独立月収の目安は50万円以上!?フリーランス初年度の収入公開!

おしゃれなフリーランス

独立したいけど月収がどれくらいになるのか不安な方は多いのではないでしょうか。

実際、私もフリーランスWebライターとして活動していますが、独立前は月収のことで不安いっぱいだったことを覚えています。

今回はフリーランス協会が毎年公表している「フリーランス白書」の2023年版をもとに、フリーランスの実態を読み解きながらリアルな月収の目安を解説していきます。

現実から目指すべき収入額、さらにはデータから分かる稼ぎやすい職種や月収安定のポイントをご紹介。

最後の章では私が実体験を通して感じた稼ぐためのコツを記載していますので、ぜひ参考にしてみてくださいね。

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目次

独立月収の目安は?

フリーランスの収入

独立系・副業系のフリーランス878名から得た有効回答をもとに作成されたフリーランス白書2023の、「回答者自身の現在の年収」を月収に換算し確認してみましょう。

16万円から33万円がもっとも多い

多い層から順に並べると次のようになります。

  1. 16万円~33万円未満・・・27.9%
  2. 33万円~50万円未満・・・20.9%
  3. 16万円未満・・・19.5%

意外にも多いと感じる方もいれば、少ないと感じる方もいるかと思いますがあまり会社員と大きく変わらないように見受けられます。

月収50万円以上クラスとなれば全体の30.2%で、うち10.0%は月収1,000万円以上と、個人的には夢ある結果となっているように思います。

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初年度は16万円未満が現実

20%近くは16万円未満となっていますが、多くは独立初年度のフリーランスや、もしくは副業としてすきま時間に活動しているフリーランスが占めていると考えられます。

併せて参考にしたStockSun株式会社フリーランス名鑑の調査からも同様のことが分かり、「フリーランス1年目の年収はいくらでしたか?」の質問に対し、回答者100名のうち82名の方が200万円未満、つまりは月収16万円未満だったと回答しています。

独立初年度から会社員と同じくらいに稼ぐ方は珍しく、月収16万円未満となることを覚悟して独立する必要があると言えます。

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まず目指すべき月収の目安は25万円

まず目指すべきは生きていくために必要となる最低限の金額を安定して稼ぐことです。

新卒者の初任給が全国平均的に20万円から25万円で、社会人として独り立ちするのに最低限必要な金額と考えることができます。

つまりは独立してまず目指すべき月収はゆとりを持って25万円です。

25万円という数字にはデータによる根拠が存在します。

総務省統計局が公表している最新の「家計調査報告」2022年版より、単身世帯の毎月の平均生活費は16万1,753円という結果が出ています。

月収25万円のフリーランスから税金などを引いたあとの手取りが18万円から20万円となりますので、ある程度苦しくない生活をするには月収25万円が必要と言えるのです。

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独立月収高め!稼ぎやすい職種3選

リモートワーク

独立月収の目安と一言に言っても実際は幅広く、職種によって異なってきます。

フリーランス白書2023の結果から、上位3職種別の月収は下表のようになっています。

職種月収33万円未満月収33万円以上
1エンジニア・技術開発系22.2%77.0%
2コンサルティング系23.9%76.1%
3クリエイティブ・Web・フォト系52.2%46.9%

職種別に詳しく見ていきましょう。

エンジニア・技術開発系

回答者のなかで一番月収が高い職種はエンジニア・技術開発系で、月収33万円未満が22.2%に対し、0.8%の未回答を除く77.0%は月収33万円以上と回答しています。

エンジニアや技術開発職は専門的で高度なスキルを必要とし、誰しもが就ける職種ではありません。

独立できる人が少ない分、需要はあらゆる分野から見込めますので、一案件ごとの単価が高く、また契約金額も高い傾向にあり、稼ぎやすいのです。

競争率が低いので一顧客との長期的な契約が期待できますね。

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コンサルティング系

月収33万円未満が23.9%で、月収33万円以上が76.1%と、上位2番目の月収を誇るのがコンサルティング系です。

コンサルティングは企業の経営などに関する課題解消に向けて調査や助言、指導を行なう職種ですので、実績を出すことができれば高額かつ継続的な契約が期待できます

依頼企業の経営を左右する重要なポジションですので、責任はかなり大きいですが、その分稼ぎやすい職種となっています。

コンサルティングと一括りに示しても分野はさまざまですので競争率は低く、ご自身の専門スキルをうまく売り込みながら長期に頼ってくれる顧客を見つけることがカギとなるでしょう。

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クリエイティブ・Web・フォト系

月収33万円未満が52.2%、月収33万円以上が46.9%と、上位3番目で初めて33万円未満の割合が大きくなりましたが、男女比を見るとエンジニア・技術開発系およびコンサルティング系では男性が約80%なのに対し、クリエイティブ・Web・フォト系は女性が約63%と男性を上回り、女性が稼ぎやすい職種であると言えます。

女性の私が就くWebライターの仕事も該当してきますね。

専門的スキルがなくても就ける仕事が多く、比較的誰しもが挑戦しやすい職種でもあります。

競争率は高くなると言えますが、需要も見込めますので、相性の良い顧客を見つけることができたり、自身の得意とする分野にうまくはまると長期的に稼ぎやすいと言えます。

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独立月収を安定させる3つのポイント

お金の獲得

安定収入が叶わなければ、独立で食べていく、成功していくことはできません。

稼げたとしてもひと月だけ、短期間だけ、というのは事業を続けていくのが難しいどころか、生活までもが危ぶまれてしまいます。

ここで独立月収を安定させるポイントを3つ解説していきますので、本格的に稼ぎたい方は必ず確認してくださいね。

まずは副業から始める

副業から始めると、収入源として本業があるために、うまくいかなかった場合のリスクやプレッシャーが小さいのでおすすめです。

特に初めて就く職種で独立するなら自分に合っているか判断するためにも、副業によるお試し期間は必要と言えます。

初年度の月収16万円未満を副業時代に乗り越えれば、本格的に独立してからすぐに月収25万円以上の安定収入を迎えられるでしょう。

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エージェントを活用する

「独立したら仕事確保のために自ら営業をかけまくらないと…」と考えがちですが、意外にもエージェントサービスを活用し、仲介者を通して案件を探すフリーランスは多くいます。

フリーランス白書2023にも仕事獲得経路の項目があり、最も収入が得られる仕事の獲得経路として、三番目にエージェントサービスの利用が挙げられています。

上位3つの手段は次の通りです。

  1. 人脈・・・33.6%
  2. 過去・現在の取引先・・・33.5%
  3. エージェントサービスの利用・・・12.4%

やはり人脈や既に関係が築かれている取引先など、近い存在から仕事を獲得してくるのがやりやすい方法ですが、「仕事の幅を広げたい」「新しい分野で挑戦したい」といった方はエージェントを活用することでさまざまな仕事に出会え、収入源が広がるでしょう。

学生や20代の若者など、まだ仕事での人脈が広くない場合にもエージェントの活用はおすすめです。

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月収25万円を達成したら“3つのS”へ

さらに月収を伸ばしていくためには、月収25万円達成までの働き方から変えていく必要があります。

意識すべきは“3つのS”です。

  • Slim(スリム)・・・過剰に案件数を抱え込まない
  • Simple(シンプル)・・・得意分野のみに対応を絞る
  • Slow(スロー)・・・労働時間に余裕を持たせる

つまりは時間拘束の仕事を取っていくことをやめ、自身のスキルやノウハウに見合った金額を支払ってくれる、直接契約を結べる顧客を増やしていくことが大切です。

職種によっては自身が動かなくても、一度確立させた仕組みを動かし続けることで自動的に収入が入ってくる、いわば不労所得を持つことも検討したいものです。

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フリーランスの私が感じた稼ぐためのコツ

稼ぐ女性

個人事業主として開業し、フリーランスWebライターとして活動をスタートさせて3年目になります。

副業からWebライターの世界に足を踏み入れ、今は直接契約のもと、月収25万円以上を達成しています。

3年を通して私が感じたフリーランスとして安定的に稼ぐためのコツをご紹介していきましょう。

継続的に請負できる関係性作りが大事

企業と直接契約を結んで継続的に仕事を請け負い、安定的な収入を得ていますが、これには企業との円滑な関係性作りが欠かせません。

時間や期限を守る・クオリティを担保する・任された仕事は最後までやり切るなど、基本的なマナーに誠実になって、企業から信頼を得ることが大切です。

いくら仕事の質を認めてもらえたとしても、人間として気に入ってもらわなければ継続して仕事を請けることが難しくなってしまいます。

フリーランスだからと人間関係をおざなりにせず、最低限の関係性作りを心がけましょう。

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税務業務は専門家をうまく頼る

日々の記帳や確定申告など、税務業務はフリーランスの最大の敵とも言われています。

私は無理に自己完結しようとせず、少しでも負担を減らすために日頃から税理士を頼って税務業務を行なっています

特に確定申告に関しては、2月から3月にかけてストレスの要因になりますので、基本的には税理士にすべて投げてしまっています。

自分でしなくてよい部分は専門家に投げてしまうことで、本来の業務を円滑に遂行でき、生産性を下げることなく仕事に取り組むことが可能となります。

本来の業務を進めるうえで、もし資金調達が必要になったとしても、普段頼っている税理士に申込サポートを依頼できるため、経営全般において相談役のような役割を果たしてくれます。

私はCEOパートナーを通して独立に詳しい税理士と出会いました。

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 CEOパートナー|公式サイト

無駄な心配を増やすのも嫌なので、多少の依頼費用がかかってしまったとしても専門家を頼るのが精神的にも安定しておすすめです。

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現状に満足せず常に一歩先を意識する

ある程度月収が安定してくると高望みをしなくなりますが、現状維持は衰退の始まりといった言葉があるように、現状に満足せず常に成長を望む姿勢を忘れず持ち続けることが大切だと思っています。

実際は現状維持だったとしても、一歩先を意識するのとしないのとでは、今後の事業成果が大きく異なってきます

具体的に、私は次の3点を意識して日々の業務にあたっています。

  • 携わっている業務の質向上や工夫
  • 今の取り組みから見えてくる将来の仕事
  • 毎月の貯蓄

以上のように、仕事内容と金銭面における意識を必ず持ち続けるようにしています。

とはいっても、どうしても人間ですので現状維持に甘えたくなるときもありますが、ありきたりですが「日々成長」を意識して仕事に励むことが、将来的な収入や生活安定に直結すると考えています。

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あえて規則正しい生活を心がける

独立して安定的な月収を狙いたいと考える方のなかには、拘束時間を自身の裁量で決められるために、気分やコンディションに合わせて日々の業務を調整したい方がいらっしゃるかと思います。

もちろん可能ですし、決して悪い考えではないのですが、私はあえて規則正しく拘束時間などを設けることをおすすめしています。

なぜかというと、これまで規則正しく会社勤務をしていた方なら特に、いきなり好きなように一日の拘束時間を決められることになると、怠けてしまったり、あるいははかどらずに焦ってしまったりなどの懸念点があるからです。

あえて「月曜日から金曜日まで、毎日10時から15時までを拘束時間とする」などのように定めることで、会社員時代とのギャップに負けて仕事できなくなってしまうといった失敗を防げます。

顧客からしても、依頼先の稼働時間が明確にあるほうが問い合わせなどがしやすいでしょう。

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まとめ

独立月収16万円から33万円の層にいる方が一番多く、初年度は16万円未満が現実的ということが分かりました。

まずは月収25万円以上を目指し、達成後は“3つのS”を意識しながら徐々に目標額を上げて行動に移していきましょう。

実際にデータとして出ている稼ぎやすい職種から選ぶことで、高い月収を見込みやすくなります。

そして月収を上げていくには何よりも継続が大切です。

初っ端から高収入となる方は珍しいですので、焦らず一歩ずつ前に進んでいきましょう。

まずは副業から開始して様子を見ながら、ポイントやコツを参考にぜひ月収50万円以上を目指してみてくださいね。

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この記事を書いた人

Webライター歴3年、現在は個人事業主として活動しています。独立を目指す方に私の経験で何か役立つものがあればと考え、主に起業に関する記事を書いています。趣味はK-POPとSFアクション映画と猫の動画を見ること。

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