昨今は様々な形のエンターテインメントがあり、芸能事務所のあり方も変わってきました。
「新しい才能を発掘して、人々に感動を与えたい」、「独立して自分の芸能事務所を持ちたい」
芸能事務所を設立するという決断には、そんな熱い想いが詰まっていることでしょう。
華やかな世界で芸能事務所を成功させるためには、しっかりとした準備と戦略が必要です。
この記事では、芸能事務所を設立する際の基本的な流れと、押さえておきたいポイントをわかりやすく解説していきます。
初めて芸能事務所を立ち上げる方にとっても、すでに業界経験をお持ちの方にとっても役立つ内容となっていますので、ぜひ最後まで目を通してみて下さいね。
芸能事務所設立の流れ
まずは、事務所設立までの基本的な流れを確認していきましょう。
一般的な事業との違いや、独立で事務所設立する際の注意点についても解説していきます。
事業計画を立てる
開業の基本は、事業計画です。
どういった事務所にするのか、目標や事務所の特徴・強み、資金調達の計画などを具体的にしていきましょう。
手続きの面でも使用することがあるため、事業計画書の作成がおすすめです。
業界経験があり独立する場合も、一度書き出してやりたいことを整理しましょう。
法的手続きを行う
芸能事務所の設立には特別な資格・許可は必要ありません。
一般的な法人手続き、または個人事業主として独立開業から始める場合は開業届を提出します。
特に契約書の整備は後々タレント雇用の際に重要になるので、しっかり行っておきましょう。
- 定款の作成と認証
- 法人設立登記
- 税務署への届出
- 社会保険・労働保険の手続き
- 各種契約書の整備(マネジメント契約書や雇用契約書など)
オフィスを用意する
芸能事務所の場合、オフィス選びも重要です。
タレントや取引先が訪れやすい立地や、エンタメ関連企業が集中しているエリアがおすすめです。
初期費用を抑えたい場合、最初はシェアオフィスやレンタルオフィスを活用するのも一つの方法です。
所属するタレントのイメージにも関わるため、バーチャルオフィスなどの来客・電話対応が難しい形態は避けた方がいいでしょう。
個人で独立からスタートする場合も、セキュリティ面を考慮するのであれば、自宅とは別にオフィスを用意することをおすすめします。
タレントの雇用・育成
芸能事務所にとっては、所属するタレントが一般企業における「商品」や「サービス」にあたります。
自身が独立する形や他事務所からの移籍の場合は育成は不要ですが、ほとんどの場合は有望なタレントを発掘し、育成していく形になります。
事務所内にスタジオを整備したり、動画配信やレッスンができる設備を整えるなど、将来的にもタレントを育成できる環境を整えておきましょう。
独立する形であれば既に業界経験がある人を誘うこともできますが、契約はしっかり行いましょう。
集客・仕事の獲得
タレントへの集客活動(ファンの獲得)や、仕事の獲得は事務所の成功に直結します。
既に業界へのコネクションがある場合は、積極的に活用していきましょう。
昨今はSNSの影響力が非常に強く、SNSでの話題性で仕事を獲得できる可能性も十分にあります。
営業活動とともに、タレント自身のSNSアカウントの運用に力を入れることも大切です。
芸能事務所設立におすすめの資金調達
どんな事業でも、必ず必要になるのが準備資金・運転資金です。
ここでは、芸能事務所設立におすすめの資金調達法について解説します。
日本政策金融公庫の創業融資
日本政策金融公庫は、新たに事業を始める方や創業間もない方を対象に、資金調達を支援する「新規開業資金」制度を提供しています。
この制度は、無担保・無保証人での融資や利率の引き下げなど、創業者にとって有利な条件が特徴です。
政府の金融機関なので安心して利用ができますし、女性、若者/シニア起業家支援があるため、条件に合えば特別利率で利用することができます。
【参考】:日本政策金融公庫HP
補助金・助成金
補助金・助成金の活用もおすすめです。
例えば、タレント・スタッフの育成には人材開発支援助成金が利用できます。
また、芸能事務所ならではの助成金として芸術文化振興基金が活用できます。
芸術文化振興基金とは、芸術文化振興会の助成事業で、舞台芸術や演劇・映画などで申請をすることができます。
事務所内の整備であれば、IT導入補助金も利用できます。
芸能事務所でも、活用できる制度は意外にも多いのです。
【参考】:日本芸術文化振興会HP
クラウドファンディング
クラウドファンディングは、インターネットを通じてファンや支援者との繋がりを持てる資金調達方法です。
既に所属するタレントが決まっていれば、タレントを知ってもらう機会になりますし、自身が独立する形であれば、話題性に繋げることができます。
「新たな事務所・タレントが現れる」というアピールの手段としてもクラウドファンディングは有効です。
クラウドファンディングだけで全ての資金を調達するのは現実的ではないため、他の資金調達と併せての活用がおすすめです。
エンジェル投資家
エンジェル投資家は、個人資産を活用してスタートアップ企業や創業初期の事業に投資を行う個人投資家です。
投資家とのマッチングサービスなどを活用して、自身の事務所・タレントに興味を持ってもらうことができれば、出資形式(返済義務がない)での資金獲得ができる可能性があります。
業界でのコネクションに繋がるのも魅力的な方法です。
ファクタリング
ファクタリングは、未回収の売掛金(将来受け取る予定の収益)をファクタリング会社に買い取ってもらい、現金化する資金調達手段です。
借入ではないため返済義務がなく、事務所の経営実績が浅い場合でも利用しやすい点がメリットです。
例えば、タレントの出演料・制作費や宣伝費などを早期回収したり、スポンサーや広告代理店からの支払い待ち期間中に資金を確保することで支払いのタイムラグをカバーすることが可能です。
芸能事務所設立で押さえておきたいポイント
メディアの発展に伴い、芸能事務所も増えてきています。
業界で生き残るために、押さえておきたいポイントを解説していきます。
ターゲット層、扱うジャンルを明確にする
俳優事務所・声優事務所・お笑い芸人事務所・Vtuber事務所など、所属するタレントによってアプローチするべきファン層・スポンサーが異なります。
マルチタレントも魅力的ですが、自身のコネクションがあるジャンルからスタートするのがおすすめです。
ターゲット層を決めて、ファンを増やしていきましょう。
適切なリスク管理を行う
事前にトラブルの対処や、リスク回避のために対策を立てましょう。
芸能事務所の場合は法的リスク・ タレントマネジメントリスクについても対策が必要です。
- 契約トラブル
- 著作権や肖像権の侵害
- SNS炎上
- タレントの不祥事
もちろん、経営面・資金面に対するリスクも対策が必要です。
これらのリスク回避には、専門家への相談がおすすめですよ。
長期的な事業成長の計画を立てる
話題性を得て大きな成功を狙うだけでなく、長期的な計画・目標を立てることが大切です。
5年後、10年後に事務所がどのような形になっているかを具体的に考え、それに向けて活動していきましょう。
例えば、現在主力のタレント1名でスタートしているのであれば、新たなタレントの育成を10人完了する、などの将来性を見据えた目標を立てるといいでしょう。
芸能事務所設立はCEOパートナーを頼ろう
芸能事務所設立には様々なリスク回避・タレントの育成など多くのタスクがあります。
タレントの育成が専門分野となる・独立で自身が芸能活動を行っていくならば、経営面・資金面は税理士に任せるのが賢い選択の一つです。
ここでは、信頼できる税理士と出会うことができる「CEOパートナー」について紹介します。
資金調達を税理士がサポート
専門知識を持った税理士のサポートを受けることで、事業に合った資金調達を行うことができます。
助成金・補助金制度は非常に種類が多いため、自分だけで制度を探し出すのは時間もかかってしまいます。
税理士に相談すれば、より有利な条件で資金調達をすることができます。
難しい手続き・書類作成をお任せ
資金調達に伴う手続きや、書類作成を税理士に任せることができます。
サポートの一環として行っているため、追加で費用が発生することはありません。
独立して事務所を設立する場合でも、自身の芸能活動に集中することができるようになります。
税理士との顧問契約が可能
将来的な運営を考えるのであれば、税理士との顧問契約は必須と言っても過言ではありません。
CEOパートナーでは信頼できる税理士のみを紹介しており、資金調達後も顧問契約をすることで継続してサポートを受けることができます。
何かあった時に相談ができる環境を整えておくという面でも、税理士との繋がりを持っておくのがおすすめです。
まとめ
芸能事務所設立は決して簡単ではありませんが、しっかり準備をすれば誰でも実現の可能性があります。
芸能界で生き残るためにも、制度を賢く活用していきましょう。
不安なことがあれば、ぜひCEOパートナーを頼ってみてください。
まずは小さな一歩から始め、自分の夢を形にしていきましょう!
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