助成金攻略ガイド・ネイルサロン編:5つの制度で理想のサロン経営!

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ネイルサロンの開業や既存のサロンの改善には、初期投資・運転資金が大きな課題となります。

そういった費用面での助けとなるのが「助成金・補助金」です。

しかし、非常に多くの制度がある中でどの制度を選べばいいのか迷ってしまいますよね。

この記事では、ネイルサロンの経営に利用できる主な助成金・補助金とその活用例について解説します。

申請手順と審査通過のポイント、さらに申請の負担を減らしてくれるサポートもご紹介。

理想のネイルサロンを作りたい!という方は、ぜひ最後まで目を通してくださいね。

目次

ネイルサロンに使える助成金・補助金

ネイルサロン

まずはどういった制度があるのかを見ていきましょう。

ここでは5つの助成金・補助金制度について解説していきます。

小規模事業者持続化補助金

「小規模事業者持続化補助金」は、中小企業庁が提供する補助金です。

小規模事業者、個人事業主が対象で、具体的には商工業者、製造業者、サービス業者などが該当します。

広告費、展示会出展費、設備導入費、商品開発費、などが経費の対象になります。

ネイルサロンはサービス業に該当し、以下の条件に該当する事業が対象です。

  • 常時使用する従業員が5人以下である
  • 個人事業主・フリーランスの場合は開業届を提出している

また、類型には通常枠と特別枠があり、申請は1つの枠のみ可能です。

 通常枠特別枠
補助率2/32/3
補助上限50万円200万円

特別枠には4種類あり、賃金引き上げ枠・卒業枠・後継者支援枠・創業枠があります。

細かく条件が決まっている為、基本的には通常枠での申請と考えて良いでしょう。

【参考】:小規模事業者持続化補助金【一般型】

IT導入補助金

「IT導入補助金」は中小企業庁が提供する補助金です。

中小企業や小規模事業者がITツールを導入する際に、経費の一部を補助することを目的としています。

中小企業者、小規模事業者、一定の条件を満たす個人事業主が対象です。

予約システムの導入や、オンラインショップの開発などが経費の対象になります。

ネイルサロンの場合、以下の条件のどちらかに該当している必要があります。

  • 中小企業の場合:資本金が5,000万円以下、または従業員が100人以下
  • 小規模事業者の場合:従業員が5人以下

また、IT導入補助金には4つの種類があります。

  • 通常枠
  • セキュリティ対策推進枠
  • デジタル化基盤導入枠(デジタル化基盤導入類型)
  • 複数社連携IT導入類型

補助対象経費の1/2〜3/4程度が補助されることが一般的ですが、具体的な補助率は導入するITツールの種類や事業規模により異なります。

30万円から450万円程度の補助が可能ですが、詳細は年度ごとの公募要領を確認する必要があります。

【参考】:IT導入補助金2024

ものづくり補助金

「ものづくり補助金」は中小企業庁が提供する補助金です。

中小企業、小規模事業者と特定事業者が対象となります。

サービスを開発・生産するための設備投資や新技術の導入を促進し、企業の競争力を強化することを目的としており、設備投資費、試作開発費、技術導入費、ITシステム導入費、外注費などが経費の対象になります。

補助率は対象経費の1/2から2/3程度で、補助上限額は一般的には1,000万円程度です。

特定の条件を満たす場合には、最大で3,000万円程度まで補助されることがあります。

公募要項は年度によって変更される場合もあるので、最新の条件を確認しておきましょう。

【参考】:ものづくり補助金総合サイト

地域雇用開発補助金

「地域雇用開発補助金」は厚生労働省が提供する補助金です。

過疎地域、産業集積地域など、地域雇用創出促進のために指定された地域での事業が対象になります。

設備整備費、設備導入費、人材育成費などが経費の対象になります。

助成金の支給額は、対象経費の1/2~2/3程度が一般的です。

新たに雇用する従業員1人あたりに対して一定額が支給されることが多く、総額では数百万円から数千万円程度が支給されることがあります。

【参考】:厚生労働省HP

自治体の助成金・補助金

開業している地域の自治体の制度を活用するのも選択肢の一つです。

自治体によって様々な制度がありますが、例えば渋谷区の場合は以下のような制度が利用できます。

  • 渋谷区ビジネス改善補助金
  • 渋谷区IT導入補助金
  • 東京都小規模事業者支援事業
  • 環境対策補助金

【参考】:渋谷区ホームページ

ネイルサロンでの助成金活用・成功事例

魅力的なサロン

助成金・補助金をうまく活用することで、より魅力的なサロンを作り上げることができます。

ここでは、2つの制度を利用したネイルサロンの事例を紹介します。

小規模事業者持続化補助金でリラックスできる空間作り

Yさんは、約15年間大手ネイルサロンでの経験を積んだ後、自身のサロンを持つことを決意。

彼女は女性向けに特化した高級ネイルサロンを開業することを目指していましたが、開業資金の不足が大きな課題となっていました。

そこで、小規模事業者持続化補助金を活用して、開業準備を進めることを考えました。

Yさんは、以下のように補助金を使用しました。

  • サロンの内装費用:顧客がリラックスできる高級感ある空間を作り上げるため、補助金を使って内装デザインに投資しました。
  • 広告宣伝費用:サロンの知名度を高めるために、SNS広告やウェブサイトの制作、地域紙への広告掲載に補助金を利用しました。特に、Instagramを活用したマーケティングに力を入れ、ターゲット層にアプローチしました。
  • 設備投資:最新のネイル技術を提供するための高品質なネイル機器や材料を購入。これにより、他のサロンとの差別化を図りました。

この取り組みによって地域で評判となり、リピーター顧客を多数獲得しました。

高級感あるサロンと高品質なサービスが口コミで広まり、開業からわずか半年で予約が取りにくいほどの人気サロンに成長。

広告宣伝の効果もあり、SNS経由での新規顧客獲得が順調に進み、安定した経営基盤を築くことができました。

ものづくり補助金でサービスを向上

Aさんは、大阪市でネイルサロンを経営しており、既に10年の実績がありました。

しかし、競合が激化する中で、技術革新を通じて他のサロンとの差別化を図りたいと考え、新しいネイル技術の導入を検討していました。

ものづくり補助金を活用することで、最新技術を取り入れ、サロンのサービスをさらに向上させることを目指しました。

Aさんは、ものづくり補助金を以下の目的で活用しました。

  • 最新ネイルプリンターの導入:高精度のネイルデザインが可能な最新のネイルプリンターを導入し、短時間で複雑なデザインが施せるようになりました。これにより、顧客の満足度を大幅に向上させることができました。
  • 技術研修の実施:新しいネイルプリンターの操作やデザイン技術を習得するために、スタッフ全員が専門の研修を受けました。補助金を活用して、国内外の技術講習に参加することで、スタッフのスキルを大きく向上させました。
  • デジタルマーケティングの強化:ネイルプリンター導入後、その技術を広めるために、SNSを中心としたデジタルマーケティングキャンペーンを実施しました。補助金を使ってプロモーション動画や広告を制作し、新技術の導入を効果的にアピールしました。

この取り組みによって導入したネイルプリンターにより、短時間で高品質なネイルアートが可能に。

新規顧客が増加し、リピーターも増えました。

高度なデザインを提供できるようになったことで単価が上がり、サロン全体の収益が20%増加。

また、スタッフの技術力が向上したことで、サロン全体のサービス品質が高まり、顧客満足度も高く評価されています。

新技術を導入したことで、地域でのブランド力が強化され、競合との差別化に成功しました。

助成金・補助金受給の流れ

ネイルサロン

自身の事業の対象となる制度を確認できたら、申請の準備を始めましょう。

ここでは、実際の申請の流れについて解説していきます。

事業計画書の作成

まずは事業計画書を作成します。

事業計画書は審査に必要な書類としてだけではなく、使用する目的を明確にするという意味でも大切です。

事業をどういった風に改善し、どの費用を助成金で賄うのかを整理して作成しましょう。

事業計画書については、以下の記事でも詳しく解説しています。

必要書類の準備・申請

事業計画書以外にも、助成金申請に必要な書類があります。

制度によって異なりますが、主に以下の書類が必要となるケースが多いです。

  • 応募申請書
  • 見積書
  • 会社概要書
  • 決算書または財務諸表

申請・提出方法も制度によって様々なので、必ず確認しておきましょう。

余裕をもっての申請が大切ですよ。

審査

申請書類をもとに、審査が行われます。

面接での審査が行われる場合もあり、審査の過程で追加資料や説明を求められることもあります。

事前に質問対策をしておきましょう。

採択通知と契約

審査を通過すると、採択通知が届きます。

採択後、助成金の交付決定通知が送られ、必要に応じて契約書が交わされます。

契約書には、助成金の使途や報告義務などが記載されているため、内容をよく確認しておきましょう。

採択通知は審査・面接後すぐにではなく1~3ヶ月かかる場合があるので、この期間も考慮して計画を立てましょう。

計画に沿って事業改善を実施

交付決定後、計画通りに事業を実施します。

事業完了後に報告書を提出する必要があるので、進捗状況や経費の支出状況をしっかりと管理し、必要な記録を残します。

助成金・補助金は事業完了後に精算払いとなる場合が多いため、事前に必要な分の自己資金を用意しておく必要があります。

支給額の受領

事業が完了したら、実施報告書や経費の実績報告書を提出します。

事業の成果や経費の詳細を記載し、必要な証憑(領収書など)を添付します。

提出した報告書が承認されると、助成金が支払われます。

審査通過のポイント

ネイリスト

多くの申請者が応募する中で採択されるためには、ただ書類を提出するだけでは十分とは言えません。

ここでは、助成金の審査を通過するための効果的なポイントについて解説します。

事業に合った補助金を選ぶ

助成金・補助金には様々な種類があり、自身の事業内容、対象経費に合った制度を選ぶ必要があります。

併用して申請できる場合もありますが、申請の準備や受給までに自己資金で賄う費用も増えるため、よく検討して決めることが大切です。

誰が読んでもわかる書類作成をする

作成した事業計画書・必要書類を読むのは、審査の担当者です。

審査担当者に内容が伝わるよう、わかりやすい書類作成を心がけましょう。

難しいと感じる場合は、作成依頼を利用することも検討してみましょう。

現実的な計画を立てる

審査の担当者は、目的達成の可能性を重視しています。

多くの支給額を得るために高い目標を設置しても、実現が難しいと判断されてしまえば採択されません。

無理のない範囲で計画を立てましょう。

CEOパートナーに相談する

助成金・補助金の審査対策を行うなら、専門家への相談が一番の近道です。

「CEOパートナー」なら、資金調達・創業に強い税理士との即日マッチングが叶います。

さらに、先述した事業計画書の作成依頼も行うことができるので、手続きの手間や負担を減らすことができます。

まとめ

ネイルサロンの開業や経営において、助成金・補助金の活用は大きな資金的サポートとなります。

多くの応募者がいる中での審査通過は難しく感じますが、しっかりと事前準備を行えば採択の可能性は十分にあります。

この記事を読んだあなたが、理想のネイルサロンを作るための一歩を踏み出せることを願っています!

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この記事を書いた人

専門学校を卒業後、一般事務に就職。その後目指していた業界に再挑戦し、フリーのクリエイターとして独立しました。これから独立を目指す方へ、自身の経験が役立てばと思い執筆をしています。趣味はカラオケとゲーム実況鑑賞、苺味のお菓子を探すこと。

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