福岡県福岡市は2022年度まで4年連続で開業率日本一の都市です。
日本随一の歓楽街である中州があり、その他商業なども盛んな都市です。
地方から一攫千金を目指し福岡で起業する人も多くいます。
そして誰もが最初から潤沢な資金を元に開業するわけではありません。
しかし、創業融資や助成金などの制度を駆使すれば誰でも簡単に資金調達ができ開業することができます。
今回は自己資金が少なくても福岡で起業することができるお得な情報をお伝えしていきます。
福岡で起業を考えている方は是非最後までご覧ください。
福岡県で受けられる3つの創業融資
福岡で受けられる創業融資で代表的なものは3つあります。
- 福岡県中小企業融資制度
- 福岡県信用保証協会の制度融資
- 福岡銀行の創業支援
ご自身の状況やそれぞれの創業融資の特徴を加味して選んでいきましょう。
福岡県中小企業融資制度(新規創業資金)
名称 | 福岡県中小企業融資制度(新規創業資金) |
対象者 | 今から事業を始める方 |
融資可能額 | 2,000万円以内 |
利率 | 1.30% |
福岡県中小企業融資制度はいくつかの項目にジャンル分けされています。
その中でも今回は今から事業を始める方に向けた「新規創業資金」のご紹介をします。
まず「新規創業資金」の目的は、「創業する個人又は会社が必要とする、事業資金の融資を促進することにより、地域の産業振興に資すること」とあるように、地域産業に貢献が期待される起業家に向けての融資制度です。
まさに地元福岡県での起業を考えている方にぴったりの創業融資制度と言えます。
保証人も原則必要ないので手軽に受けられるところもポイントですね。
従って、まずはこの「福岡県中小企業融資制度(新規創業資金)」を申し込んでみるというのが最もベターです。
福岡県信用保証協会の制度融資
名称 | 福岡県信用保証協会の制度融資 |
対象者 | 創業をお考えの方、または創業して5年未満の方 |
融資可能額 | 3,500万円以内 |
利率 | 0.95% |
続いては福岡県信用保証協会の制度融資です。
保証制度なので少し意味合いは融資とは違いますがここではほぼ同義ですので一緒に紹介していきます。
ただし保証制度ですので融資を受ける金融機関は別になりますので注意してください。
そして保証の金額が高いことや、利率が低いこともあり少し要件が複雑です。
要件は下記になります。
(1)事業を営んでいない個人であって、1か月以内(認定特定創業支援事業により経済産業省令で定めるところにより支援を受けて創業を行おうとするものにあっては、6か月以内)に新たに個人で創業しようとする具体的計画を有するもの(個人創業)
(2)事業を営んでいない個人であって、2か月以内(認定特定創業支援事業により経済産業省令で定めるところにより支援を受けて創業を行おうとするものにあっては、6か月以内)に新たに会社を設立して創業しようとする具体的計画を有するもの(会社創業)
(3)中小企業者である会社が新たに会社を設立して創業しようとする具体的計画を有するもの
(4)個人で創業して5年未満のもの
(5)会社で創業して5年未満のもの
(6)分社化した会社で設立して5年未満のもの
(7)法人成り企業で個人創業時から5年未満のもの
一見項目が多く見えますが創業を考えているほとんどの方が該当するのでしっかり確認してから進めていきましょう。
福岡銀行の創業支援
名称 | 福岡銀行の創業支援 |
対象者 | (1)県内において1ヶ月以内(認定特定創業支援事業により、経済産業省令で定めるところにより支援を受けて創業を行おうとする者の場合は6ヶ月以内)に 新たに個人で事業を開始するもの (2)県内において2ヶ月以内(認定特定創業支援事業により、経済産業省令で定めるところにより支援を受けて創業を行おうとする者の場合は6ヶ月以内)に 新たに会社を設立して事業を開始するもの (3)個人開業後5年未満のもの (4)会社設立後5年未満のもの |
融資可能額 | 2,000万円以内 |
利率 | 1.50% |
3つ目に紹介するのは福岡銀行の創業支援です。
民間の起業ということもあり創業後のサポート体制もしっかりしていて、行政との差別化を図っている印象です。
また、日本政策金融公庫と福岡県信用保証協会とも連携しているので様々な資金ニーズに対応できる点も安心材料ですね。
固定金利年1.50%というのは他と比べると少し高く感じますが条件を満たせば金利優遇されるとのことですので融資をお考えの際は必ず申し込み店舗に確認してから進めていきましょう。
福岡県でもらえる4つの助成金
続いて福岡県でもらえる助成金・補助金を見ていきましょう。
創業時は誰もが潤沢な資金を携えているとは限りません。
もらえるものはもらっておこうの精神で起業しましょう。
開業資金は多くて困るものではないですからね。
福岡よかとこ起業支援(補助金)
福岡よかとこ起業支援は福岡県中小企業振興センターが運営する補助金です。
福岡県内で新たに起業する方、事業承継または第二創業する方に対して補助金を交付し、事業の立ち上げを支援するというのが目的とあります。
【補助額】上限200万円
金額も200万円と高額なのも魅力的ですね。
福岡県起業する際はまず押さえておきたい補助金の一つです。
福岡市新規創業促進補助金
【補助額】株式会社設立の場合:一律 75,000円。合同、合名、合資会社設立の場合:一律 30,000円
福岡市新規創業促進補助金はその名の通り福岡市が運営する補助金制度になります。
こちらは補助金の申請のタイミングが少し特殊なので覚えておきましょう。
- 補助金の申請のタイミングについて
特定創業支援等事業を受講した「後」、法人登記手続き「前」に、補助金交付申請を出していただく必要があります。
とのことですので気を付けましょう。
また、福岡市の市税及び延滞金等の滞納があった場合は、補助金を受け取ることができないので補助金の交付申請の前に必ず確認しておきましょう。
小規模事業者持続化補助金
【補助額】50万円〜最大250万円
小規模事業者持続化補助金は最大250万円という大きい金額の補助金となります。
商工会議所の管轄なので日本全国どの地域の方も対象となります。
補助対象者は常時使用する従業員数が「商業・サービス業 ( 宿泊業、娯楽業を除く ) 」の場合5人以下、それ以外の業種の場合20人以下である事業者とあるため、その名の通り小規模の事業者向けの補助金となります。
IT導入補助金
【補助額】5万~150万円未満
こちらは知っている方も多いと思いますがIT導入補助金です。
ソフトウェア購入費・クラウド利用料(最大2年分)・導入関連費の導入で対象となります。
上記補助額に150万円と記載がありますが、条件によっては450万円までもらうことも可能です。
IT導入補助金も少し内容が複雑なので今回は割愛させてもらいますが、申請前に必ず公式HPを確認するようにしましょう。
福岡で起業するなら飲食店がおすすめ
冒頭でも少し触れましたが福岡県は非常に飲食店が多い地域です。
日本有数の飲食店の盛んな土地、とも言えるでしょう。
すなわち、ライバルも多いですがチャンスも同様に転がっています。
そんな福岡県で勝ち抜いていく可能性のあるおすすめ飲食店を紹介します。
1%でも成功率の上がる業種をチョイスしていきましょう。
水炊き鍋
まずは何といっても福岡の郷土料理でもある「水炊き鍋」でしょう。
もつ鍋と並んで人気の水炊き鍋ですが、なぜもつ鍋ではなく水炊き鍋をお勧めするのでしょう。
それは全国的な店舗数です。
もつ鍋屋は全国に山ほど存在し、食べログでは3926店舗出てきます。
一方水炊き鍋のお店は691店舗ともつ鍋屋に比べて断然少ないです。
ライバル店が少ないのは勝ち抜いていくための大きなアドバンテージとなります。
特に水炊き鍋といえば福岡です。
一攫千金を狙うなら水炊き鍋のお店は勝利への近道となります。
ラーメン屋
福岡県は豚骨ラーメンを代表するようにラーメンも消費者には欠かせない食となります。
2023年現在、福岡市博多区だけでも159店舗あるといわれているラーメン屋。
一見ライバルが多くて勝ち目がないように思いますがそんなことはありません。
店舗数を凌駕するほどのラーメンの消費量と言われているからです。
豚骨ラーメンのイメージが強い福岡県ですが意外にも「非豚骨」のお店の方が豚骨ラーメンの店舗数より多いのです。
しかし福岡は豚骨ラーメン好きが多い街でありアンケート調査でも豚骨ラーメンが好きなラーメンの1位となっています。
従って、福岡でラーメン屋で勝機を見出すのであれば豚骨ラーメン屋一択となります。
クラブやバーなどの飲み屋
福岡には九州一の歓楽街である中州があります。
そして中州と言えばクラブやバーなどのいわゆる大人の飲み屋さんが多くあります。
商売っ気のある話をするとお酒はものすごく利益率の良い商品です。
お店のコンセプトさえハマり、お客さんさえ確保してしまえば安定した売上となっていくでしょう。
しかしそこはそんな甘い話ではありません。
ごまんとある中州の飲み屋。
そんな中で勝ち残っていくのは並大抵のことではありません。
まずは地元の人間であれば人脈を駆使し、さらに好立地でのオープンを目指しましょう。
すぐには難しいかもしれませんが当たればでかいのが飲み屋です。
資金調達をうまくしながら一攫千金を狙いましょう。
日本政策金融公庫の創業融資制度なら全国どこでも対応
起業に関しての資金調達で一番人気と言えば日本政策金融公庫の創業融資制度です。
創業融資制度は国が運営する機関ですので全ての対象者に平等な制度です。
ここでは詳しく説明していきます。
日本全国どこでも対応
日本政策金融公庫は政府が運営している機関ですので当然日本全国どこでも対応しています。
そして「事業開始後2年以内」であれば、お得に創業融資制度を受けられます。
創業融資の代表的な制度に「新規開業資金」というものがありますが、これから事業開始予定、もしくは事業開始後2年以内の方は次のメリットが。
- 原則、無担保・無保証人
- 利率が一律0.65%引き下げられる
- 最大20年以内と長期返済が可能
女性や35歳未満・55歳以上の方ならさらに特別利率で融資を受けることが可能になります。
このような借入のしやすさが日本政策金融公庫の創業融資制度最大の魅力とも言えます。
最大7,200万円までの融資が無担保で可能
先ほどもご紹介した日本政策金融公庫の新規開業資金では、最高で7,200万円まで融資を受けることができます。
実際どれだけの金額で融資を受けられるかは、支店の方針や担当者の判断による部分もあるかと思いますが、少なくとも、本人のこれまでの職歴、自己資金の有無や信用情報の内容など、プラスとなり得るものが多ければ多いほど、希望金額に近づけられる可能性が広がります。
日本政策金融公庫 福岡支店
日本政策金融公庫の支店は福岡にももちろんあります。
【住所】福岡県福岡市博多区博多駅前 3-21-12
福岡の中でも博多という中心地にありますのでアクセスも非常によく行きやすい場所にありますね。
しかし福岡県の中ではこの1箇所しかありませんので混雑も予想されます。
事前にコンタクトを取ってから窓口相談に進んでいきましょう。
国民生活事業:0570-089-302
中小企業事業:092-431-5296
農林水産事業:092-451-1780
面倒なことはCEOパートナーに全て丸投げ
日本政策金融公庫の創業融資制度を受けるにあたって提出する必要書類は沢山あります。
ましてや開業で大変な時期に右も左もわからない書類を作成するのは非常に面倒ですし、間違った記入で審査を落とされてしまうなんてことになってしまったら元も子もありません。
そんなときに頼れる存在がCEOパートナーです。
事業計画書の作成を1から10までサポート
事業計画書は大変難しく作成に時間のかかる必要書類です。
そのような創業融資にまつわる全てのことを丸投げでき、ストレスもかからず且つキレイな書類を作成できるところがあれば理想的ですよね。
それがCEOパートナーです。
CEOパートナーは書類作成から面談の段取り、または日本政策金融公庫の面談の立ち合いまでも全てやってくれます。
まさに痒い所に手が届くCEOパートナー。
皆さんも日本政策金融公庫の創業融資制度をお考えであれば是非CEOパートナーに相談してみましょう。
1人で申込むより断然審査通過しやすい
CEOパートナーを頼ると、楽に事業計画書が作成できるだけでなく、1人で申し込みをするより審査通過率が確実にアップします。
創業融資をはじめとした資金調達の相談件数全国No.1の税理士法人から担当者を紹介されるため、確かな実績と専門性を用いたサポートを受けることができます。
日本政策金融公庫の担当者とも頻繁に情報共有があるため、1人でぶっつけ本番で申込むより丁寧に審査まで運ぶことができるのです。
併せて補助金や助成金の提案も
CEOパートナーでは融資の相談だけでなく、補助金や助成金の提案を行なうこともできます。
創業融資と併せて補助金や助成金を検討するのは一般的で、融資と異なり返済負担がかからないため、受給が叶えば資金繰りにかなり余裕を持つことができます。
福岡県独自の制度もありますので、事前にどんな制度があるかを簡単にチェックした上で、相談してみるとよいでしょう。
まとめ
今回は福岡県で起業を考えている方に向けた内容となりました。
私も愛する地元で起業した経験があります。
地元での起業はメリットが非常に多いです。
地方というのは地元から人を離したくないので様々な創業融資制度や助成金や補助金制度を用意します。
それはこちら側も願ったり叶ったりで是非活用していきましょう。
また、福岡県は商業やビジネスの街です。
別の地域から一攫千金を夢見て福岡で起業するのも一考です。
その際も是非福岡県の創業融資制度や補助金制度を活用しましょう。
皆さんのご活躍を我々起業コンパスは心より応援致します。
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