリーを持たせましょう。
その思考で共感を得られれば、強い印象付けができるようになります。
事業計画書の要約や事業の概要部分などで強調して書くのがおすすめです。
自信と熱意を感じさせる
最後は、事業に対する自信や熱意です。
テクニカルな面も当然重要ではあるものの、ベンチャーキャピタル側からすると信念や情熱がなければ「本当に成功させたいのか?」と不安になってしまうでしょう。
投資を受けたいと思うのなら、最低ラインとして事業計画書には熱を込めておくことが重要です。
事業計画書の作成はCEOパートナーを頼ろう
事業計画書の作成方法についてまとめてきましたが、自分の場合はどのように書けばよいのか分からないという方も多いでしょう。
そんなお悩みは、CEOパートナーが解決します。
サポート実績豊富な税理士による作成支援
CEOパートナーでは、創業融資に詳しい税理士を紹介するサービスを行なっています。
過去にも、創業者からの経営に関する困りごとをいくつも解決してきました。
事業計画書の作成もサポートするので、書き方が分からないという方にもおすすめです。
時間と手間が効率よく省ける
ベンチャーキャピタルに提出する事業計画書の作成サポートを行なっているので、その分時間や手間が省けるというのがメリットです。
本業に割く時間も増えるので、生産性もより向上するでしょう。
専門アドバイスのもとでVC受けアップ
紹介するのは、これまで事業計画書を何度も作ってきた実績がある税理士です。
そのため、ベンチャーキャピタル側に好印象を持ってもらえるポイントも熟知しています。
自分で作るよりもはるかに、投資してくれる可能性は上がるはずです。
まとめ
ベンチャーキャピタルを利用する場合は、事業計画書の作成が必要不可欠です。
作成にはいくつかのポイントがあり、意識して盛り込むようにするとよいでしょう。
忙しいけど事業計画書はしっかり作りたいという方は、CEOパートナーに相談するのがおすすめです。
連絡をしてから24時間以内におすすめの税理士を紹介するというスピード感も持ち合わせています。
ベンチャーキャピタル以外でも、融資や節税など経営を行なううえでのお困りごとにも一通り回答しているので、ぜひ一度お問い合わせください。
コメント