美容院を独立開業して、自分の店を持ちたい!という目標を持つ美容師の方は多いのではないでしょうか。
特に男性の美容師さんなら、キャリアアップのために自店舗を持つことを最終目標としている方がほとんどなのではと思います。
そろそろ独立を検討しているけど、ベストなタイミングがわからず、様子を見ているところ。といった状況でこの記事にたどり着いたあなたへ。
今回は美容院の独立開業に適切なタイミングをご紹介するとともに、独立することのメリット・デメリット、そして独立に欠かせない知識となる必要費用や準備について、一気にご紹介していきます。
美容師としてのキャリアを探っているあなたにとって、進む先を定めるお手伝いとなれるはずです。
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美容院の独立開業に適したタイミングは?
美容院の独立開業を夢見る美容師の皆さんにとって、最適なタイミングでその一歩を踏み出すことは成功への鍵です。
では、美容院を独立開業するにあたって、どのような時が最適なタイミングなのでしょうか?
ここでは独立開業の決断を支える4つのタイミングに焦点を当て、解説していきます。
美容師歴が10年を超えたとき
ベストタイミングは美容師歴10年、つまりは美容学校などの専門卒だった場合は30歳手前から考え始めるのがベストです。
経験は美容師にとって最大の財産です。
美容師歴が10年を超えるということは、技術だけでなく、顧客管理やサロン運営の知見も豊富になっているはず。
このように豊富な経験を持つ時期は、自分の店を持つにあたって強固な基盤となり得ます。
また、長年のキャリアを通じて築き上げた顧客との関係が、独立後の安定した経営に繋がることも少なくありません。
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自分の想いが形になったとき
美容師としてのキャリアを積んでいく中で、「こんな美容院を開きたい」という具体的なビジョンが形になることがあります。
自分だけのコンセプトやサービス、空間づくりに自信を持てた時、それは独立開業を考える大きなサインかもしれません。
自分の想いが形になった時は、その熱量をエネルギーに変えて行動に移すチャンスです。
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独立できる自信がついたとき
美容師としてのスキルはもちろん、経営やマネジメントに対する知識や自信がついたと感じる時も、独立のタイミングと言えるでしょう。
独立には技術以外にも、経営者としての判断力やリスク管理能力が求められます。
これらに自信を持てるようになったら、自分の店を持つ準備が整った証拠です。
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ある程度の貯金があるとき
美容院の開業には、テナント料、内装費用、設備投資など、大きな初期投資が必要になります。
貯金がある程度貯まり、これらの初期費用を賄えるだけの資金が確保できた時は、経済的にも独立開業の準備ができていると言えるでしょう。
ただし、運転資金も含めた資金計画をしっかりと立てることが重要です。
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美容院を独立開業するメリット・デメリット
美容院の独立開業を考えたとき、その決断には多くのメリットとデメリットが伴います。
独自のサロンを持つ夢は魅力的ですが、成功への道のりは必ずしも平坦ではありません。
独立開業を目指す美容師にとっての主なメリットとデメリットを詳しく見ていきましょう。
独自のコンセプトで運営できる
独立開業の最大の魅力の一つは、自分だけのコンセプトや理念に基づいてサロンを運営できることです。
他のどの美容院にもない独自性を持つサービスを提供することで、顧客の心を捉えることができます。
自分のビジョンを現実にすることは、大きなやりがいとなるでしょう。
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ライフステージの変化に合わせられる
自分の店を持つことで、勤務時間や休日を自由に設定できるようになります。
これにより、家族との時間を増やしたり、自分の趣味や学びに時間を割くなど、ライフステージの変化に柔軟に対応することが可能です。
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お客様と深いつながりができる
自分の店を持つことで、お客様一人ひとりとより深い関係を築くことができます。
顧客満足度の向上はもちろんのこと、口コミによる新規顧客の獲得にもつながります。
地域のお客様の日常に寄り添い、時には励ますこともできる、美容師としての職を超えた貴重な存在にもなり得るでしょう。
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収入アップが期待できる
成功した場合、雇用された美容師として働くよりも高い収入を得ることが可能です。
自分の努力や工夫が直接収入に反映されるため、モチベーションの維持にもつながります。
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1,000万円以上の初期費用がかかる
美容院の独立開業には、テナントの契約から内装、設備投資に至るまで、大きな初期投資が必要です。
特に都心部では、この初期費用はさらに高額になる傾向があります。
場合によっては貯金など、自己資金だけでは賄えずに創業融資など、資金調達を検討する必要があります。
資金調達は多忙な美容師が1人で進めるのは難易度が高いですが、CEOパートナーという、独立開業のサポートに強みを持つコンサルティングサービスを頼れば、資金調達が成功するまでは完全無料でプロの税理士に相談し放題となっています。
関連記事:創業融資の相談はCEOパートナー!実績のある相談所3選
責任を取る覚悟がなければ務まらない
独立開業では、全ての経営リスクを自分で背負う必要があります。
自身が体調を崩せばお客様に迷惑がかかりますし、従業員の給与、賃料、税金などの支払い責任ももちろん含まれます。
成功と同じくらいのリスクが伴うことを理解し、それに対する覚悟が必要です。
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美容院の独立開業にかかる費用は?
美容院の独立開業にはさまざまな種類の初期費用が必要になります。
かかる費用を事前に把握し、適切に計画することが成功の鍵となります。
ここでは美容院の独立開業にかかる具体的な費用とその相場について詳しく解説します。
テナント契約の初期費用
美容院を開業するためには、まず店舗となるスペースを確保する必要があります。
テナント契約の初期費用には、敷金や礼金、そして前払い賃料が含まれます。
これらの費用は立地や物件の規模によって大きく変わりますが、一般的には300万円から500万円程度が相場となります。
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内外装工事の費用
店舗の内外装を自店のコンセプトに合わせて設計・施工する費用も大きな出費となります。
シンプルなデザインであれば、相場は500万円から800万円程度ですが、より高級感を出したい場合や特殊なデザインを要する場合は、これ以上の費用がかかることもあります。
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美容器具など設備費用
シャンプー台やスタイリングチェア、ミラーなどの基本的な美容器具から、ドライヤーやスチーマーなどの電化製品まで、開業に必要な設備の購入費用です。
設備の質や数量によりますが、おおよそ200万円から400万円程度が相場となっています。
関連記事:起業に費用はいくら必要?費用相場や内訳を知って正しく調達しよう
薬剤や備品など仕入れ費用
カラーリング剤やパーマ液などの薬剤、タオルやカットクロスなどの消耗品の初期仕入れ費用も見逃せません。
この部分に関しては、おおよそ100万円から200万円程度が必要とされています。
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運転資金
開業後すぐに高い売上を上げられるとは限りませんので、数か月分の運転資金を準備しておくことが重要です。
これには賃料、人件費、光熱費などが含まれ、必要額は運営規模にもよりますが、300万円から500万円程度を見積もっておくと安心です。
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美容院の独立開業に必要な準備
独立開業して自店舗を持つには、避けては通れない必要な準備がいくつかあります。
これらのステップを、順を守って一つひとつ丁寧に実行することで、開業後のスムーズな運営と事業の発展を目指しましょう。
コンセプトとターゲット層を決める
開業の最初のステップは、サロンのコンセプトとターゲット層を明確にすることです。
競合と差別化を図り、お客様に選ばれるための独自の特徴やサービスを考えましょう。
また、ターゲットとなる顧客層(年齢、性別、趣味、ライフスタイルなど)を特定し、そのニーズに合わせたサービスを提供できるよう計画を練ります。
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事業計画書に落とし込む
コンセプトとターゲット層が決まったら、事業計画書を作成します。
事業計画書には、開業資金の計画、予想収益、マーケティング戦略、運営計画などを詳細に記述します。
この計画書は、自身の事業理解を深めるためだけでなく、資金調達の際にも必要な書類となります。
とはいえ作成は決して簡単にいくものではなく、専門的知識が必要です。
専門的な書類には、専門家を頼るのが一番。
CEOパートナーは事業計画書の作成を強みとしていて、美容院開業の事業計画書作成をサポートした経験を持つ税理士との提携があります。
ぜひ、気軽に問い合わせてみることをおすすめします。
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テナントを探す
サロンの立地は、ビジネス成功の重要な要素です。
目指す顧客層が頻繁に訪れる場所、競合が少なく独自のサービスを提供できるエリアを選ぶことが重要です。
立地条件、賃料、物件の広さや状態など、複数の要因を考慮して最適なテナントを選びましょう。
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資金調達を行なう
事業計画書に基づいて必要な開業資金を計算し、その資金をどのように調達するか計画を立て、実行しましょう。
自己資金、銀行ローン、政府の支援制度など、利用可能な資金調達方法をいくつか比較・検討します。
美容院の独立開業には高額の資金が必要ですので、場合によっては複数の資金調達方法を掛け合わせることも視野に入れましょう。
資金調達の際には、返済計画も含めて慎重に計画を立てることが重要です。
必要な手続きを行なう
美容院の開業には、さまざまな法的手続きが伴います。
事業登録、税務署への届出、美容師免許の取得(未取得の場合)、労働保険や社会保険への加入手続きなど、必要な手続きを確実に行いましょう。
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店舗準備、集客
実際に内装工事や設備の準備に取り掛かり、整ったところでオープニングキャンペーンやSNSを活用したプロモーションによる集客活動を開始します。
開業前からターゲット層に向けて積極的に情報を発信し、開業時の来店を促しましょう。
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美容師の独立は美容院開業だけじゃない!
美容業界での独立と聞くと、多くの人が美容院の開業を思い浮かべるかもしれません。
しかし、美容師の独立には、自分のサロンを持つ以外にもさまざまな道があります。
特に、資金面や経営リスクを考慮すると、伝統的な開業方法以外の選択肢が魅力的に映ることもあります。
ここでは美容院開業の他の独立方法として、「シェアサロンに登録する」ことと「美容院と業務委託契約を結ぶ」ことの2つの選択肢を紹介します。
シェアサロンに登録する
シェアサロンは、複数の美容師が一つのサロンスペースを共有する新しい形態のビジネスモデルです。
このシステムでは、美容師は自分のクライアントを持ち込み、シェアサロンの設備を利用してサービスを提供します。
シェアサロンの最大のメリットは、低コストで独立して働ける点にあります。
初期投資や固定費用が抑えられるため、経済的リスクを最小限にしながら独立を目指すことができます。
また、他の美容師との交流から新しい技術やアイデアを学ぶ機会もあります。
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美容院と業務委託契約を結ぶ
業務委託契約は、個人として美容院と契約を結び、そのサロン内で独立して働く形態です。
この方法では、美容師は自身の顧客を持ち、自分のスケジュールで働くことができます。
美容院側はスペースや設備の提供を行い、売上の一部を手数料として受け取ります。
この形態のメリットは、独立していながらも美容院のブランドや設備を利用できる点にあります。
また、サロン運営の面倒な部分を美容院側が担ってくれるため、技術や顧客サービスに集中することができます。
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まとめ
美容院の独立開業で自店舗を持つには適切なタイミングがあり、メリット・デメリットについても把握ができたことかと思います。
どうしてもスペース確保や設備・備品を整える必要のある美容院開業には高額の初期費用が必要となるほか、決して少なくはない準備が必要になってきますが、CEOパートナーなどといった専門家によるコンサルティングサービスをうまく活用することによって、あなたの美容院開業による独立の夢は順調に形になるはずです。
近年では低コスト・低リスクで独立の叶う「シェアサロン」や「業務委託契約」などの方法で独立する「フリーランス美容師」の存在も目立ちつつあります。
あなたの独立に最も最適な方法を選択して、素敵な美容師ライフを送ってくださいね。
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