建設業の事業計画書の書き方8項目を知ろう!おすすめテンプレートも

建設業の事業計画書を作成するには、どんなポイントを押さえるべきでしょうか? 

許認可の取得や金融機関からの融資を得るためには、具体的で説得力のある計画書が求められます

この記事では、建設業の事業計画書の書き方8項目とテンプレート、作成のポイントを解説していきます。

最後まで読めば、計画書の完成までの道のりがぐっと近づきます。ぜひお役立てください!

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目次

建設業の事業計画書8項目を考えよう

まずは、建設業の事業計画書を作成するための8つの項目を紹介します。

実際に作成する場合は、以下をご参照ください。

起業の動機

事業計画書の最初に書くべき項目は「起業の動機」です。

なぜ建設業を選び、どのような目標や理念を持っているのかを具体的に記述します。

たとえば、地域の建設需要に応えたい、環境に配慮した施工を提供したいなど、自分のビジョンや社会貢献への意識を明確に伝えると好印象です。

また、これまでの経験やスキルを活かしながらどのように事業を成功させたいかも記載すると、さらに信頼性が高まります。第三者にも分かりやすい内容を記載するとなおよいでしょう。

職歴・実績

次に、自身の建設業界での職歴や実績をアピールする項目です。

建設業として勤務してきたなかで、これまでの業務でどのような役割を担い、どのような成果を上げたのかを具体的に示します

担当したプロジェクト名やその内容、成功事例を記載することで、金融担当者の解像度や信用力を高められるでしょう。

技術的なスキルや業界での評価を強調することも重要なアピール材料です。

事業内容

事業計画書では、提供するサービスや業務内容についても具体的に記述します。

建設業のなかでもどの分野に特化しているのかを明確にし、その技術やサービスの強みについても触れてください。

たとえば、住宅建設、リフォーム、公共工事、土木工事など、事業の種類を詳細に説明し、それぞれの分野での差別化戦略を盛り込むと説得力がアップします。

また、地域に根ざしたサービスの提供や、他社にはない技術力、コストパフォーマンスをアピールするのも効果的です。

仕入れ先・取引先

建設業の事業計画書には、仕入れ先や取引先に関する詳細も記載します。

材料の仕入れ先や下請け業者、外注業者がどこであるかを明記し、それらの取引関係がきちんと確立していることを示すと、事業の安定性が評価されるでしょう。

さらに、元請け業者や下請け業者との関係性も記載することで、事業の運営基盤のアピールにもなります。

取引先との契約や協力関係を証明できる資料を用意しておくと、融資審査にも有利です。

従業員

従業員に関する情報についても記載しなければなりません。

現在の従業員数や今後の採用計画について明記したうえで、何人体制で事業を行うのかを伝えます

現場監督や職人、事務スタッフなど、必要な人材の配置を具体的に示すと、事業運営の現実味が増すでしょう。

また、従業員が持つ資格や経験を記載することで、組織のスキルレベルを高く評価してもらえる可能性があります。

事業拡大時に必要となる人材計画や教育方針についても触れておくとなおよいでしょう。

債務状況

個人または法人としての債務状況は、融資審査において重要な項目です。

現在抱えている借入金やローンの返済状況を嘘偽りなく記載すると、融資担当者に財務状況が明確に伝わり、信用力を評価されます

もし債務が多くても、適切に返済を続けていることを示すことで、信頼を得ることができます。

重要なのは、債務があっても正確に伝え、隠さないことです。

金融担当者の信頼を損ねないように、必ず正直に回答しましょう。

資金計画

事業を開始するためには、どのような設備や資材が必要か、そのために必要な資金を具体的に記載します。

建設業の場合、事務所や車両、機材などの設備投資が大きくなるため、可能な限り正確に算出しましょう

さらに、運転資金や人件費も含めた総額を示し、その資金をどのように調達するかも明記します。

この項目では、自己資金と融資希望額とのバランスが重要です。

過剰な借入は避け、現実的な資金計画を立てることが信頼を高めるポイントになるでしょう。

事業の見通し

事業の見通しは、今後の売上予測や市場動向を踏まえて記載する項目です。

建設業の市場動向や競合他社の分析、ターゲット市場のニーズを具体的に示し、どのように収益を上げるのかを説明します。

たとえば、地域での建設需要やリフォームのトレンドなど、具体的な数値を交えながら説得力のある見通しを立てると、事業の成功可能性のアピールにつながるでしょう。

また、楽観的な見通しを記載すると信用性が下がるため、予測は現実的な範囲に留めてください。

建設業の事業計画書おすすめテンプレート

ここでは、建設業を立ち上げる際の事業計画書としておすすめしたいテンプレートを紹介します。

日本政策金融公庫のテンプレート

日本政策金融公庫は政府が100%出資する金融機関で、創業間もない事業者や中小企業の支援を積極的に行っています。

融資を希望する企業向けに「創業計画書」のテンプレートを提供しているため、初めて作成する方も安心です。

業種ごとに記入例も用意されており、建設業の場合は「内装工事業」を参考にするとよいでしょう。

事業内容、経費計画、資金繰りなど、建設業に必要な項目がしっかりと整理されているため、融資担当者にも明確なアピールが可能です。

Money Forward クラウドのテンプレート

経理や人事といった会社経営に必要不可欠な業務を効率化するソフトを多数提供しているMoney Forward クラウドは、事業計画書のテンプレートを数多く提供しています。

業種ごとに多くのテンプレートを用意しており、建設業を目指す方には「工務店」や「建築士」などがおすすめです。

ダウンロードするには、Money Forward クラウドの会員登録が必要です。

とはいえ、登録は無料なので一度チェックしてみるとよいでしょう。

J-Net21(中小機構)のテンプレート

中小企業の支援を行うJ-Net21は、事業計画書のほかに自己分析シートや市場調査シートといったテンプレートも提供しています。

事業を始める際に必要な書類が多数そろっているので、必要なものをダウンロードしておくとよいでしょう。

公的機関が提供するテンプレートのため信頼性が高く、融資申請の際にも使用しやすいのが特徴です。

さらに、中小企業向けのサポート情報も豊富に提供されているので、事業計画書の作成と合わせて活用してみましょう。

建設業の事業計画書書き方のポイント

ここでは、建設業を立ち上げる際の事業計画書の書き方のポイントを解説します。

自身の持つ資格・実績・強みを明確に

建設業の事業計画書では、起業者の資格や実績、強みを明確に記載することが重要です。

建設業では資格が必須の業種も多く、資格や職歴は信頼性を高める大きな要素となります。

また、過去のプロジェクトや成功事例、技術力の高さを具体的にアピールすることで、事業の強みを強調することも可能です。

ほかの人にはないあなただけのオリジナルの経歴を武器にして、他社との差別化を図りましょう。

無駄のない資金計画を立てる

建設業では、初期費用や運転資金の計画が成功のカギとなります。

設備投資や人件費、運転資金の見積もりを正確に行い、無駄を省いた資金計画を立てましょう。

資金計画は、融資を受ける際にも重要な審査ポイントとなります

具体的な数字を盛り込むことで計画の信頼性を高め、返済可能な見通しを示すことが大切です。

資材の仕入れ先や協力業者との契約状況も記載しておくと、資金計画の具体性がアップします。

競合調査・市場調査を行う

建設業界は競争が激しいため、競合調査と市場調査は欠かせません。

そのため、競合他社の強みや弱みを分析し、どのように差別化を図るかを計画書に盛り込む必要があります。

また、地域の市場ニーズや建設需要を調査し、ターゲットとする市場がどの程度存在するかを明確にすることも重要です。

データや統計を使用して市場の成長性を示すと、説得力が増し、計画の実現性を高めることができます。

内容はわかりやすく纏める

事業計画書の内容は、誰が読んでもわかりやすく、簡潔にまとめることが重要です。

たとえば、建設業に関する専門用語が多すぎると、読む側が理解しにくくなるでしょう。

専門的な用語はなるべく減らし、どうしても必要な場合は説明を加えるなどして配慮するように心がけてください。

また、文章だけでなく、グラフや表を使って視覚的にわかりやすくするのも効果的です。

読み手に伝わりやすい構成を意識し、過不足のない情報を提供してください。

建設業の事業計画書に迷ったら専門家を頼ろう 

最後に、建設業の事業計画書を作成する際におすすめしたいCEOパートナーという事業を紹介します。

信頼できる税理士が事業計画書作成をサポート

CEOパートナーでは、事業計画書の作成や資金調達に精通した税理士を紹介する事業を行っております。

資金調達に苦慮している事業者向けに事業計画書の作成サポートを実施しているため、融資審査もスムーズになるでしょう。

税理士は財務や経営のプロフェッショナルであり、計画書の内容を実現可能な形にまとめてくれます。

融資担当者にも好印象を与える精度の高い書類を作成できるため、ぜひご活用ください。

難しい手続きも税理士を頼れば安心

建設業の開業や運営には、数多くの手続きが必要です。

CEOパートナーから紹介される税理士は事業計画書の作成だけでなく、税務申告や融資申請、法人設立など、煩雑な手続きも代行しています

時間と手間を大幅に削減できるため、その分本業に集中できるようになり、ビジネスの立ち上げがスムーズに進みます。

効率的に事業運営ができるので、多くの事業者におすすめです。

融資の審査通過率アップを支援

融資によって資金調達を行う場合、金融機関からの審査は重要なステップです。

CEOパートナーから紹介される税理士は融資の審査通過に必要なポイントを熟知しており、事業計画書のブラッシュアップや面談対策もサポートします。

プロのサポートにより審査通過率を大幅にアップさせられるため、何度も申し込む必要はありません。

無駄な労力や時間をかけなくて済む点が大きなメリットといえるでしょう。

まとめ

建設業の事業計画書は、事業の成功に向けた重要なステップです。

あらかじめ必要な項目を把握し、テンプレートなどを活用しながら質の高い書類を作成しましょう。

自身の強みを明確にしながら、わかりやすく計画書を作成することが求められます。

迷った時は、CEOパートナーに相談することをおすすめします。

計画書のクオリティを高め、融資の審査通過率をアップさせることが可能なうえに、経営についての有益なアドバイスも行っているため、創業間もない方はぜひご相談ください。

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この記事を書いた人

編集プロダクションで6年ほど勤務した後にフリーのWebライターに転身して2年目になりました。今後のキャリアも見据えた時に自分自身の糧になる分野だと考え、記事執筆に取り組んでいます。趣味は散歩とギターを少々たしなんでいます。

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