起業を考えても、現実的に考えると難しい?
起業した人のリアルを知りたい。
現在の日本では、起業家は珍しくはありませんが、まだまだ起業家が少ないのも事実。
実際に起業した人がどうなっているのか知りたいですよね。
実は、中小企業庁の実施している2017年度版中小企業白書データによると、起業して成功する確率は、意外にも約80%と高いのです!
しかし、勢いで起業してしまうと失敗してしまいます。
そこで今回、起業のリアル体験を5つまとめて紹介し、失敗するポイントを解説しています。
起業で失敗しないためにも、こちらの体験談を参考にしてみてください。
さらにリスク対策で3つの成功秘訣もありますので、最後まで注目です!
理想と違う?起業の現実と5つの勘違い
一見すると魅力的な謳い文句ばかりが並ぶ「起業」
実際問題、理想のまま突き進んでしまうとあとで後悔してしまうかもしれません。
そこで、起業でよく言われている5つのことを事例を踏まえて紹介していきます。
そのまま理想を鵜呑みにして、準備もしないで起業にスタートしてしまうと同じ結果を招いてしまうリスクもあります。
- 起業すれば、儲かるは嘘
- 上司がいなくて自由だが…
- 休みが増える訳ではない
- 友人と起業すればうまくいく?
- 継続すれば、成功できるか
1つずつ事例を踏まえて、解説していきます。
起業すれば、儲かるは嘘
「起業すれば儲かる」という幻想は多くの起業家を魅了しています。
しかし、現実はより複雑です。
どんな良い商品・サービスがあったとしても設立始めから売上を出すことが難しく、資金が減り、赤字になってしまうことが多々あります。
東京の夜間保育園のケースをみてみましょう。
実際、夜間保育園は待機保育者が多く需要はありましたが、保育士の深夜手当や長時間保育の慢性化により、創業初年度に大きな損失を出しました。
資金調達の難しさ、高い運営コスト、市場の予測不能な変動、競合他社との激しい競争など、起業が直面する多くの課題があります。
起業が短期間での大儲けの道ではなく、むしろ長期的な視野と堅実な財務計画、さらには逆境に耐える強さが必要です。
上司がいなくて自由だが…
上司のいない自由な環境は、多くの人にとって魅力的ですが、それは同時に重大な責任を伴うことを忘れてはいけません。
独立してすべての業務決定において自由である一方で、そのすべての結果に対して完全に責任を負います。
また、上司がいなくても取引先、スタッフ、株主、投資家に頭を下げることもあります。
ビジネスは1人で完結するものではなく、相手がいてやっと成り立ちます。
人を常に自分の周りの人々に根気よく説明をし、理解や共感を得ることに努めなければなりません。
ここで事例を1つ紹介します。
ラーメン屋を経営しているBさんは、脱サラしてすぐに店を開店させました。Bさんの10年以上のラーメン研究と奥さんの元広告代理店の集客ノウハウから、すぐに地元で人気のラーメン屋になりました。
しかし、人気になればなるほど、働き手が必要になり、アルバイトを雇うことに。
Bさんのお店へのこだわりから徹底的な教育をすることになりましたが、アルバイトは厳しい指導に耐えきれず、すぐに辞めてしまいました。
さすがにアルバイトが1人になると、Bさんは焦り出し自身の考えを改めることにしましたが、アルバイトを募集しても集まりません。
従業員が入らないため、お客の回転率よりも悪くなり、業績が悪くなりました。
そこで親戚に頼みこんだり、派遣会社に依頼する日々に。
独立すると、上司がいなくて気楽に思えるかもしれませんが、経営者自身の判断によりすべての責任がでます。
また客観的に自身を省みることができずに、感情的になり経営悪化してしまうケースが多々あります。
経営に対して、助言や指摘ができる相談相手を作るようにしましょう。
休みが増える訳ではない
起業は時間の自由を約束するように見えますが、実際は特に初期段階での長時間労働が一般的です。
大阪で小さなカフェを経営するNさんの例を見ると、彼は週に70時間以上働いており、これは企業でのフルタイム労働よりもはるかに多い時間です。Nさんは、お店が軌道に乗るまでの間で頑張り、従業員を雇えばその後カフェのオーナーとしてのんびり過ごす予定でした。
しかし、お店が開店して2年間は経営が不安定であり、お店を任せておける従業員を集めるのも3年以上かかりました。
結局、開店して5年経った現在でもお店に人がいない時は、Nさん自身が出勤することになり、休日でもお店のことが気になってしまうと苦言を呈していました。
起業したからと言っても、時間の自由が必ずしも休暇の増加を意味するわけではありません。
時間の自由は、むしろ柔軟なスケジューリングや緊急時の対応能力といった形で現れることが多いです。
自由な時間・休日を増やしたいなら、起業だけではなく、そのための事業の仕組みを考えてなければいけません。
友人と起業すればうまくいく?
友人や仲間とのビジネスは理想的に聞こえますが、それが成功を保証するものではありません。
実際には、ビジネスの圧力が関係を損なうこともあります。
例として、友人同士で始めたアプリ開発会社が、意見の不一致と責任の所在が不明確になったことで、結局は解散に至ったケースがあります。
よく友人との仲が拗れるのが、事業が上手く行った時です。
困難にあるよりも、成功した時に人はその実績を自分のものにしたくなります。
事業で成功した時に自分の意見と友人の意見が合わなくなると、関係にヒビが入りやすくなるのです。
友情に基づくビジネス関係でも、適切なコミュニケーション、明確な役割分担、そして時には第三者の介入が必要です。
もし、友人と起業するなら、代表者などの役割、どこまでが責任かを契約書にまとめるようにしましょう。
継続すれば、成功できるか
継続は起業の鍵でもありますが、成功のためにはそれだけでは不十分です。
名古屋で小さな出版社を営むTさんは、情熱を持って5年間事業に取り組んでいましたが、急速に変化する市場のニーズに適応できず、最終的には事業を閉じざるを得なくなりました。夢であった出版社を立ち上げでしたが、顧客ニーズがないため収益が取れなかったのです。
5年同じ集客方法、販売経路をしていれば、ブランドになると考えていたTさんは、最後には思うように事業が続けることができなくなり、大きな負債を抱えることになりました。
この事例では、企業のブランド力を高めるために継続することは良いことでもありますが、優先すべきは市場の動向を理解し、適応する柔軟性とビジネス戦略が必要だったことです。
継続するために収益がなければ、続けることもできません。
成功する起業家は、継続して市場の変化を敏感に察知し、継続的に自分のビジネスモデルを調整していく能力が必要なのです。
起業のリスク対策!3つの準備
起業の現実から「起業」で成功するのは難しいと思われるかもしれません。
しかし、そもそも起業で成功するには、現実から目を逸さずに立ち向かい、行動し課題を解決する必要があります。
すでに起業のリアルをしれば、失敗する前に事前に対策を取ることができますよね。
ここでは、起業で失敗しないためのリスク対策と事前準備について、まとめて紹介していきます。
資金の確保
起業の最初の壁は、資金の問題です。
夢を実現するための資金計画は、成功への道を切り開く鍵となります。
まずは、起業に必要な初期投資額を正確に把握しましょう。
次に、運転資金の計算を行い、最低でも6ヶ月から1年分の運転資金を確保することが重要です。
資金調達の方法として、銀行融資、ベンチャーキャピタル、クラウドファンディング、さらには個人の貯蓄や家族からの支援など、多様な選択肢があります。
資金の確保は計画的に、余裕を持って行うことが成功への第一歩です。
また、資金調達のプロに相談してみることをおすすめします。
1人で考えるとどうしても、お金の事になると視野が狭まってしまいます。
資金調達の幅が広がることはもちろんのこと、起業で頼りになる相談役にもなりますよ。
こちらのCEOパートナーでは資金調達に詳しい専門家と起業家をつなげるマッチングサービスをしていますので、参考にしてみてくださいね。
収益が出るのか事前テスト
事業が収益を上げるかどうかを事前にテストすることは、リスクを軽減する上で不可欠です。
市場調査を行い、ターゲットとなる顧客層を明確に定義しましょう。
また、プロトタイプや最小限の製品を作成し、実際の市場での反応を見ることも重要です。
これにより、製品やサービスの改善点を早期に発見し、資源の無駄遣いを避けることができます。
収益性の高いビジネスモデルを確立するためには、現実的な視点からの事前テストが欠かせません。
また、市場調査を通じて、実際の収益性を予測することができます。
この段階での失敗は、後の大きな損失を防ぐために不可欠です。
家族・友人には説明を
起業は個人だけの挑戦ではありません。
家族や友人など、周囲の人々の理解と支援が成功への大きな助けとなります。
起業による生活の変化や、可能性のあるリスクについて率直に話し合い、理解を求めましょう。
また、家族・友人からのフィードバックやアイデアも新たな視点をもたらすことがあります。
家族や友人とのコミュニケーションを大切にし、彼らを自分の起業の旅の一部として巻き込むことで、精神的な支えとなり、より強固な関係を築くことができます。
起業が成功するための3つの秘訣
起業の現実では、多くの起業家が陥りがちな失敗にハマってしまう現状をまとめました。
しかし、起業で成功している人もいるのも事実です。
そこで、成功している起業家がどのようなことをやっているのかを3つ合わせて紹介していきます。
相談役やメンターを作る
起業の道は孤独であり、しばしば未知の挑戦に満ちています。
そこで、経験豊かな相談役やメンターの存在は計り知れない価値があります。
相談相手がいると、過去の成功や失敗から学んだ知識を教え、あなたが同じ過ちを繰り返さないようにしてくれます。
また、ビジネスの関係をさらに拡大し、潜在的なパートナーシップや機会を紹介することもあります。
相談役やメンターは、ビジネスの決定を行う際の貴重なセカンドオピニオンとなるので、2人以上の相談先を探しましょう。
CEOパートナーでは資金調達の専門家である税理士を24時間以内に見つける事ができますので、おすすめです。
経営の勉強を欠かさない
起業家にとって、常に学び成長することは不可欠です。
市場のトレンド、新技術、経営戦略など、幅広い知識が必要になります。
成功する起業家は、自己教育を続け、その知識をビジネスの判断に応用するのです。
これには、書籍の読書、セミナーやワークショップへの参加、オンラインコースなどが含まれます。
知識はパワーであり、特に変化の速いビジネスの世界では、常にアップデートされた情報を持っていることが重要です。
事業計画書を作成する
事業計画書の作成は、ビジネスの成功への道を描く上で欠かせません。
これにより、ビジネスの目標、戦略、財務予測が明確になります。
事業計画書は、ビジネスのロードマップとして機能し、起業家が目標に向かって進むためのロードマップができます。
さらには、投資家や銀行にビジネスの成長性を伝え、資金調達の際に不可欠な書類となります。
まとめ
起業の道は険しく、理想と現実の間には大きなギャップがあります。
しかし、適切な準備、知識、サポートがあれば、その道を乗り越え、成功へと導くことが可能です。
相談役やメンターを持つこと、継続的な学習、そしてしっかりとした事業計画の策定は、起業家が直面する多くの課題を克服するのに役立ちます。
これらの秘訣を実践することで、起業家は自身のビジネスを成功に導くための強固な基盤を築くことができるでしょう。
その第一歩として、ビジネスの相談役をCEOパートナーで見つけましょう。
あなたの人生の中で「起業」をするという選択肢があることを忘れないでくださいね。
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