ネット販売の事業計画書なんて、どうやって書けばいいのか分からない!
そもそも事業計画なんて必要なの?
そう思ってしまいますよね。
結論、ネット販売事業で成功するためには、綿密な事業計画が不可欠です!
ネットショップでは初期投資が少なく済みますが、継続的に利益を出すための資金計画や戦略がないと、すぐに廃業してしまいます。
今後、金融機関から資金調達をしようと考えているならなおさら、事業計画書は大事になってきます。
そこで今回、事業計画書の書き方から成功するネットショップのポイントを詳しく解説していきます。
ネットショップで、あなたのビジネスをどんどん成長させていきましょう!
ネット販売事業の事業計画書作成3つのステップ
事業計画書とは、自分のビジネスの目的や目標、市場分析や販売戦略などをまとめたモノです。
事業計画書は、自分のビジネスを明確にするだけでなく、資金調達やパートナー探しにも役立ちますので、めんどくさらずにぜひ作成してみてください。
ここでは、ネット販売事業の事業計画書作成に必要な3つのステップをご紹介します。
事業計画書のテンプレを入手
まずは、ネット販売事業の事業計画書のテンプレートを入手しましょう。
テンプレートを使うと、自分で一から考える必要がなくなり、効率的に事業計画書を作成できます。
ここでは、日本政策金融公庫から入手できるテンプレートをおすすめします。
日本政策金融公庫は、中小企業や個人事業主などに融資や支援を行う公的機関です。
今、融資を考えていない人も、このテンプレを元に作成することによって、事業の収益や戦略を考えることができます。
日本政策金融公庫のテンプレートは、ここからダウンロードできます。
また、日本政策金融公庫ではネット販売事業の事業計画書の例はありませんが、婦人服・子供服の小売業の例がありますので、参考にしてみましょう。
市場分析とターゲット顧客を考える
まず、市場分析とターゲット顧客を考えましょう。
市場分析とは、自分のビジネスが参入する市場の規模や動向、競合状況などを調査することです。
どんな事業でも、この市場分析なくして、成功することはありません。
市場分析を行うことで、自分のビジネスの強みや弱み、機会や脅威などを把握できます。
ライバルサイトやトレンド商品をチェックして、消費者のニーズ、動向を考えるようにしましょう!
また、ターゲット顧客を考えることで、自分のビジネスが誰に対して何を提供するかを明確にできます。
事業計画書のテンプレ例では、「取扱商品・サービス」の欄にこのように記載しています。
次の章の販売戦略も踏まえて、記載しましょう。
販売戦略と商品、仕入れ先をチェック
販売戦略とは、自分のビジネスがターゲット顧客に商品やサービスをどのように販売するかを決めることです。
販売戦略には、どこで販売するか、価格設定、集客方法などが含まれます。
例えば、自分のサイトやアプリ、SNSやブログなどがあります。
価格設定には、コストや競合価格、顧客の支払い意欲などを考えなければなりません。
集客方法とは自分のビジネスが商品やサービスをターゲット顧客に知ってもらうための活動です。
例えば、広告や口コミ、SNSなどを活用することができますよね。
商品を選ぶときには、市場ニーズや競合差別化、品質や安全性などを考慮しましょう。
売り上げを伸ばすには、安定的に仕入れる必要があります。
仕入れ先を明確にしておくことで、今後のリスクにも対応することもできます。
仕入れ先を選ぶときには、価格や納期、信頼性やアフターサービスなどを考慮しましょう。
日本政策金融公庫の事業計画の例では、「取引先・取引関係等」で記載例を見ることができます。
ネットショップ販売で成功する4つのポイント
ネットショップ販売で成功するためには、いくつかのポイントを押さえておく必要があります。
- 集客方法を知る
- オンラインのデメリットを知る
- 少額から始める
- 最適な出店方法を選ぶ
ここでは、そのポイントを4つに分けてご紹介します。
集客方法を知る
ネットショップ販売の最大の課題は、集客です。
どんなに良い商品やサービスを提供しても、お客様が来なければ売れません。
集客方法はさまざまありますが、主に以下の3つに分類できます。
- SEO(検索順位で上位表示)
- SNS(Twitter(X)、インスタ、TicTok)
- 広告(Google広告やFacebook広告など)
これらの方法を効果的に活用するには、自分のターゲット層や競合他社を分析し、適切なキーワードやコンテンツを作成する必要があります。
また、定期的に効果測定や改善を行うことで効率よく集客することができます。
オンラインのデメリットを知る
ネットショップ販売には、オフラインと比べて多くのメリットがあります。
- 店舗や在庫を持たなくても販売可能
- 場所や時間に制限されない
- 幅広い地域に販売できる
- コストやリスクが低い
そのため、ネット販売を始めるハードルが低くありますが、ライバルが多いのも事実です。
そして、以下のデメリットにも注意が必要です。
- 商品やサービスの品質や安全性を確認できない
- 顧客との信頼関係やコミュニケーションが希薄
- 返品やクレームの対応が難しくなる
- 法律や規制に遵守する必要がある
これらのデメリットを克服するためには、商品やサービスの説明や写真を充実させたり、レビューや口コミを活用したり、アフターサービスを強化したりする必要があります。
しかし、ネットショップ販売はオフラインとは異なる特性や課題がありますが、それらを理解し、対策を講じれば、大きなビジネスチャンスになります。
少額から始める
ネットショップ販売は、オフラインと比べてコストやリスクが低いと言いましたが、それでも初期投資や運営費用はかかります。
特に、集客方法の一つである広告は、効果が出るまでに時間とお金がかかる場合が多いです。
そのため、最初から大きく儲けようとせずに、少額から始めて様子を見ることをおすすめします。
少額から始めるメリットは以下の通りです。
- 資金繰りやキャッシュフローの管理がしやすい
- 失敗しても損失が少ない
- テストマーケティングや仮説検証がしやすい
少額から始めるためには、自分の予算や目標を明確にし、必要最低限のツールやサービスを選ぶことが大切です。
また、収益性や成長性を常に測定し、効率的に投資することも忘れないでください。
最適な出店方法を選ぶ
ネットショップ販売には、大きく分けて3つの出店方法があります。
アプリ販売モール型ネットショップ、モール型ネットショップ、自社ネットショップの3つです。
どちらの出店方法が最適かは、自分の商品やサービスの特徴や目的によって異なります。
どの出店方法も比較し、自分に合った方法を選びましょう。
自社ネットショップ | プラットホームを利用せずに自社でネットショップを出店 レンタルサーバーや決済システム等の契約が必要 近年、BASE、Makeshopで簡単に作ることも可能 広告宣伝、配送、ホームページの更新をすべて行う必要あり |
モール型ネットショップ | Amazonや楽天市場に出店する方法 1つのサイトに複数のお店が出店している形態 出店するには、初期費用や月額費用がかかるため、安定的に収益を得ることが必要 |
アプリ販売モール型ネットショップ | 個人ではじめるなら、1番手軽な方法 メルカリやヤフオク等の個人でも出品が可能 自社専用ページを作ることができず、そのプラットホームのルールに従う必要あり |
事業計画書を作成する3つのメリット
ネット販売事業では必ずしも、事業計画書が必要ではありません。
しかし、事業計画書を作成することによって、事業者にとって3つのメリットがあります。
資金調達ができる
事業計画書は、資金調達のための必須の書類です。
事業計画書には、自分のビジネスの概要や市場分析、競合他社の分析、販売戦略、財務計画などが含まれます。
投資家や金融機関に対して、自分のビジネスの将来性や収益性を示すことができるとても便利な資料です。
事前に作ることによって、もしものビジネスチャンスに備えることもできます。
そもそも、事業計画書を作成することで、自分のビジネスに対する信頼感や説得力を高めることができます。
収益予測とコスト管理ができる
自分のビジネスの収益予測とコスト管理にも役立ちます。
事業計画書には、売上高や利益率、キャッシュフローなどの財務指標が記載されます。
これらの指標は、自分のビジネスが目標を達成するために必要な資金や人員、設備などを把握することができるのです。
また、これらの指標を定期的に見直すことで、自分のビジネスの状況や問題点を把握し、必要な改善策や対策を立てることができます。
アイデアの整理ができる
事業計画書を活用することによって、自分のビジネスのアイデアを整理することができます。
事業計画書を作成する過程では、自分のビジネスの強みや弱み、機会や脅威などを分析することになります。
これにより、自分のビジネスがどんな価値を提供し、どんなニーズに応えるかを明確にすることができます。
また、自分のビジネスがどんな市場に参入し、どんな顧客にターゲットし、どんな競合他社と戦うかを明確にすることができるのです。
事業計画書を作成することで、自分のビジネスの方向性や優先順位を明確にすることができます。
ネットショップの成功と失敗事例
ネットショップは参入しやすいですが、ネットショップの成功と失敗事例を紹介します。
成功企業の戦略分析と失敗事例とその教訓を見ていきましょう。
成功企業の戦略分析
まずは、成功企業の一つである有限会社フレックスの「PAJAMAYA IZUMM」を見てみましょう。
このネットショップは、パジャマやルームウェアを販売しています。
このネットショップの成功の秘訣は、次のような点にあります。
- 顧客の使用シーンに応じた特集ページの設置
- パジャマを着るシーンや楽しみ方を提案
- 複数のモデルから大きさ・見た目をイメージさせやすい
- サイズ採寸が細かく提示
パジャマを実際に試着できない点をカバーするほどの、顧客の第一にしているネットショップの例です。
次に、株式会社 伝統デザイン工房の「職人醤油」を見てみましょう。
このネットショップは、日本各地の伝統的な醤油を販売しています。
醤油の歴史や製法、味や香り、使い方などを詳しく紹介しており、醤油に対する知識や興味を深めることができます。
また、醤油の製造元である蔵元や職人さんの顔やストーリーも紹介しており、醤油に対する愛着や信頼感も高めます。
さらに、醤油に合わせる食材やレシピも提案しており、醤油を使った料理の幅も広がります。
このネットショップの成功の秘訣は「作り手の顔が見える」ことによって、ネットで買う不安をなくしているところです。
ネットショップの弱点をあえて、補うようにすることで、他サイトから抜き出ることができます。
失敗事例とその教訓
では、失敗事例はどんなものがあるでしょうか。
ここでは、代表的な二つの事例を挙げてみます。
事例1:「オリジナルTシャツ屋さん」
このネットショップは、オリジナルのTシャツを販売していました。
Tシャツのデザインは、自分で作ることもできますし、他の人が作ったものを選ぶこともできます。
しかし、このネットショップは、次のような問題に直面しました。
- Tシャツの品質やサイズが満足できるものではなかったこと
- Tシャツの発送や返品に時間がかかったり、対応が悪かったりしたこと
このように、商品やサービスの質に問題があり、顧客の不満やクレームが多くなり、結果、売上や利益は減少し、ネットショップを閉鎖することになりました。
この事例から学べる教訓は、次のようなものです。
購入者の顔が見えないといって、商品やサービスの質に妥協しないこと。
顧客の声に耳を傾けることに注力するということです。
さらに商品自体は良かったのに、ネットショップで失敗例をご紹介します。
事例2:「ペット用品専門店」
このネットショップは、ペット用品を販売していました。
ペットフードやおもちゃ、服やグッズなど、色々な商品がありました。
しかし、このネットショップは、次のような問題に直面したのです。
- 商品の価格や特徴が他の競合店と差別化できていなかったこと
- 商品の在庫管理や発注管理がうまくできていなかったこと
このように、ペット用品専門店は、市場や競合店との差別化に失敗しました。
また、商品の在庫管理や発注管理も効率的ではなく、コストがかかりすぎました。
- 市場や競合店の動向を分析すること
- 商品の価格や特徴を差別化すること
- 商品の在庫管理や発注管理を効率化すること
以上が、ネットショップの成功と失敗事例の紹介でした。
ネットショップを運営する際には、これらの事例を参考にしてみてください。
まとめ
ネットショップでの販売事業では、事業計画書は必須ではありませんが、融資の資金調達の際に重要な書類になります。
さらに、これからネットショップを始める前に事前に作成しておけば、市場のチェックや収益を伸ばすことも可能なので、成功しやすくなります。
今回だけでも、十分に事業計画書を1人で書くこともできますが、もし融資を行うために事業計画書をもっと練りたい方は専門家に相談することをおすすめします。
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