整体院の開業は8つの準備で実現!費用の目安や失敗しないポイントも

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整体院を開業したいけど、何から始めたらいいかわからない!なんて方もいらっしゃるのではないでしょうか。

整体院の開業はそれほど複雑ではなく、一般的な流れが決まっています

費用もかかってきますので、どんな種類の費用が必要になるのか、予め把握しておくことが大切と言えます。

ここでは、整体院の開業に必要な8つの準備をご紹介していくとともに、開業にかかる4つの費用と目安、さらに持っていると有利な国家資格を解説していきます。

整体院の開業で失敗しないためにも、本記事の内容を押さえて準備を進めてみてくださいね。

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目次

整体院の開業に必要な8つの準備

まずは、整体院を開くために必要とされる準備から紹介します。

以下8つが挙げられるので、開業前にチェックしておきましょう。

開業形態を決める

まずは、整体院の開業形態を決めます。

自宅開業、賃貸マンション、テナント、レンタルサロンなど、選べる形態は多岐にわたります

それぞれのメリット・デメリットは下記の通りです。

開業形態メリットデメリット
自宅開業家賃を抑えられる看板を置きづらいため集客が難しい
賃貸マンションテナントよりも初期費用が抑えられる看板を置きづらいため集客が難しい
テナント人通りが多い路面店であれば集客しやすい賃料が高い
レンタルサロン施術に必要なベッドや備品があらかじめ用意されているほかの事業者と共同で使うため、レイアウトなどの自由が効かない

どの開業形態を選ぶかは、自分の資金やターゲット層に合わせて選定しましょう。

事業計画を立てる

続いては、業務内容に合わせた事業計画を立てていきます。

ターゲットとなる顧客層の明確化、施術内容、価格設定といった具体的なプランを打ち出しましょう。

事業計画を立てる際に作成する事業計画書は、融資を受ける際に必要不可欠です。

開業後の運営計画も含め、収益予測や集客方法などを盛り込み、信頼性の高い計画を立ててください。

しっかりとした計画は、開業を成功させるための大きな要因となるでしょう。

開業資金を整える

整体院の開業には、初期費用として多額の資金が必要です。

資金調達には自己資金だけでなく、日本政策金融公庫や銀行の融資も利用するとよいでしょう。

特に政策金融公庫は低金利の融資が受けられるため、整体院開業に向けておすすめの選択肢です。

また、補助金や助成金制度を利用して資金を調達する場合もあります

どの資金調達方法が自分に合っているかわからない方は、専門家や第三者に相談して決定するのも一つの方法です。

物件を選ぶ

店舗の立地条件は集客に直結しやすいため、物件選びは開業準備の中で最も重要なステップです。

人通りの多い場所や、ターゲット層が多い地域を選ぶことが集客につながるでしょう。

ただし、人が集まる駅付近や都心は賃料も競争率も高くなります。

予算と目標とする売上金額などを検討しながら選択するとよいでしょう。

また、内装にかかる費用の見積もりも事前に算出しておいてください。

内装工事に着手する

物件が決まったら、次は内装工事に着手します。

内装は、リラックスできる空間作りがポイントです。

ベッドや施術台の配置、照明やカーテンの選定は、顧客の満足度に直結します。

スケルトン物件を選んだ場合は内装工事費用が高くなるため、コストを抑えたい場合は居抜き物件を選ぶとよいでしょう。

また、複数の工事業者から見積もりを取ると、比較検討しながら費用を抑えられるためおすすめです。

集客・販促を準備する

開業前には、集客と販促の準備を整えておくことが必要です。

手軽な集客・販促方法として、ホームページやSNSを活用するとよいでしょう。

また、チラシの作成や地域向けの広告も効果的です。

そのほかにも、口コミサイトやホットペッパービューティーの利用も検討してください。

幅広いターゲット層にリーチできる集客方法を取り入れて、効果的なプロモーションを行いましょう。

備品や消耗品を準備する

整体院の開業に必要な備品や消耗品を準備します。

施術用ベッド、カーテン、タオル、デスク、パソコン、エアコンなどが必要となり、施術に必要な備品は少なくとも数十万円かかるでしょう。

高品質なものを選ぶことで顧客満足度を高められる一方、開業初期はコストを抑えるために中古品を購入するのも一つの方法です。

また、消耗品の在庫管理をきちんと行うことで、開業後もスムーズに業務を進められるようにしましょう。

開業届を提出する

開業準備が整ったら、最終的に開業届を提出します。

税務署に「開業届」を提出すると、正式に個人事業主として認められます

また、「青色申告承認申請書」も同時に提出することで、節税効果が期待できる青色申告を行うことが可能です。

整体院の開業には資格が不要とはいえ、適切な届出を行わないと後々になってトラブルになることもあるため、必要な手続きは忘れずに進めましょう。

整体院の開業にかかる4つの費用

続いて、整体院を開くにあたって必要となる4つの費用について解説します。

物件取得費

物件取得費は、整体院開業の初期費用の中でも大きな割合を占める費用です。

賃貸物件の場合は敷金、礼金、保証金などが発生し、数十万円から100万円程度の金額がかかります。

さらに、物件の立地や広さによっても価格が変動するため、物件選びは慎重に行う必要があります

コストを抑えたい場合は、居抜き物件や駅から少し離れた物件を選ぶことで費用を軽減することが可能です。

内装工事費

内装工事費は、物件の状態や規模によって異なります。

スケルトン物件でゼロから内装を作る場合、工事費は数十万円から100万円程度かかることが一般的です。

居抜き物件であれば、工事費を大幅に削減できる場合もありますが、既存の内装が自分の施術スタイルに合わない場合はリフォームが必要です。

とはいえ、快適な施術環境を整えることが顧客のリピートにつながるため、内装工事費に資金を大きく投入するのも事業発展のために有効な手段でしょう。

備品購入費

施術に必要なベッドや家具、カーテン、デスクなどの備品購入費は、数万から100万円程度かかることがあります。

施術用ベッドや待合室の家具は、お客さまが快適に過ごせるように質の高いものを選ぶことが大切です。

しかし、開業当初は費用を抑えるために、中古品を検討するのもよいでしょう。

消耗品についても、施術に必要なタオルやシーツをしっかりと揃え、開業後にスムーズな運営ができるように準備しておいてください。

広告宣伝費

広告宣伝費は、整体院の集客に欠かせない要素です。

ホームページの制作費、チラシの印刷費、SNS広告など、集客を行うためのさまざまな費用が発生し、一般的には数万円から50万円程度が目安とされています。

特に開業初期は認知度を高めることが重要なため、集中的なプロモーションが効果的です。

また、SNSや口コミサイトを活用することで、低コストで効果的な集客を図れるでしょう。

整体院の開業にあれば有利な資格

整体院を開くのに必要な資格はありません。

しかし、事業運営上有利になる資格は存在します。

ここでは、その3つの資格について紹介します。

柔道整復師

柔道整復師は、骨折や脱臼、捻挫などの治療を行える国家資格です。

この資格を取得することで保険診療を扱えるため、患者の金銭的負担を減らしながら事業を行えます。

患者にとっても大きなメリットなので、集客にもつながるでしょう。

また、柔道整復師を取得すると接骨院や整骨院を開業できるため、治療の幅も広がります

資格を取得するには、指定の養成学校で学び国家試験に合格する必要があります。

あん摩マッサージ指圧師

あん摩マッサージ指圧師は、マッサージや指圧を通じて身体の不調を緩和する技術を持つ国家資格です。

柔道整復師同様、整体院での施術に保険診療が適用できるため、集客に有利となります。

資格取得には、専門学校での学習と国家試験の合格が必要です。

マッサージやリラクゼーション業界での信頼を得やすい資格のため、取得しておくと事業面で大きなアドバンテージとなりえます。

鍼灸師

鍼灸師ははりときゅうを用いて身体のツボに刺激を与え、痛みや不調を改善する国家資格です。

それぞれ「はり師」と「きゅう師」という2つの資格を取得することで鍼灸師として認められます。

鍼灸師の資格を持つと、整体院で提供できる施術の幅が広がり、専門的な治療を行えるようになります。

また、保険治療の対象となる傷病があれば、医師の同意診断書の元で保険適用の治療も可能です。

患者の信頼を獲得しやすく、リピーターの増加も期待できるでしょう。

整体院の開業で失敗しないために

続いて、整体院を開業する際に失敗しないためのコツを紹介します。

開業時には、以下4つのポイントを押さえて始めてみましょう。

他店との差別化を狙う

整体院の需要は大きい一方、他店との差別化は重要です。

たとえば、特定の施術やサービスに特化することでターゲットを絞り、独自性を打ち出すのも有効でしょう。

また、独自の施術メソッドや、地域密着型のサービスを提供するといった工夫も必要です。

ほかの整体院にはないリラックス空間やオリジナルの特典を用意するのも、集客力の増加に結びつきやすいです。

リピートを促す価格設定

適切な価格設定はリピート率に大きく影響します。

価格が高すぎると顧客は離れる一方、安すぎると収益が上がらないため、バランスが重要です。

まずは地元の競合他店の価格帯を調査し、適正価格を設定しましょう。

また、回数券や定期利用プランを導入させることも、リピート率を高めるために重要な施策です。

リピーターを増やすことが事業の安定にもつながるため、さまざまな施策を打ち出してみましょう。

集客に力を入れる

整体院を開業しても、集客がなければ経営は成り立ちません。

開業前から集客施策を考え、ホームページやSNSの活用、地域にチラシを配布するなど、さまざまな方法で宣伝を行いましょう

口コミやホットペッパービューティーなどの広告媒体も活用して、ターゲット層にリーチさせることも有効な手段です。

現在はインターネットを通して整体院を探す人がほとんどのため、ネット広告に力を入れるのはおすすめです。

知識や技術を磨き続ける

整体師としての成功には、常に知識と技術を向上させる姿勢が必要です。

定期的にセミナーや講習会に参加し、新しい技術を習得するとよいでしょう。

また、最新の健康情報や業界のトレンドにも敏感になることが求められます。

顧客に信頼される施術者になるためにも、常に成長し続ける姿勢が重要です。

知識と技術の向上が、整体院開業での成功を左右するといっても過言ではありません。

顧客と信頼関係を築く

顧客との信頼関係は、整体院の経営を安定させるための重要な要素の一つです。

施術だけでなく、カウンセリングやアフターフォローに力を入れ、顧客が安心して通える環境を提供しましょう。

顧客の悩みや不安に耳を傾け、適切なアドバイスをすることで信頼関係が深まり、リピーターの獲得につながります。

多くの人に信頼される整体院であることが、長期的な経営の安定をもたらすでしょう。

まとめ

整体院の開業を失敗させないためにも、資格の取得や、集客、リピート対策、他店との差別化をしっかりと行いましょう

開業に際して資格は不要であるものの、柔道整復師や鍼灸師などの資格を取得することで顧客の信頼を得やすくなり、リピーターの獲得にもつながります。

開業について不安がある方は、専門家に相談してみるのも有効です。

CEOパートナーでは、経営や資金調達に詳しい税理士を事業者に紹介する事業を行っています

事業成功を目指す方のよき相談相手となるため、ぜひ頼ってみてください。

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この記事を書いた人

編集プロダクションで6年ほど勤務した後にフリーのWebライターに転身して2年目になりました。今後のキャリアも見据えた時に自分自身の糧になる分野だと考え、記事執筆に取り組んでいます。趣味は散歩とギターを少々たしなんでいます。

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