女性起業家必携!資金調達8大手法と実践成功ストーリー

崖を登る女性

女性起業家の優れたビジネスプランを実現するためには、まとまった資金が必要不可欠とも言えます。

女性はどうしても社会的立場が弱いと思われがちですが、女性を対象とした融資制度や助成金制度など、女性起業家を支援する資金調達手段はさまざまに存在しています

今回は女性起業家のみなさんにぜひご検討いただきたい8つの調達手段を皮切りに、資金調達を行なう上で知っておきたいメリットとデメリット、さらに実際の成功事例をご紹介

また、個人事業主として活動中の女性である私が、個人的な観点からおすすめする資金調達における3つの行動アドバイスをご提案します。

あなたも社会で輝く女性を目指して、この記事とともに今から一歩を踏み出しましょう。

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目次

女性起業家におすすめの資金調達手段8選!

ティアラを付けた豚の貯金箱

早速、女性起業家にぜひ検討いただきたいおすすめの資金調達手段を8つご紹介していきます。

「融資」「助成金」「補助金」「その他」に分類して紹介を進めていきます。

公式サイトがあればリンクを併せて提示していきますので、気になる手段があれば確認してみてくださいね。

【融資】女性、若者/シニア起業家支援資金

中小零細企業や個人事業主に向けて積極的な金銭的支援を行なう政府系金融機関「日本政策金融公庫」が提供する創業融資です。

これから創業予定、もしくは創業してからおよそ7年以内で、女性、そして性別を問わない35歳未満の若者・55歳以上のシニアを対象としています。

同制度を女性が利用する最大のメリットは、特別利率の適用により通常より1%前後低い金利での借入が叶う点です。

技術やノウハウに新しさが認められるなど、一定の条件を満たせばさらに利率が下がる場合もあります。

融資限度額は個人事業主など小規模事業の場合7,200万円、中小企業の場合7億2千万円と、高額融資の可能性を秘めています。

公式サイトはこちら

関連記事:起業時に活用したい創業融資!女性向け制度で最高7200万円まで融資

【融資】新創業融資制度

女性、若者/シニア起業家支援資金に同じく日本政策金融公庫が提供する制度ですが、単体で利用するものではなく公庫の創業融資と組み合わせての利用となります。

新創業融資制度を創業融資と組み合わせることで、原則無担保・無保証で最大3,000万円までの借入ができるようになります。

女性、若者/シニア起業家支援資金との組み合わせも可能ですので、担保となる資産や個人保証へのリスクが不安な方でも安心して創業融資を頼ることのできる制度です。

これから創業予定、あるいは既に事業を始めてからおよそ2年までの方が対象となります。

※新創業融資制度は2024年3月31日をもって終了しました。

関連記事:新創業融資制度とは?特徴とメリットデメリット、活用方法を徹底解説!

【助成金】若手・女性リーダー応援プログラム助成事業(東京都)

東京都内の商店街で開業予定の女性におすすめなのが、東京都中小企業振興公社の提供する同助成金です。

対象は女性もしくは39歳以下の若者と、女性は年齢問わず利用が可能です。

これから創業予定の方か、個人事業主の方が開業する際にのみ申請できます

実店舗の経営経験のない方が初めて商店街に実店舗を構えることを応援するプログラムですので、起業初心者の女性でも安心して活用できます

助成限度額は730万円です。

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関連記事:会社設立は助成金を頼ろう!女性でも使える5つの助成金を紹介!

【助成金】両立支援等助成金

主に育児に従事する家庭を支援する助成金で、家庭と仕事を両立しやすい環境づくりに充てることを目的としています。

現在は4つのコースが主流です。

  • 出生時両立支援コース
  • 介護離職防止支援コース
  • 育児休業等支援コース
  • 不妊治療両立支援コース

女性に限らず子育てパパを支援対象とするなど、女性起業家にとってパートナーとともに家庭と仕事の両立を図れる助成金となるでしょう

コースによって助成限度額など取り決めが異なるほか、実施年度によってもこまめに変更が行なわれます。

気になるコースをご自身で確認してみましょう。

公式サイトはこちら

出生時両立支援・介護離職防止支援・育児休業等支援コースはこちら(令和6年3月現在)

不妊治療両立支援コースはこちら(令和6年3月現在)

関連記事:夫婦起業で成功しやすい職種はこれだ!自宅で簡単に始める5つの仕事

【補助金】小規模事業者持続化補助金

働き方改革や賃金引上げ、インボイス制度の導入など、小規模事業者が事業を行なうにあたって影響の及ぶ政府の方針変更へ対応することの支援として、経費の一部を補助する取り組みです。

申請は地域の商工会や商工会議所を通して行います。

補助上限額が最大200万円で、創業を支援する「創業枠」も最大200万円までの補助を受けることが可能となっています。

インボイス特例として要件を満たせば追加で50万円の補助額受給も可能です。

創業してからの申請となり、創業から3年以内までなら対象となります。

創業から間もない女性起業家の方は必見です。

公式サイトはこちら

関連記事:創業融資・補助金活用術!違いの解説と創業時におすすめの補助金5選

【補助金】ものづくり補助金

中小企業や小規模事業者の技術力向上や生産性の高い事業活動を支援するための補助金制度です。

新たな製品開発、生産プロセスの改善、情報化支援など、幅広い用途で利用することができます。

特に製造業、建設業、商業、サービス業など、ものづくりに関連するさまざまな分野の企業が対象となります。

申請枠や類型、また事業の規模によって補助上限額は異なってきますが、750万円から、最大でも1億円の補助を受けることができる大規模な補助金制度となっています。

ものづくりを通して事業の可能性を拡大していきたい女性起業家の方は要チェックです。

公式サイトはこちら

関連記事:【事業者向け】事業再構築補助金の承認を勝ち取る!事業計画書の秘訣

【その他】クラウドファンディング

クラウドファンディングとは不特定多数から寄付や購入を通して資金調達を図る手法です。

一般的には専用サイトにプロジェクトを掲載し、SNSなどと併用して拡散を狙います。

プロジェクトへの共感者を一人でも多く獲得することが重要で、共感を呼ぶだけでなく、寄付や購入を実行して「応援したい」と思わせることが大切です。

クラウドファンディングに成功すれば返済義務のないまとまった金額が手に入る上、プロジェクト始動前から見込み客となるファン獲得が叶います

起業家として輝く女性に憧れを抱く女性は少なくないはず。

女性ならではの発想や工夫、そして集まりやすい憧れを武器に、クラウドファンディングを通したプロジェクト始動の検討はおすすめです。

関連記事:会社設立はクラウドファンディングで実現!資金とファンを同時に掴め

【その他】投資家からの出資

法人として起業家に出資を行なうベンチャーキャピタル、同様に個人としてエンジェル投資家が存在しますが、彼らの力を借りることはビジネスプランを実現するための大きな一歩となります。

出資を期待するには評価を狙うために、実現性や成功可能性を兼ね備えた完成度の高いビジネスプランを緻密に練る必要があります

難易度は高いですが、出資が叶えばまとまった資金の獲得はもちろん、投資家の視点から経営アドバイスや専門的アドバイスが受けられたり、人脈を通して手厚いサポートが受けられたりするでしょう。

ただし出資を受けるということは経営の一部の権利を渡す必要があります。

独断で自由に経営できなくなる点には注意が必要です。

関連記事:起業で投資してもらいたい!投資家と出会える4つのマッチング方法

女性起業家の資金調達メリット・デメリット

札束を持つ女性

1章で紹介したように、女性起業家が活用できる資金調達手段はさまざまですが、資金調達することにはメリットだけでなく、デメリットも存在します

資金調達で失敗してしまうことのないよう、メリットとデメリットを事前に併せて確認していきましょう。

起業に必要な資金がすぐに揃う

資金調達の最大のメリットは、事業をスムーズに立ち上げ、運営するための資金を速やかに確保できる点です。

創業融資はもちろん、クラウドファンディングや投資家からの出資などを活用することは事業の初期段階で必要となる資金を揃えることが可能です。

資金調達の手段は一つに絞らず、複数の資金源を併用することでより速やかにまとまった資金の調達が叶うとも言えます。

関連記事:資金調達は5種類!高額・スピード・返済不要の資金調達TOP3

調達先からのサポートがさまざま

資金調達を行なうことは、調達先からの金銭的な支援だけでなく、ビジネスモデルの検証、マーケティング戦略の提案、ネットワークの拡大など、調達先の知見が生きた様々なサポートを受ける機会があります

多くの調達先では申請前から面談の機会が設けられ、調達実行まで、担当者のサポートのもとで進めていくこととなります。

専門機関のサポートを受けながら資金調達することは事業成功に大きな意味をもたらすでしょう。

関連記事:資金調達のサポートはプロに!資金調達の体験談3つも大公開

経験豊富な専門家や起業家と出会える

資金調達の過程を通じて、投資家、他の起業家、ビジネスコンサルタントなど、業界の専門家との出会いがあります。

こうした出会いは事業運営における貴重な資産となり得ます

資金調達が完了してからも、実際に事業を始めるにあたってサポートしてくれる存在となったり、情報交換を行なうことで、切磋琢磨し合える仲間となり得たりするでしょう。

特に専門家を頼って資金調達を行なうことは、資金調達を効率よく行なうだけでなく、事業開始後の経営状況をともに見つめ舵を取っていく重要なパートナーとなるのでおすすめです。

 CEOパートナー|公式サイト

関連記事:創業融資の相談はCEOパートナー!実績のある相談所3選

返済負担が発生する

創業融資を受けた場合には、将来的に返済負担が発生することがデメリットとして挙げられます。

本体となる返済金額だけでなく、利息の支払いが伴いますので、事業のキャッシュフロー計画には十分な注意が必要です。

また、クラウドファンディングや投資家からの出資を受ける場合、返済の必要はありませんが、出資者にとってなんらかのリターンを設ける必要があります。

出資してもらって終わりではなく、クラウドファンディングなら商品やサービスの無償提供、投資家からの出資なら将来的な株式の上場など、出資者にとってプラスとなるものの準備が求められます

関連記事:創業融資は初めの6ヶ月は返済不要!困らない融資の借り方

ライフスタイルに沿っていないと破綻する

事業計画が実際のライフスタイルや能力と合致していない場合、事業は破綻するリスクがあります。

資金調達に成功しても、事業運営の現実が予測と異なることは珍しくありません

そのため、リアルな事業計画と自己評価が必要です。

特に女性起業家の場合、結婚や育児など、男性に比べてライフスタイルの変化が仕事にもたらす影響は大きいと考えられます。

男性よりも一層、ワークライフバランスを考慮して事業計画を立てていく必要があるでしょう。

関連記事:独立開業したい女性におすすめ!女性ならでは5つの職種と4つの資格

助成金や補助金は事前調達できない

助成金や補助金は、事業が一定の条件を満たした場合にのみ受けられ、支給は後払いとなります

そのため初期段階での資金調達には適していません

また、事前に実施計画を提出し、さらに計画実行後には定期的な報告が必要になるなど、申請プロセスが少々複雑なのもデメリットです。

関連記事:【最新版】独立開業支援制度6選!補助金以外にもこんな支援が?

成功への道~先輩女性起業家たちの事例~

成功した女性

成功した女性起業家たちは資金調達のさまざまな手段を吟味し、事業内容に最適な手段を採用しています

ここでは2人の女性の事例を挙げるとともに、彼女たちの具体的な資金調達の方法と、資金をどのように事業の成功に繋げたかをご紹介していきます。

事例を通して、調達手段の選択を参考にするとともに、資金調達の重要性を確認していきましょう

地方都市で成功を収めた女性のストーリー

“あかり”さんは、地元の地方都市でオーガニックコスメブランドを立ち上げました。

資金調達の主な方法は、地元の中小企業向けの助成金申請と、信用金庫からの低利融資です。

助成金を活用することで初期投資をカバーし、低利の融資によって製品開発と初期のマーケティング活動に必要な資金を確保しました。

資金の活用では、地域特有の天然素材を利用した製品ラインナップの開発に注力

また、小規模ながら効果的なローカルイベントやSNSを通じて、ブランドの認知度向上に成功しました。

資金を戦略的に活用することで、地方から全国的なブランドへと成長させることができました

関連記事:地元に根づく創業融資制度がここにある!まさに信用からなる信用金庫とは

海外向け商品展開で活躍する女性のストーリー

“ユナ”さんは、日本の伝統工芸品を現代風にアレンジし、海外に向けて販売する事業を展開しています。

彼女の資金調達は、クラウドファンディングでの成功が大きな鍵を握りました

国内外のファンから資金を集め、初期の製品開発と海外マーケットへのアプローチ資金に充てました。

資金の活用では、まず優れたデザイナーとのコラボレーションにより、伝統工芸品を現代の消費者が求めるデザインに昇華させました。

さらに、海外向けのEコマースプラットフォームの構築と、デジタルマーケティングによるブランド認知度の向上に注力。

これらの戦略により、グローバル市場での販売拡大に成功しました。

関連記事:起業成功のアイデアは海外にあり!起業家必見の先取りアイデア8選

資金調達における3つの行動アドバイス

黄色いリボンのビジネスウーマン

資金調達は女性起業家に限らず、多くの起業家が直面する大きな挑戦の一つです。

成功への道を切り開くためには、戦略的に行動することが不可欠です。

ここでは、資金調達をスムーズに進め、その後の事業運営にも役立つ3つの行動アドバイスを提供します

女性起業家ならではのポイントも含めてご紹介していくので、要チェックですよ。

申込準備前から【CEOパートナー】に相談する

特に創業融資や助成金・補助金など、審査を必要とする調達手段を選択する場合、専門的な知識に基づいて申請を行なう必要があります。

資金調達のコンサルサービスであるCEOパートナーでは、創業時の資金調達コンサルを得意とする税理士と即日マッチングが叶います

女性起業家は、女性ならではの最適な調達手段を選択するところから苦労する部分もあるでしょう。

【CEOパートナー】で出会う税理士に相談することで、自身に最適な調達手段をアドバイスしてもらえるほか、申請準備から申請手続きまで、一貫して手厚いサポートが受けられます

資金調達に成功してからも、顧問税理士を依頼できるなど、事業を一番近くで理解している良きパートナーとなるでしょう

 CEOパートナー|公式サイト

関連記事:【創業融資】サポート先ランキング!信用できる専門家の見つけ方

起業家コミュニティをうまく活用する

起業家コミュニティは知識の共有、経験談の交換、そしてビジネスチャンスの創出に役立つ貴重な場となります。

こうしたコミュニティはオンライン、ソーシャルメディアのグループ、起業家向けのイベントや交流会など、様々な形で存在しています。

特に資金調達に関しては、以下のようなメリットがあります

  • 経験共有: 他の起業家から資金調達の成功事例や失敗談を聞くことで、有益な洞察を得られます。
  • ネットワーキング: 投資家など業界の関係者と直接接触できる機会となり、資金調達の可能性を高めます。
  • サポートシステム: 資金調達のプロセスは精神的にも負担が大きいため、同じ道を歩む仲間からの励ましやアドバイスが非常に心強いものです。

以上のような学びやつながりが広がるほか、同志とのつながりを深く求める女性にとっては些細なことでも共感し合える場となるはずです。

女性起業家同士のつながりは、精神的な安定をもたらすことでしょう

コミュニティを活用する際には、積極的に参加し、自らも知識や経験を共有することで、相互のサポートを促進しましょう

関連記事:起業コミュニティは成功の近道|見つけ方とおすすめコミュニティ9選

常に調達後のリスク対策を考える

資金調達に成功した後も、リスク管理は起業家の重要な責務です。

事業運営における不測の事態に備え、以下の点に注意を払うことが重要です。

  • 財務計画の見直し: 定期的に財務計画を見直し、事業の収益性と支出を精査することで、財政的な健全性を維持します。
  • 緊急資金の確保: 不測の事態に対応できるよう、緊急時にアクセス可能な資金を確保しておくことが賢明です。
  • リスク分散: 投資や事業展開の際には、リスクを分散させることを心がけ、一つのプロジェクトや市場に依存しすぎないようにします。

資金調達後のリスク管理を適切に行うことで、事業の持続可能性を高め、長期的な成功に繋げることができます

資金調達はゴールではなく、事業成功へのステップであることを常に意識しましょう

関連記事:【起業リスク対策】対策次第で起業後の5年後も変わる!5つの解決法

まとめ

この記事では、女性起業家が資金を調達し、事業を成功に導くためのおすすめの調達手段や実践的アドバイスをご紹介しました。

女性起業家の資金調達は可能性がさまざまで、それぞれの方法には独自のメリットとデメリットが存在します

主に創業融資や助成金、補助金、クラウドファンディングや投資家からの出資などがありますが、どの方法を選択するにせよ、計画的にアプローチすることが成功の鍵となります。

資金調達先からのサポートや専門家とのネットワーキングを積極的に利用し、事業の持続可能性を高めることも大切です。

資金調達は単なる資金獲得にとどまらず、ビジネスの成功を加速させるための戦略的なステップであることを忘れずに、夢を現実に変える行動を取っていきましょう。

輝く女性への第一歩を応援しています

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この記事を書いた人

Webライター歴3年、現在は個人事業主として活動しています。独立を目指す方に私の経験で何か役立つものがあればと考え、主に起業に関する記事を書いています。趣味はK-POPとSFアクション映画と猫の動画を見ること。

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