ノンバンクの法人融資を受けることは、資金調達に緊急を要する場合や、銀行などの通常融資では審査が通りづらい状況にある場合におすすめと言えます。
ただしさまざまな種類のノンバンクがあるため、どこから法人融資を受けるのが良いのか、自身では決められないこともあるでしょう。
ここでは具体的に活用して間違いないノンバンクの法人融資をランキング形式でご紹介するとともに、ノンバンクから法人融資を受けることのメリット・デメリット、さらに実際の活用にあたって把握しておきたい流れをご案内していきます。
最後の章では審査通過に役立つコツも3つご紹介していますので、ぜひ参考にしてみてくださいね。
ノンバンクの法人融資ランキングTOP5
早速、ノンバンクの法人融資でおすすめしたい制度や企業TOP5を紹介します。
AGビジネスサポート
AGビジネスサポートは、ノンバンク系大手消費者金融であるアイフルのグループ会社です。
2023年2月に、アイフルビジネスファイナンス株式会社から商号変更しました。
消費者金融が母体なので、赤字企業や創業間もない企業、すぐに資金を欲している企業などでも柔軟に審査を行っています。
幅広い事業者に向けたビジネスローンやカードローン、担保を不動産や売掛債権にするものなどさまざまあるので、自身に合った制度でお申込ください。
下記は、事業者向けビジネスローンの概要です。
融資額 | 50~1,000万円 |
金利(実質金利) | 年3.1~18.0% |
融資までの期間 | 最短即日 |
使用使途 | 事業資金 |
担保 | 不要 |
保証人 | 原則不要 |
ファンドワン株式会社
最短即日という圧倒的なスピードで借入審査を行うのはもちろん、店舗への来店も原則不要なので、全国好きな場所から申込できる点が特徴的です。
「一時的な運転資金を調達したい」「すぐにでも資金を確保したい」という意向を持つ事業者におすすめのノンバンク法人融資といえます。
担保を不動産や売掛債権とするビジネスローンなど、さまざまな商品を取り扱っている点も魅力です。
下記では、多くの方が利用できる事業者ローンについてその概要を紹介します。
融資額 | 30万~1億円 |
金利(実質金利) | 年2.5~18.0% |
融資までの期間 | 最短即日 |
使用使途 | 事業資金 |
担保 | 不要 |
保証人 | 不要 |
アクト・ウィル「ビジネスローン」
大口の資金が必要な場合におすすめなのが、アクト・ウィルの「ビジネスローン」です。
法人向けの事業融資で、最大で1億円まで借入できます。
来店手続きも不要なので、全国どこにいても迅速に審査・融資まで実行してくれるスピード感が魅力です。
融資額 | 30万~1億円 |
金利(実質金利) | 年7.5~15.0% |
融資までの期間 | 最短即日 |
使用使途 | 事業資金 |
担保 | 原則不要 |
保証人 | 原則不要 |
ニチデン「事業者ローン」
ニチデンでは、関西地方の事業者を中心に資金融資を行っています。
法人・個人事業主問わずに利用できる事業者ローンであれば、20年間の長期返済も可能です。
また、要望によっては1/3を超える借入も可能なので、大口の資金が欲しい方にもおすすめです。
融資額 | ~1億円 |
金利(実質金利) | 年4.8~17.52% |
融資までの期間 | 最短即日 |
使用使途 | 事業資金 |
担保 | 原則不要 |
保証人 | 原則不要 |
GMOあおぞらネット銀行「あんしんワイド」
GMOあおぞらネット銀行が実施するあんしんワイドは、契約期間内であれば何度でも借入ができる点が特徴のビジネスローンです。
法人を融資対象とし、長期的に融資を受けたい場合に有効です。
インターネットから24時間365日いつでも申込を受け付けています。
融資額 | 10~1,000円 |
金利(実質金利) | 年0.9~14.0% |
融資までの期間 | 最短2営業日 |
使用使途 | 事業資金 |
担保 | 不要 |
保証人 | 不要 |
ノンバンクの法人融資を活用するメリット
続いては、ノンバンクの法人融資のメリットについて解説します。
審査が素早く緊急時の活用に最適
ノンバンクの多くは、最短即日から1週間程度で融資実行まで行います。
迅速に資金を手に入れられるので、「明日中に500万円が必要になった」「一時的でもなるべく早めにお金が欲しい」という方におすすめです。
銀行融資を利用すると、申込みから融資を受けるまで数か月を要すことも少なくありません。
急いで資金調達をしたい場合には、活用を検討してみてください。
必要書類が少ない
融資を受ける際に、提出しなければならない書類が少ないのもノンバンクのメリットです。
銀行融資の場合は、事業計画書や履歴事項全部証明書などさまざまな書類提出を義務付けられます。
その点でビジネスローンは、本人確認書類と指定された資料合わせて3点ほどを持参すればOKということが多いです。
事業計画書はマーケティングや財務など専門的な事項が多く、作成するにも時間がかかるため、提出不要な点は大きな魅力といえるでしょう。
銀行に比べ審査に通りやすい
融資を受けるための審査は、銀行に比べると比較的通りやすい傾向にあります。
その理由としては、ノンバンクの法人融資を活用する場合の多くは保証会社がついており、返済できなかった時のリスクヘッジができるからです。
信用情報が悪かったり直近の決算が赤字だったりするケースでも、審査が通過する場合もあります。
銀行審査に落ちてしまった方は、ノンバンクで再チャレンジしてみるとよいでしょう。
資金使途が柔軟
借入した資金の使い道が幅広い点も、ノンバンクの法人融資を活用する大きなメリットです。
銀行融資や補助金を使う場合、使用使途を「設備投資」や「運転資金」としているケースが多く見受けられます。
ノンバンクでは、使用使途を「事業資金」としていることが多いので、資金の使い道を限定されることがありません。
資金の細かい使い道を気にすることなく、融資を申し込むことが可能です。
無担保の商品が多い
ノンバンクでは、資金を借入する際に担保を必要としないことが多いです。
銀行融資の場合は不動産や有価証券などを担保としなければならないケースが多くあるため、借入ハードルが高いです。
一方、担保を必要としなければ格段に申込しやすくなるため、さまざまな事業者にチャンスが訪れることになります。
また、担保だけでなく保証人も不要というノンバンクが多いという点も見逃せません。
赤字でも資金調達が叶う
事業が赤字の場合でも資金調達がしやすいという点も、ノンバンクの法人融資をおすすめする理由です。
そもそも、銀行の融資では申込者の企業の業績成績や事業の見通しをチェックします。
そのため、事業が赤字だと融資を受けられないことがほとんどです。
ノンバンクの法人融資では事業の業績はそれほど影響しないので、たとえ赤字決算だからと諦める必要はありません。
赤字からの脱却を目指す方には、ピッタリの制度です。
ノンバンクの法人融資を活用するデメリット
続いては、ノンバンクの法人融資を活用した時のデメリットについて4つ紹介します。
借入可能額が低い
ノンバンクの場合は、銀行融資に比べると借入可能な金額が低くなる傾向にあります。
ノンバンクの借入限度額は10~1,000万円ほどが多い一方、銀行融資は数千万円の借入も可能です。
これだけの違いがあるのは、ノンバンクが担保や保証人の提供を求めないことが多いからです。
担保も保証人もいない場合は大きな金額を貸すと、その分貸し倒れのリスクも大きくなります。
無担保・無保証人はメリットになりますが、借入可能額が低いというデメリットにもなるのです。
金利が高い
ノンバンクの法人融資は金利が高めに設定されている点もデメリットです。
審査が通りやすいため申込のハードルが低い点は申込者にとってはメリットである一方、金融機関側からするとリスクを抱えることになります。
そのリスクを解消するために、高金利にしているというのがノンバンク法人融資の仕組みです。
融資を受ける際は、必ず金利も確認してください。
将来的な借入に影響を与える可能性
ノンバンクを利用した後に銀行融資を受けると、資金繰りが厳しい企業と判断されることがあります。
銀行から借入を行う際は健全に運営していたとしても、「また借りることもあるのでは?」と疑いの目を持たれることも考えられるでしょう。
また、ノンバンクの法人融資を活用したうえで返済が終わっていない状況だと、銀行融資が受けづらくなります。
ノンバンクでの融資は将来的に不利になる可能性もあるので、十分注意して活用してください。
活用に計画性がなければ逆効果に
ノンバンクの法人融資は借入のハードルが低いため多くの人におすすめですが、高金利により資金を返せなくなることも考えられます。
計画性をもって資金を使わなければ、逆効果になるかもしれません。
審査は甘い一方で、それなりのリスクははらんだ仕組みだという点も忘れないようにしましょう。
ノンバンクの法人融資を活用するときの流れ
ここでは、ノンバンクの法人融資を活用する際の主な流れについて解説します。
相談・申込
まずは、各金融機関に融資の相談をすることから始まります。
電話や各金融機関のHPにある問い合わせフォームを通して相談するのがほとんどです。
資金用途や融資希望額、融資希望日などをヒアリングされるので、明確に回答できるように準備しておいてください。
金融機関側に諸条件を伝えたら、申込開始です。
書類提出
融資の申込時には、いくつかの書類を提出しなければなりません。
一般的に提出を求められるのは、以下の書類です。
- 代表者の身分証明書
- 最新の決算書
- 登記簿謄本
基本的に、上記3点が揃っていれば融資を受けられるノンバンクが多いです。
対して銀行融資を受ける際は、このほかに事業計画書や納税証明書、印鑑証明書などの提出も求められます。
審査
書類提出が完了したら、審査が始まります。
短ければ即日、長くても1週間程度で審査は完了します。
赤字決算をしている企業でも融資を受けられるとお伝えしましたが、当然返済能力がある事業者の方が審査に通過する可能性は高いです。
提出した決算書を中心に、十分に収入がある点をアピールしましょう。
契約手続き
無事に審査に通過すれば、金融機関と契約を行います。
契約もオンラインで行うことがほとんどです。
審査に通った際には、融資の具体的な条件が記載された審査結果が申込者に通達されます。
提示された条件に合意すれば、金融機関との間で契約成立です。
融資実行
ここまでの手続きが完了したら、融資実行に移ります。
指定した銀行口座に金額が振り込まれるので、確認すれば終了です。
ただし、使用使途が柔軟で借入スピードも早い一方、高金利という点は忘れないでください。
計画的に返済できるように心掛けましょう。
ノンバンクの法人融資に審査通過するコツ
最後に、ノンバンクの法人融資の審査を通過しやすいコツを3点解説します。
税理士コンサル「CEOパートナー」に相談する
CEOパートナーでは、融資や経営に詳しい税理士を紹介するサービスを行っています。
ノンバンクや銀行の融資に通過しやすいコツを熟知しているので、相談してみるとよいでしょう。
審査通過率のアップ間違いなしです。
費用については完全成功報酬型を採用しているので、融資が決まった時に発生します。
経営に関する相談は無料という点もおすすめポイントです。
希望する事業と金額を明確にしておくと、スムーズに相談が受け付けられるでしょう。
事業計画と収益性、財務状況を明確にする
どのような事業を行いたいのかという計画性がなければ、融資を受けるのは難しいです。
まずは、融資を受けた後の事業計画について明確にしておきましょう。
また、返済能力をアピールするためにも企業の収益性や財務状況についてはっきりさせておく必要があります。
金融機関に「お金を貸しても問題なさそう」という印象を与えるのが重要です。
融資を受ける目的を具体的に説明する
ノンバンクの法人融資は資金使途が柔軟とはいえ、融資を受ける目的はきちんと説明できるようにしておきましょう。
金融機関側からしても、資金の使い道が分からなければ安心して貸し出すことはできません。
融資は双方の信用によって成り立っている部分が多くあります。
相手を信用させるためにも、融資目的を具体的にするのは重要です。
また、あくまでも『具体的に』なので、「事業に使うため」といった抽象的な理由も避けてください。
どんな事業を行い、何にお金が足りないのかまで説明できるように準備しましょう。
まとめ
ノンバンクの法人融資は、審査スピードが早いので、迅速に資金を調達したい方には最適です。
また、審査基準も銀行よりは緩い傾向にあるため、多くの事業者が利用できます。
しかし、その分金利が高かったり将来的な借入に影響を及ぼしたりすることもあるため注意が必要です。
資金調達の方法について迷っている方は、CEOパートナーへの相談をおすすめします。
紹介される税理士が所属する税理士法人では、毎月1,000件もの創業融資に関する相談を受け付けています。
全国No.1の数字であり、蓄えたノウハウや事例を活かしたアドバイスも可能です。
資金調達や経営にお困りの際は、ぜひ一度お問い合わせください。
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