会社の設立日はいつがベスト?節税テクニック付き会社設立戦略ガイド

新たなスタートとしても大切な会社設立日!

縁起の良い日に設立する方もいますが、実は、設立する日によって節税効果を得られる場合もあります!

できることなら縁起も良くベストなタイミングで設立したいもの!

そもそも会社設立日とは登記が完了した日ではなく、登記を申請した日になります。

何らかの不備があり受理されなかった場合は再申請となり希望の設立日がずれてしまう場合もあります。

本記事ではベストな会社設立日の決め方と希望の設立日に確実に設立する方法も伝授いたします!

最後まで読んで良いスタートを迎えてくださいね!

目次

登記申請日が会社設立日!

1:登記申請日が会社設立日!

会社設立日は「登記が完了した日」ではなく、「登記を申請した日」です!

登記は法務局に提出することで申請を受理してもらいます。

法務局への登記の申請方法は3種類あり、それぞれ申請が受理されるタイミングが異なりますので注意が必要です!

それではさっそく各方法での申請方法と設立日について詳しく解説していきます!

登記申請方法[郵送・オンライン・窓口]

法務局へ登記を申請する方法は3種類ありますが、どの方法であっても必ず法務局の営業日でなくてはなりません。

土日祝日と年末年始(12/29~1/3) は法務局がお休みである為、会社設立日として指定することはできません。

登記申請方法一覧
郵送法務局に申請書が到着した日
窓口務局に申請書を提出した日
オンライン登記・供託オンライン申請システムから申請を行い、申請先の登記所等にデータが受理された日

登記の申請可能時間は法務局が開庁している平日朝8時30分~17時15分までです。

オンライン申請システムの利用可能時間は平日の朝8時30分~21時です。しかし登記申請可能時間はオンラインでも例外はなく、平日朝8時30分~17時15分となります。

その為、17時15分以降に申請した場合、登記所等の対応時間外であるため、データの受理は翌業務日になります。

不受理になると設立日がずれる

登記申請は法務局へ申請しますが、どこの法務局へ提出してもよいわけではありません。

登記申請を受理できる法務局は実は限られています!

必ず以下リンクから管轄の法務局が登記申請可能な法務局であるか確認してから申込をしましょう!

法務局ホームページ[管轄のご案内]

万が一、対応していない法務局へ提出した場合は不受理となり希望の設立日がずれてしまうこともありますので十分に注意してくださいね!

会社設立日の調べ方

会社設立日に関して法務局から登記申請が受理されたという通知や連絡は行われません。

法務局からの連絡は登記申請に関する書類不備等が発覚した場合のみ!

登記完了予定日を迎えた後も何も連絡がなければ登記が完了し無事に受理されているという事になります。

会社設立日は会社の歴史を紹介する上でもとても重要な日です!

会社設立日の代表的な調べ方を2種類紹介します。

会社設立日の調べ方
登記事項証明書を取得する登記事項証明書には会社設立日を含む様々な会社情報が記載されています。取得方法によって手数料が異なります。
・窓口:1通600円
・郵送:1通600円(返信用封筒と送料分の切手)
・オンライン:送付受取500円 / 窓口受取:480円
登記情報提供サービスを利用する登記情報提供サービスとは、登記所が保有する登記情報を閲覧できる有料のオンラインサービスです。
オンラインで手軽に閲覧できますが法的な情報証明力はありません。会社設立日の確認のみであれば登録費無料の一時利用で確認することができます。

ちなみに会社設立日と混同しやすい言葉として創業日があります。

創業日は事業を開始した日になりますので混同しないように気を付けましょう!

会社設立日の決め方 

それでは、いよいよ会社設立日の決め方を解説していきます!

会社設立日は絶対にこの日でなくては失敗する!などはなく、逆に正解もありません。

業種や形態、こだわりによっても異なりますので、今回は会社設立日を決定する上で一般的に影響する4大要因を紹介します!

是非参考にして自分にあった会社設立日を決定してくださいね!

消費税節税に効果的な日を選ぶ

原則会社設立時の資本金が1,000万円未満の会社は設立1期目および2期目の消費税が免除されます。

消費税の納税義務が免除されるケース
設立1期目会社設立時の資本金が1,000万円未満
設立2期目以下のいずれかの場合
1.資本金が1,000万円未満で、会社設立から6ヶ月間の課税売上が1,000万円以下
2.資本金が1,000万円未満で、会社設立から6ヶ月間の給与支払額が1,000万円以下

例えば、1に会社を設立し5月末日を決算日とした場合、設立1期目はたったの5か月間で終了してしまいます。

対して、4に会社を設立し5月末日を決算日とした場合、設立1期目は約1年間あり免税期間を最大限活かすことができます。

このように設立日と決算日をできるだけ離し、免税期間をできるだけ長く設定する方法は非常に有効な会社設立要因となります!

住民税の節税が可能な日を選ぶ

法人として会社を設立した場合、法人住民税(地方税)には均等割が適用されます。

均等割 ⇒ 前年の所得金額の多少にかかわらず均等に負担していただく税

所得割 ⇒ 前年の所得金額に応じて負担していただく税

個人事業主の場合は所得割が適用されており、決算で赤字になった場合は、税額を計算するための所得が0円となるため、所得税と住民税がかかりません。

しかし、法人の場合は均等割が適用されている為赤字であっても法人住民税を納めなければなりません。

均等割は資本金の金額と従業員の数、地域によって異なりますが、計算方法は全国共通で月割切捨計算での計算となります。

つまり設立日が月の途中の場合はその月は切りと捨てされます。

例えば42に設立し3月末日が決算日の場合は4は切り捨てられますので初年度は11か月となります。

均等割額=(税率(年額) × 事務所等を有していた月数) ÷ 12ヶ月

例えば税率が5万円の場合、本来は納税均等額5万円のところ月の途中が設立日の場合、税率(5万円) × 事務所等を有していた月数(11か月) ÷ 12か月=45,800(100円未満切り捨て)となります。

4,200円分の節約が可能となります。

縁起の良い日を選ぶ[2024縁起日カレンダー]

会社を設立したり、家を建てたり、何か新しいスタートをする際はできれば縁起の良い日を選びたいもの!

日本で縁起の良いとされる日は複数ありますが、特に会社を設立するのにオススメな縁起日は以下7つ!

会社設立するのにオススメな縁起日

天赦日:
日本の暦の上で最上とされる日。 年に数回しか訪れない大開運日である。 神様が天に昇り、天がすべてをゆるす日とされる。


一粒万倍日:
「一粒万倍」とは、一粒の籾が万倍となって稲穂のように実るという意味で、わずかなものが非常に大きく成長することのたとえ。 一粒万倍日は何事を始めるにも良い日とされ、特に仕事始め、開店、種まき、お金を出すことに吉であるといわれている。


寅の日:
干支を軸に12日ごとに巡ってくる吉日のことを言います。寅の日には特に金運に縁がある「金運招来日」とされています。


六曜の「大安」:
「先勝」「友引」「先負」「仏滅」「大安」「赤口」の6つを「六曜」と呼び、現代の日本では、日にちの吉凶を占う指標として利用されています。 六曜の「大安」は「おおいに安し」、つまり1日を通し万事において良い運勢を期待でき、六曜の中で最も吉日とされています。


甲子の日:
甲子の日は、よい運気が流れるようにやってくるとされており、物事を始めるにふさわしい日となっています。60日に1度、つまり年に6回しか来ない貴重な日となっています。


巳の日:
芸術の神である弁財天との結びつきが強い巳の日は、運気の上昇に加えて、金運が上昇する日としても知られています。


己巳の日:
12日ごとに巡ってくる巳の日のうち、十干の「己(つちのと)」と重なる日は「己巳の日(つちのとみのひ)」と呼ばれています。 己巳の日は60日に一度、年に6回しか訪れない貴重な日で、巳の日よりさらに金運がアップするといわれる吉日です。

それぞれに意味が込められており、願いを込めて会社の設立日にするのも良いでしょう!

以下に2024年の縁起日カレンダーを掲載しておきますので是非印刷して参考にして下さいね!

ダウンロードはこちら➡2024年縁起日カレンダー.xlsx

会社設立するなら1月の4日以降がオススメ

会社設立日の決め方は様々あり、それぞれにメリットが存在しますが私のオススメする会社設立日は1月の4日以降が1番オススメです。

個人事業主は1月から12月が決算期間となります。

その為、1月に設立することができれば法人の決算申告のみで済みます。

しかし4月など年の半ばで設立した場合は個人事業主の確定申告と法人の決算申告の2つを対応しなければなりません。

書類集めは手間がかかり意外と面倒なもの!できれば1度で済ませたいですよね!

ちなみに年末年始は法務局がお休みのため1月に設立する場合は、最短でも1月4日が設立日となります。

会社設立日までに決めておく最重要6項目

3:会社設立日までに決めておく最重要7項目

確実に希望の会社設立日に設立するためには、設立までの工程から逆算して会社設立日を定めることがポイントです!

会社設立をスムーズに行う為に決めておかなければならないことは大きく分けて6つ!

それでは6つの項目に分けて1つずつ確認していきましょう!

会社名(商号)

法務局に登記する際に必要となる会社名。

今後のビジネスの際にも会社名はみんなに知ってもらう必要があります。

できれば覚えてもらいやすく、意味のこもった名前にしたいもの!

しかし、会社名(商号)をつける際にはルールが存在します。

会社名を決める際のルール

1⃣他社の商標は避ける
2⃣会社の種類を必ず入れる
3⃣公序良俗に反しない
4⃣不正競争防止法に抵触しない
5⃣同一住所で同一商号は不可
6⃣法人形態、業種に合わせる
7⃣使用できない文字を避ける

どんな名前を付けてもいい訳ではないので、名前をつける際はルールを再確認してから命名しましょう!

本店所在地

本店所在地は登記上の会社の本拠地を指します。

本店所在地は必ず1箇所でなければなりません。

さらに、同じ住所に同じ名前の会社が存在する場合は、登記上登録ができません。

シェアオフィスやバーチャルオフィスを利用する際は注意しましょう!

また混同しやすい用語に「本社」があります。本社は実際の営業の本拠地を指します。

その為、登記上の「本店」と一致するとは限りません。

事業目的

事業目的は定款に記載しなければならない項目の一つでもあり、具体的にどんな事業を行い、何を目的としているか定めたものになります。

事業目的の記載数には上限はなく、定款提出後も定款変更を行うことで何度でも変更することができます。

ただし、あれもこれもと欲張って記載してしまうと何をしたい会社なのか伝わらず、かえって信用度が下がってしまう場合があります。

今後展開したい事業がある場合も最初は記載せずに、事業を展開するタイミングで記載しましょう!

発起人

会社設立する上で発起人を必ず1人以上は選定しなければなりません。

発起人とは会社設立時の資本金の出資や定款の作成、重要事項の決定など会社の設立手続きを行う人を指します。

発起人には資格や人数制限はなく、未成年や法人でも発起人になることができます。

ただし発起人は出資や定款の手続き、重要事項の決定など会社設立における重要な職務を担うだけでなく、任務を怠ったことで発生した損害は賠償する責任が発生します。

その為、必ず責任能力のある方を選定する必要があります。

資本金

資本金とは会社を運営する上で元手となる資金のことを指します。

資本金は「会社の体力」とも言われ、多い方が信頼度も上がります。

株式会社の場合は出資者から募った資金や経営者の自己資金が資本金にあたります。

借入金は資本金にすることができない為、融資等で資本金を増資することはできません!

また親族や友人から借りたお金も借入金にあたりますので、資本金に充てることはできません。

贈与であれば問題はありませんが、贈与税が発生する場合があることも忘れないようにしましょう!

会社印

登記申請をする際に必要となる会社印。

会社印は今後ビジネス活動を行う上でも必要となりますので、各種印鑑を揃えておきましょう!

用意する印鑑一覧

1⃣代表者印(会社実印)
2⃣個人実印
3⃣銀行印
4⃣ゴム印
5⃣角印

会社の実印には設立する会社の名前と「代表取締役印」という刻印が入ったもので、大きさは、1~3cm程度のものを作成しましょう。

黒水牛やチタン、柘(つげ)と呼ばれる木材など様々な素材のものが存在しますが、長く使うものなのでなるべく耐久性の高い黒水牛やチタンを選ぶとよいでしょう!

確実に理想の設立日に設立する方法

4::確実に理想の設立日に設立する方法

確実に理想の設立日に設立するには余裕を持って準備を行うことが一番です。

しかしどんなに準備をしていても不備などの不測の事態はつきものです。

それでは確実に理想の設立日に設立するにはどのようにすればよいのでしょうか。

一緒に確認していきましょう!

余裕を持って設立準備を行う

会社設立は完全に準備が整った状態であれば最短5で完了します。

しかし、初めての会社設立であればなおさらですが、書類に不備がある場合や作成中に方針が変わることもあります。

最低でも1か月以上前から準備をするようにしましょう!

会社設立を最短で行うにはこちらの記事をチェックしてください。
関連記事:会社設立を最短でしたい人必見!実際に設立するまでの5日間の行動録

専門家へ依頼


会社設立における専門家とは「税理士」「司法書士」「行政書士」「社会保険労務士」などがそれにあたります。

会社設立における役割はそれぞれ異なります。それぞれの分野で専門家に任せることで安心して確実に設立することができます。

無料で優秀な専門家と出会えるサイトもありますので上手に活用して会社設立に役立ててくださいね!

筆者オススメサイトを紹介しますので、ぜひ参考にしてみてくださいね!



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会社設立代行会社へ依頼

会社設立を専門とする会社へ依頼するのも1つの手です。

会社設立代行会社と契約し設立することで逆に会社設立にかかる費用を抑えられる場合があります。

これは司法書士や行政書士の業務をシステム化、ITの駆使、電子定款ソフトの導入をしている等の理由により格安設立を可能にしています。

しかし、税理士が運営しているところは特にそのまま顧問税理士の契約が必要になったり、セット契約を条件にしているところも多いので契約前には後に費用が発生しないかよく確認してから契約を行いましょう。

関連記事:会社設立を格安にする裏技!設立費用はみんな100%一緒じゃない!

まとめ

まとめ

新しいスタートを切る大切な日。

縁起が良い日に設立するのが一般的ですが、実はちょっとした工夫で節税効果を受けられる場合があることをお分かりいただけたでしょうか。

塵も積もれば山となるという言葉があるように少しの節約の積み重ねで大きな節税にも繋がります。

まず最初の一歩目から節税を意識した日に設立してみてはいかがでしょうか。

皆様が良いスタートを切れるようにお祈りしています。

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この記事を書いた人

起業したばかりの旦那の経営を支えるべく、私はスモールビジネスで起業デビュー。悩める起業家達のために、成功した私が本当に知っておくべき起業の知識を紹介!趣味はダイビングとお菓子作り。最近は節約術を考えることにはまっています。

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