働き方が多様化し、今や10代20代で起業する人も珍しくない時代となりました。
国もそんな若き世代の起業を支援すべく様々な取り組みを行なっています。
若いうちに起業することは、若いが故に注目を浴びやすく、また若いが故の斬新な発想にも期待されます。
さらに失敗した時も再スタートしやすいというメリットもあります。
本記事は「若者起業家が注目され、支援資金が豊富に用意されているうちに起業したい!」という方に向けて若者起業家 の支援資金について解説しています。
今、若者支援が熱い!若者が使うべき支援資金一覧
20代や30代で起業する人が増えている事は様々なメディアやSNSでよく耳にすると思います。
多くの若者が活躍する裏側には若者世代の起業を支える支援があります。
起業をするにあたり、まず心配になるのが「資金の調達、資金繰り」ですが、斬新なアイディアや新しい技術をもった未来のある若者が経済の発展に貢献していくことを見込んで政府や地方自治体により様々な支援資金の取り組みがあるのです。
これらを有効に活用し、起業への一歩を踏み出しましょう。
女性、若者/シニア起業家支援資金
この支援資金制度は、名前の通り女性または35歳未満か55歳以上の若者とシニア世代の事業を始める人が利用できる支援資金制度です。
通常、融資を受けるには不利な立場になりやすい起業家が優遇された金利で利用できると言うのはありがたいですよね。
女性や若者、シニア世代の社会貢献を重視した支援金なので、利益の追求としての資金の調達だけでなく、起業準備や支援に重点をおいているのが特徴です。
注意すべきところは、事業計画書を提出しなければいけないことと、開業の条件によって利率が変動することです。
詳しくは女性・若者/シニア起業家支援資金を確認してください。
新規開業資金
新規開業資金は、女性・若者/シニア起業家支援金と同じ日本政策金融金庫が行なう支援の一つですが、年齢や性別を問わず、新規に事業を始める人や店舗を全般を対象としています。
2024年4月より制度内容が新しくなり、これから創業する方もしくは、創業から2期終えていない方に関しては、次のメリットが享受されることとなりました。
- 原則無担保・無保証人で融資が利用できる
- 利率の一律0.65%引き下げ
- 設備資金20年、運転資金10年、さらに据置期間5年と長期返済が可能
新創業融資制度が廃止となった分、新創業融資制度の特徴が新規開業資金に引き継がれてパワーアップしたイメージですね。
詳しくは新規開業資金および創業融資のご案内をご確認ください。
助成金・補助金制度
開業するための資金とは別に、目的によっては補助金や助成金が受け取れる場合があります。
融資制度と違う点は、返済の必要がないことですが、一定の目標や条件をクリアしない場合、返済義務が発生するので注意が必要です。
具体的な例えとして、「ものづくり補助金」「IT導入補助金」は中小企業が生産性の向上を目指して新しい機械やITツールなどを導入する際に利用できる制度です。
効率よく会社を運営する援助として補助金を受け取れるということはありがたいですね。
このように起業時以外にも会社を運営していく中で必要となる経費の補助金をうまく利用することで運営資金を抑えることが出来ます。
これらにも申請や審査が必要になります。詳しくはリンクから確認してください。
気になる支援資金の申込方法と審査の難易度大公開!
若い世代への起業支援として最も有効な女性、若者/シニア起業家支援金の申し込み方法と、審査の難易度についてまとめました。
申請には多くの書類や的確な内容が必要となりますが、申請や審査のサポートしてくれる仕組みもあるので、それも合わせて参考にしてください。
女性、若者/シニア起業家支援資金の申込方法
申込方法については、各支店の窓口で相談をしてから申し込みも出来ますし、直接ネット申し込みも可能です。
まずは相談をしたいという方は日本政策金融金庫支店一覧をご確認ください。
ネット申し込みの場合、必要な書類は次の通りです。
- 事業計画書(ダウンロードはこちら)
- 設備資金のお申込の場合は見積書
- 履歴事項全部証明書または登記簿謄本(法人の場合)
- 担保をご希望の場合は、不動産の登記簿謄本または登記事項証明書
- 生活衛生関係の事業を営む方は、都道府県知事の「推せん書」または、生活衛生同業組合の「振興事業に係る資金証明書」(ダウンロードはこちら)
- 運転免許証(両面)またはパスポート(顔写真のページおよび現住所等の記載のあるページ)のコピー
- 許認可証のコピー(飲食店などの許可・届出等が必要な事業を営んでいる方)
これらを準備し、ネット申し込みを進めてください。(ネット申し込みリンクはこちら)
申し込みの後に書類や面談による審査があり、実際に融資をしてもらえるか否かが決まります。
女性、若者/シニア起業家支援資金の審査難易度
せっかく申し込みでたくさんの書類を集めるのに苦労しても、審査を通過して融資を受けることが出来ないと意味がなくなってしまいます。
日本政策金融公庫の政策は条件が良く、安心して融資が受けられるのでたくさんの人々が申し込みをしますが、もちろん審査に落ちたという声も聞きます。
実際に審査通過率は公表されていませんが、難易度は高めだと考えられます。
日本の国の資金や税金を使うので、当然簡単に融資をすることはしません。
しっかりとした事業計画、起業へのビジョンを持って申し込みをする事が重要です。
1発で審査通過するための成功法
実際のところ、確実に通過する方法というのは存在しません。
しかし、創業融資の実績のある会社や税理士事務所にサポートをしてもらうという方法があります。
さらにはすでに融資を受けるノウハウを知っているプロに審査を丸投げするということも可能です。
とはいえ自分が依頼する税理士事務所を探すのも大変な作業です。
CEOパートナーでは、自分がどんなサポートをしてほしいかを相談し、自分に合った税理士事務所とのマッチングをしてくれます。
起業するにあたり、経験や知識が薄くても助けてくれる機関があるというのは安心ですね。
是非有効に活用してください。
近年若者起業家が急増中!若者支援が熱い理由はここにあり!
長時間労働や終身雇用が当たり前だった団塊世代から時代が変わり、働き方の柔軟さや多様化を求める若者が増えました。
世代による価値観の違いもあり、地域によっては若者の失業率が高い傾向もあります。
そして若い世代は自分の求める働き方を目指して起業をする人が増えているのです。
若者起業家が増える背景にはどんな考え方や変化があるのか、いくつかの項目をあげて見ていきたいと思います。
起業のハードル低下
起業のハードルが下がった背景には特にインターネットの普及が大きく影響していると考えられます。
SNSの普及により、私たちは簡単に情報を入手できるようになりました。
今まで難しく考えられていたマーケティング戦略や、資金調達の方法などを簡単に知ることができるのみならず、実際に起業した若手社長が自分の体験談や生活の変化を発信することで「自分にも働きやすい会社を作る事が出来る」というポジティブな起業精神が広まっています。
自身のやりたい仕事や事業を自由に選択・実行できる
東京や大阪などの都心部を筆頭に、毎年新たなビジネスやショップ、斬新な飲食店などが生まれています。
その背景には若者の革新的なアイディアがたくさん形になっている事がわかります。
自分がやりたい仕事や事業を実際に実現させる事ができる社会であるということは大きな希望です。
終身雇用制の崩壊
終戦後から昭和にかけて終身雇用という形が一般的で、同じ会社で最後まで働き続ける事が一番だと考えられていました。
しかし近代は自分の能力を伸ばすために転職を重ねて独立を見据えるなど、自分のキャリアを自身で管理をして働いていくスタイルに変化している傾向にあります。
ワークライフバランスの確立を求めて
現代の若者達は仕事を中心とした生活ではなく、自分の好きなことに使う時間を大切にしながら、ワークライフバランスの確立を求めています。
ここにはグローバル化やインターネットの普及も影響し、「自分の人生を大切にできる働き方」を求める人が増えていることも起業家が増える理由の一つだと考えられます。
「社長」や「経営者」という肩書への強い憧れ
SNSやメディアでは「20歳やり手社長」、「若くして独立した経営者が大成功」など、若くても自分の会社を立ち上げ、日本の社会で活躍する人々に注目を集めています。
若い世代でも、起業をしたい、自分の会社を持ちたいという強い憧れを持つ人は増え続けています。
起業すれば“儲かる”“遊べる”という思い込み
起業をした人々の裕福で余裕のある生活を見た人は自分も企業をして社長になれば自由に遊べる、儲かって幸せに暮らせると思い込んでいる若者も多いでしょう。
ここまで起業をしたい若者への支援があることをお伝えしましたが、起業すれば必ず成功するわけではありません。
年齢的な経験や知識不足に加え、ビジネスリスクや市場を正確に評価出来なかったり、倒産する確率も大いになります。
だからこそ、しっかりとした事業計画を立て、プロからのサポートや国からの融資などを見方につける必要があるのです。
国の制度が充実
国が提供する制度の中には金銭面のフォローだけでなく、起業のセミナーや、相談の窓口など、経営をしていく中でのサポートもたくさんあります。
まずはわからないことが多いと思うので、融資制度、支援金、補助金など、自分がどのような支援を求めているかを明確にし、相談しながら進めていくのが近道かもしれません。
全国各地で支援!地域ならではのものも熱い!
日本国内どこでも使用できる融資制度以外に、各地方自治体でも起業家を支援する仕組みが多くあります。
日本の主要都市を例に挙げてまとめました。
あなたの街の支援金制度が検索できる方法もご紹介します。
札幌「創業支援補助金」
札幌の創業支援補助金は、札幌市内に本拠地を置き、事業を新しく始める人を対象とした支援補助金があります。
札幌市の企業の活性化を推進するため、札幌市創業支援等事業計画というものがあり、無料の相談や創業セミナーなどを実施しています。
この支援事業を終了することで補助金を受けられるようになります。
詳しくは札幌創業支援補助金を参考にしてください。
東京「若手・女性リーダー応援プログラム助成事業」
東京の若手・女性リーダー応援プログラム助成事業は、都内の商店街で新しい事業を始める人向けの制度になります。
申し込み条件や審査もありますが、倍率や実際に採用された事業なども若手・女性リーダー応援プログラム助成制度から見られますので参考にしてください。
大阪「大阪起業家グローイングアップ補助金」
大阪の大阪起業家グローイングアップ補助金は、起業する人への支援を目的としています。
この補助金を受け取る条件として、まずビジネスプランコンテストの優秀提案者という条件が課されています。
申請すれば誰でも受けられる補助金ではないですが、興味のある方は大阪起業家グローイングアップ補助金を参考にしてください。
福岡「開業支援資金融資」
福岡市には起業する条件によって受けられる補助金がいくつかあります。
対象者や金額等が細かく分類されているので福岡市 開業資金融資一覧から確認してください。
名古屋「令和5年度名古屋市スタートアップ企業支援補助金」
名古屋の令和5年度名古屋市スタートアップ起業支援補助金は、新規開業者及び創業間もない企業を対象に、事業拡大や新規事業開発を支援することを目的としています。
広い目的で需給を目指せるので便利な制度です。
令和5年度名古屋市スタートアップ企業支援補助金を参考にしてください。
【必見】全国支援金はJ-Net21と補助金ポータルで探そう!
主要都市以外にも全国各地で様々な支援金や補助金があります。
J-Net21と補助金ポータルは、全国の自分が使える補助金や申請先などがわかる総合情報サイトです。
是非活用してください。
まとめ
若者が自分のやりたい仕事や働き方を選び、実現できる時代になっています。
起業をする一歩を踏み出すためにも国の制度を活用したり、CEOパートナーなどのプロと一緒に計画を進めたり、様々な支援を有効に使っていきましょう。
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