沖縄の創業融資ってどのようなものがある?
沖縄で起業したいけど、資金調達が難しそう。
そんな不安がどうしても、出てきてしまいます。
実は、沖縄では開業率が都道府県でNo.1です。
しかし、それに伴ってか、残念ながら廃業率も多い県でもあります。
そこで、沖縄県や市町村が起業を徹底的にサポートする制度が数多くあるのです!
今回、沖縄で利用できる融資制度・補助金・助成金などの資金繰りについてまとめて紹介します。
あなたの起業を応援している支援機関もありますので、ぜひ参考にしてみてくださいね!
起業で資金調達に悩む前に、活用できる制度はどんどん使ってあなたのビジネスを成長させちゃってください!
沖縄起業家におすすめの創業融資Top2
沖縄で起業家として活躍したいと考えている方にとって、創業融資は大きな手助けになりますよね。
創業融資には様々な種類がありますが、今回は沖縄起業家におすすめの創業融資Top2を紹介していきますね。
種類が豊富!新規事業関連支援融資制度
新規事業関連支援融資制度とは、沖縄振興開発金融公庫が提供する創業融資制度の1つです。
この制度では、新規事業を行う個人や法人に対して、設備資金では最大7200万円の融資を受けることができます。
個人・小規模事業を営む方の場合、平均融資額は1000万円となっています。
また、返済期間は最長20年間で、据置期間も最長5年間でもあるので創業者にとって嬉しいですね。
この制度の対象者は以下の要件を満たす方になりますので、チェックしていきましょう!
1. 次のいずれかに該当する事業を新たに行う方(新規開業しておおむね7年以内の方を含みます。)
- 新規市場の創出が見込まれる事業を新たに行う方
- 雇用の創出を伴う事業を新たに行う方
- 母子家庭の母または父子家庭の父であって事業を新たに行う方
2. 新たな事業を行う方
(事業化しておおむね7年以内の方を含み、経営多角化を図る方に限ります。)
対象者は今後創業予定・創業してから7年まで申し込む事ができます。
業種・年齢・性別によっては、他の融資制度も可能です。
融資金額や借入条件も異なってきますので、一度公式HP・窓口に確認しましょう!
沖縄県が支援!創業者支援資金
創業者支援資金とは、沖縄県が提供する創業融資制度です。
この制度では、沖縄県内で創業する個人や法人に対し、最大2000万円の融資を受けることができます。
原則、無担保で融資を受けることができます。
以下概要をまとめています。
【創業者・事業承継支援資金(創業者支援貸付)】
融資限度 | 設備、運転併せて2,000万円以内 |
融資利率 | 年1.70% |
保証料率 | 0.60% |
担保・保証人 | 担保:原則として無担保保証人:原則として法人の代表者を除いては、保証人はなし |
対象者は創業前創業してから5年未満です。
創業者予定者・創業後1年未満の場合だと自己資金の条件がありますが、創業後1年以上5年未満の人に関しては、自己資金の条件がありません。
創業してから1年以上の方にとって、有利な条件になっていますので挑戦しないともったいないです。
こちらの制度は、沖縄県、銀行などの金融機関、信用保証協会の3つの機関が協力して融資を行います。
沖縄県は創業者の金利を一部負担し、金融機関が直接貸付、信用保証協会がもしものための保証をしてくれます。
創業者にとってメリットが多いため、おすすめの融資制度です。
手続きの流れや必要書類などの詳細が知りたい方は、沖縄県の公式サイトで確認するか、沖縄県の商工会・商工会議所の窓口に聞くことができます。
沖縄で申請できる補助金・助成金5選
沖縄には起業家や中小企業を支援するためのさまざまな補助金や助成金があります。
補助金や助成金は返金不要の制度になりますので、ぜひ活用してくださいね!
今回は、沖縄で申請できる補助金や助成金の中から、特にビジネスで使用することができるおすすめの5つをピックアップしてきました。
一覧として、以下の表にまとめていますが、募集期間などの詳細につきましては公式HPを必ず確認するようにしましょう!
主な対象者 | 補助率・助成率・上限額 | 制度名 |
デジタル技術を用いた起業予定者 | 上限200万円、補助率3分の2以内 | 沖縄県スタートアップ起業支援金 |
経営革新計画を県から承認を受けた小規模事業者 | 上限50万円、補助率3分の2以内 | 中小企業等経営革新強化支援事業費補助金 |
製造業・大学等の共同生産技術開発者 | 上限650万円、補助率10分の8以内 | ものづくり生産性向上支援 |
ITツールを導入し、生産・売上アップを計画している事業者 | 通常枠の場合 上限450万円以下、補助率2分の1 | IT導入補助金 |
県内外の輸出・海外展開予定の事業者 | 支援事業により、上限5〜350万円、補助率2分の1〜 | 沖縄国際物流ハブ活用推進事業補助金 |
補助金・助成金は返済不要ではありますが、募集期間があること、審査期間が長いなどのデメリットもありますので、融資と一緒に申し込むことをおすすめします。
創業融資ですぐに借り、補助金を後ほど受け取ると資金繰りに困ることはないでしょう。
沖縄県スタートアップ起業支援金
沖縄県スタートアップ起業支援金は、沖縄県内で新たに事業を開始する個人や法人に対して、デジタル技術を活用した起業を対象とした補助金です。
最大200万円、補助率2分の1となっており、補助対象となる経費が事務所や店舗の賃貸料、設備投資費、人件費など幅広く利用することができます。
また、以下の要件をすべて満たすことが必要です。
- 地域課題の解決の助けになる
- 自律的な事業の継続が可能であると見込まれること
- 生産性の向上・顧客の利便性の向上目的のデジタル活用
ただし、個人事業主から法人化した場合は対象外になるため注意が必要です。
他の補助金と違い、書類審査から交付決定までの期間が1ヶ月程度で短いためおすすめの補助金になります。
中小企業を応援!補助金
中小企業等経営革新強化支援事業費補助金は、沖縄県内の中小企業や個人事業主が、経営革新計画を策定し、その実施に必要な経費の一部を補助する制度です。
補助率は3分の2で、補助上限額は50万円です。
経営革新計画には、新商品や新サービスの開発、マーケティングやブランディングの強化、人材育成や組織改革などが含まれ、沖縄県に申請、承認がもらえると補助金の対象事業になります。
経営革新計画書が承認されると、融資や信用保証の特例を受けることができるので、まだ経営革新計画書を作成してことがない方はぜひ作成しましょう。
経営革新計画の策定には、収益の計算や経営方針についてまとめなければいけません。
その際には専門家の支援が必要ですので、事前に相談しておくと良いでしょう。
1番は税理士に相談すると、税金のことはもちろんのこと事業・資金繰りについてまとめて相談に乗ってくれます。
資金繰りに強い税理士を探すなら、CEOパートナーが最適です!
24時間以内にあなたの最適な税理士を見つけることができます。
ものづくり生産性向上支援事業補助金
ものづくり生産性向上支援事業補助金は、沖縄県内の製造業を対象とした補助金です。
沖縄県内の生産性向上を目的としており、生産技術開発プロジェクトへの補助、ハンズオン支援、沖縄県工業技術センターとの共同研究等の支援を目的としています。
こちらの補助金は技術開発費ということもあり、上限650万円、1期目補助率が10分の8以内と補助される金額が高いのが特徴です。
事開発課題をクリアするための導入検証ステージ、開発したものを事業化するための実用評価ステージの2つ実施計画があります。
生産業で研究開発に携わりたい事業者にとっておすすめの補助金になります。
現在、拡充中のIT導入補助金
IT導入補助金は、中小企業や個人事業主が、ITツールやシステムなどを導入することで、業務効率化や売上向上などを図るための経費の一部を補助する制度です。
通常枠A類型では、補助率は2分の1で、補助上限額は5万円~150万円未満です。
IT導入によって、コスト削減や顧客満足度向上などを目的にしています。
補助対象となる経費は、ソフトウエアの購入費、ITサービスの利用費、クラウド利用料などです。
この補助金には、通常枠、セキュリティ対策推進枠、デジタル化基盤導入枠などに分かれており、補助率・上限がも異なりますので、一度公式HPでどちらが当てはまるのか確認するようにしましょう!
グローバル活動支援の補助金
沖縄国際物流ハブ活用推進事業補助金は、沖縄県内の中小企業や個人事業主が、海外市場への進出や拡大を目指すために必要な経費の一部を補助する制度です。
沖縄県で製造し県外・輸出する生産者も対象になります。
補助率は実施する事業内容によって異なりますが、海外販売促進のための出店・広告費・人件費の場合、申請1回につき上限120万、補助率2分の1以内が対象です。
補助対象となる経費は、海外展示会や商談会への参加費、海外マーケティング調査費、海外物流センターの利用費など幅広くありますので、ぜひ県外・国外に出店・輸出に関わる事業者は応募してみてください。
こちらの補助金を活用することで、輸出入のスピードを早めや、コストを削減することも可能です。
ゆいまーる精神!起業専門家支援サービス4選
今回は、起業家の皆さんにおすすめの専門家・支援サービスを4つご紹介します。
起業は一人ではなかなか難しいものですが、専門家のアドバイスや支援を受けることで、よりスムーズに事業を進めることができます。
それでは、早速見ていきましょう!
商工会からエキスパートを派遣
市区町村には必ず、商工会・商工議会があり、地域の中小企業や個人事業主を支援しています。
商工会に加入すると様々なメリットがありますが、その中の一つがエキスパートバンク制度です。
これは、商工会が登録している専門家(税理士、デザイナー、社労士など)を無料で派遣してくれるサービスです。
直接、専門家が企業訪問し、具体的なアドバイスをしてくれます。
相談自体は無料ですが、現場で使用する材料費用、法的手続き等をエキスパートに依頼する場合は、費用がかかりますが、専門家のアドバイスを聞きたいという方はぜひ活用してくださいね。
商工会・商工議会に加入するには入会金が必要ですが、それ以上の価値がありますよ。
どのような相談ができるのかを知りたい方は、こちらの公式サイトでチェックしましょう!
融資を徹底サポート!CEOパートナー
起業には資金が必要ですが、素人が申し込みから融資を受けるまでは骨が折れます。
そんなときに役立つのがCEOパートナーです。
CEOパートナーは、起業家と創業融資の専門家をつなぐマッチングサービスです。
起業家は自分の事業内容や現状を提出すると、CEOパートナーが最適な専門家を紹介してくれます。
また、融資申請書の作成や面談の準備なども創業融資の専門家がサポートしてくれます。
CEOパートナーは成功報酬制なので、融資が実現しなければ料金は発生しませんので、これから創業融資を受けようと考えている方の強い味方になるでしょう。
経営の課題解決!専門家派遣
起業してからも、経営に関する課題は山積みです。
マーケティングや販売戦略、人事や組織づくりなど、自分では解決できないことも多いでしょう。
そんなときに便利なのが沖縄県産業振興公社の専門家派遣というサービスです。
専門家派遣は、経営コンサルタントや中小企業診断士などの専門家を派遣してくれるサービスです。
専門家は自分の事業に合わせて最適なアドバイスや提案をしてくれます。
個別対応!中小機構の専門家派遣
最後にご紹介するのは、中小企業基盤整備機構(中小機構)の専門家派遣です。
中小機構は、中小企業や個人事業主の成長を支援する公的機関です。
中小機構には、経営や技術、人材などの分野で豊富な経験と知識を持つ専門家が多数在籍しています。
中小機構の専門家派遣は、自分の事業に関する課題や相談を登録すると、最適な専門家を紹介してくれるサービスです。
専門家が個別に対応してくれます。
中小機構の専門家派遣は無料ですが、利用するには事前に申し込みが必要です。
知らないと損!沖縄の独自の起業支援制度
沖縄には独自の起業支援制度があり、様々な分野や事情の起業家に対して、融資や助成金、コンサルやセミナーなどのサービスを提供しています。
今回は、沖縄の起業支援制度の中から、特に注目すべき2つの制度と沖縄県の中でも特に起業家に優しいと言われる3つの市の支援制度について紹介します。
ひとり親起業家を支援する融資
沖縄県では、ひとり親であることが起業の障害とならないように、ひとり親起業家を支援する融資制度があります。
この制度では、ひとり親であることを条件として、沖縄創業者等支援で最大7200万円の融資を受けることができます。
また、返済期間は最長15年で、起業家にとって負担が少ない仕組みです。
シングルママ・シングルファザーの方はぜひこの沖縄創業者等支援制度を活用しましょう!
沖縄観光を応援!リゾートの融資
沖縄県は日本でも有数の観光地であり、多くの国内外の旅行者が訪れます。
そのため、沖縄県では観光産業の発展を促進するために、リゾートの融資制度があります。
沖縄観光リゾート産業振興貸付では、沖縄県内でホテルや旅館、民宿などの宿泊施設やレストランなどの飲食施設を開業する場合に、最大7200万円の融資を受けることができます。
また、返済期間は設備投資で最長20年で、据置期間が2年間です。
沖縄県内で新たな観光資源を創出し、沖縄観光の魅力を高めるためのチャンスを提供するためのなので、観光や交通関係で起業する方はぜひこの融資制度を検討してみてくださいね。
起業家に優しい街!沖縄市の支援
沖縄市は沖縄県中部に位置し、アメリカ文化が色濃くある街です。
そんな沖縄市では、起業する人を応援するためにコザには「コザスタートアップ商店街」があります。
「コザスタートアップ商店街」とは、起業する人に対して、商店街一体のオープンイノベーション拠点です。
起業支援施設、シェアオフィス、エンジニア向けのシェアハウス、ワーケーション向けのホテルなどがありますので、沖縄市で起業する方はぜひ利用してみはいかがでしょうか。
また、沖縄市では観光・情報通信などの業種に該当していると固定資産税の課税免除を受けることができます。
さらには、創業してから3年以内の企業を対象とした給付金:沖縄市民雇用奨励金もあります。
従業員1人につき10万円の給付金を受けることができます。
さらに、沖縄市でも「沖縄市小口資金融資制度」「沖縄市地域総合整備資金貸付金(ふるさと融資)」などの創業融資を行っています。
起業家に優しい街、沖縄市で起業することも検討してみてくださいね。
結の町で支援!浦添市の起業家支援
浦添市は沖縄県中南部に位置している街であり、「浦添てだこまつり」「野球のキャンプ」など風物詩のイベントが多い街です。
浦添市では市内で起業する人を応援するためにオフィス支援事業で、浦添市産業振興補助金があります。
この補助金は店舗賃貸料の補助、空き店舗のリフォーム補助に使用することができます。
また、浦添市産業振興センター結の街にて、低賃料でオフィスを提供し、浦添商工会議所、結の街インキュベーションマネージャーによる継続的な相談支援も行っています。
株式会社・合同会社の場合、会社設立時の登録免許税の軽減制度もあります。
浦添市では起業家に多くのチャンスがあるので、ぜひ活用してください!
最も人が多い那覇市の創業支援
沖縄の中心那覇市では、創業者や経営者が無料でコワーキングスペースや会議室を利用できます。
ここでは、創業相談や経営相談、セミナーや勉強会なども定期的に開催されており、創業者や経営者同士の交流やネットワーキングの機会も提供されています。
また、那覇市内で創業セミナーや創業塾などの特定創業支援事業を受講し、証明書を発行した場合、登記にかかる登録免許税の軽減や沖縄県「創業者支援資金」の自己資金要件の緩和することができます。
那覇市は沖縄の中で1番人が集まるため、起業しやすい土台があり、ビジネスチャンスが多くあります。
沖縄で起業するなら、一度は那覇市の起業セミナーを受講することも視野に入れてみてくださいね。
まとめ
沖縄県は独自の文化や環境だけでなく、起業家にとっても魅力的な場所です。
沖縄県で起業することを考えている方は、沖縄県や沖縄振興開発金融公庫が行っている創業融資制度を活用しましょう!
創業融資は事業内容・条件によって融資額・審査通過率も変わってきます。
他の都道府県の創業融資について調べてきた私でも、沖縄のように数多く多彩な融資制度に驚かされました。
正直、今回紹介した制度・補助金は一部でしかありません。
自分にとってどの融資・補助金が受けられるのか、知りたい方はぜひCEOパートナーや商工会議所、役所に相談しましょう!
特にCEOパートナーは創業融資の専門家を効率よく探すことができますので、おすすめです!
さらに、融資以外にも沖縄県では事業で利用できる補助金もありますし、支援サービスも充実しています。
起業にチャレンジする方の手助けになれるように情報をまとめましたので、ぜひあなたのビジネスの成功の足がけとなれれば筆者は嬉しく思います。
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