起業を北海道で成し遂げたい方は必見!な記事を今回は作成しました。
北海道で起業する3つの魅力や、活用したい7つの制度、そして北海道での起業成功例や起業のしかたをご紹介していきます。
それぞれ北海道での起業を賢く、スムーズに進めていくために必要不可欠な情報となっていますので、北海道で起業を検討する方はぜひ読み進めていってください。
また、最後の章では頼れる団体・サービスをご紹介していますので、北海道での起業において不安や悩みがある方はぜひ気軽に相談してみることをおすすめします!
北海道で起業する3つの魅力とは?
観光地としても人気の北海道で起業するのは、どのようなメリットがあるのでしょうか。
主に下記3つが挙げられます。
初期投資を抑えた起業ができる
起業する際にネックになるのが、場所代などを含めた初期費用です。
北海道は東京など都心部と比べると、地価や家賃を抑えて物件を借りられます。
家賃のような固定費は、売上に関わらず必要経費としてかかってくるため、なるべく抑えるようにしましょう。
業種によっては競合が少ない
都心部と比べると企業数が少ないため、その分競合他社も限られているという点もメリットです。
少ないライバルのなかで独自性を打ち出せば、ビジネスも成功しやすいでしょう。
漁業や酪農といった北海道ならではの製品開発や、地元企業と関連するビジネス展開をすれば地域活性化にもつながり、さらに需要は高まるかもしれません。
助成金や補助金の制度が充実している
北海道では、起業家向けの助成金や補助金支給といったサポートや、UIJターン移住者に向けた支援制度などが用意されています。
数多くの支援制度があるため、これから起業を目指す方にもおすすめです。
北海道で起業するなら頼りたい7つの制度
では、具体的にどのような支援制度があるのでしょうか。
おすすめを7つ選びましたので、ぜひ参考にしてください。
起業支援金
北海道では、地域活性化や魅力的なまちづくりの推進、社会福祉の拡充などの一環として実施しているのが起業支援金です。
デジタル技術を用いて、地域が抱える課題を解決する社会的事業が対象とされています。
設備購入費やオフィス賃料、人件費の一部を、最大200万円までの補助金として受け取ることが可能です。
創業促進支援事業
公益財団法人北海道中小企業総合支援センターが運営する支援事業で、北海道で新たに事務所を設けて事業を行なう方を対象に最大100万円が支給されます。
原材料費や外注費、デザイン開発費、オフィス賃料などが対象経費です。
起業支援金よりも補助金額が少ないものの、申請条件が少ないという点がメリットといえます。
UIJターン新規就業支援事業
こちらは東京23区に在住または東京23区内の会社に通勤している人を対象にした制度です。
北海道に移住して起業や就業をすると、交付金が支給されます。
都心から北海道に人口を流入させることで、地域活性化を図ることが主な目的です。
中小企業総合振興資金
北海道内の中小企業を対象に、三井住友銀行や三菱UFJ銀行など大手金融機関などから融資を受けられるのが中小企業総合振興資金です。
創業貸付やステップアップ貸付、事業承継貸付といった種類があります。
融資金額は、創業貸付の場合だと10年以内で最大3,500万円。
多くの資金を得るチャンスがあるでしょう。
北海道スタートアップビザ制度(外国人起業活動促進事業)
北海道に住む外国人の方を対象にした制度です。
特定の条件を満たすことで、最長で1年間の在留資格が付与されます。
在留期間が延びたことで、その間に企業の準備ができるという点がメリットです。
エンジェル税制
ベンチャー企業へ投資を行なう個人投資家を対象に、税制を優遇しているのがエンジェル税制です。
ベンチャー企業への投資を促すことを目的としています。
結果として、創業者の資金調達がスムーズになるという点がポイントです。
自治体独自の支援制度
そのほかにも、北海道の各地方自治体には独自の支援制度が設けられています。
道内最大の人口規模を誇る札幌市では、オフィスビルも多く立ち並ぶことから起業に関する多くの支援制度が充実。
ほかにも、函館市や千歳市、釧路市などその土地ならではの制度があるので、チェックしてみましょう。
北海道での起業成功例3選
続いて、北海道で起業に成功した例を3つ紹介します。
クラフトジンやスピリッツの蒸溜所
十勝・帯広地域で新しくビジネスを始める創業者を支援する「とかちイノベーションプログラム(TIP)」を活用した事業の一つです。
新規事業の立ち上げを企てる参加者同士の交流や、全国各地の経営者のアドバイスなどを受けることで、具体的なビジネスに落とし込んでいきます。
十勝の地でクラフトジンやスピリッツの製造を手がける「株式会社十勝平野蒸溜所」を設立した宮澤嘉裕氏もTIPに参加していました。
経営のノウハウや地域とのつながりを得ることで、新規ビジネスも参入しやすくなったことでしょう。
引退馬を活用した馬車ツアー
北海道十勝地方の名所の一つ「ばんえい競馬」の引退場を活用し、馬車に乗ってクラフトビールや景色が楽しめるという事業です。
こちらもTIPから生み出されました。
おすすめは、十勝産大麦麦芽100%で作られた「旅のはじまりのビール」です。
夜の十勝の名所として、多くの人に親しまれています。
地域おこし協力隊を経て夫婦起業
都内でサラリーマンとして務めていた梶山夫婦は、家族で北海道中札内村への移住を決めました。
その際に活用したのが、地域おこし協力隊です。
村ではできないことをやるというミッションのもと、「中札内村の観光振興プロデューサー」という肩書で、スノーアートやワイン、チーズといった地元の観光資源を活かして多くの観光客の呼び込みに成功しました。
その後、二人はそれまでの知見や経験を活かしてアウトドアやフード、ワインといった事業をメインに会社を設立。
現在でも、中札内村の地域活性化に貢献しています。
北海道での起業のしかた
実際に起業するまでの流れについても紹介します。
起業を検討する方は下記をご参照ください。
北海道での起業目的を明確にする
まずは、起業する目的をはっきりと言語化させましょう。
起業しても実現したいことが不明瞭だと、次第に情熱を失って長く続けられなくなってしまいます。
漠然とした目的だけでなく、1年先、3年先、5年先と細かく目標を立てていくことも重要です。
事業計画書を作成する
今後取り組みたい事業の概要を記す事業計画書を作成していきます。
長期的にビジネスを成功させるには、入念な準備が必要です。
事業を開始した後、迷ったり不安になったりしたときに立ち返る場所として活用できます。
事業計画書に書かれるのは、下記のような項目です。
- 商品やサービスの概要
- 市場分析の結果
- 収益や費用の今後の見通し
移住を伴う場合は特に現地の環境や市場調査が重要なので、綿密にリサーチしておきましょう。
移住の場合は移住準備
実際に移住に向けた準備も行なう必要があります。
当然ですが、実際に住む家を決めたり引っ越しの準備をしたりしなければなりません。
会社に勤めている場合は、退職や引継ぎの手続きも行なってください。
移住に伴う資金調達も事前に準備しておきましょう。
起業手続きを行なう
ここまで準備が完了したら起業手続きを行ないます。
個人事業主の場合は、開業届や青色申告承認申請書を提出しなければなりません。
法人として会社を立ち上げる場合は、法人設立届出書や定款の提出が必要です。
北海道でいざ事業スタート
起業手続きまで終わったら事業をスタートさせます。
移住を伴う起業となると、まずは現地の生活に慣れなければなりません。
地域の人とも積極的に交流して、その街に溶け込むと生活も事業も楽しくなるでしょう。
北海道での起業時に頼りたい団体・サービス
起業をする際に、支援してくれる団体やサービスがあります。
そちらについてもいくつか紹介していきます。
CEOパートナー
新たに事業を始める方と創業に詳しい税理士をつなげるサービスを行なっているのが、CEOパートナーです。
創業や経営全般にまつわる悩みがあれば、紹介された税理士に相談してみるとよいでしょう。
資金調達のための書類作成のサポートも行なっているので、これから事業を始めたいという方にピッタリです。
北海道商工会連合会
農業や漁業に関わるビジネスをしたいという方におすすめしたいのが北海道商工会連合会です。
小規模事業者の経営支援や新事業展開についての支援を行なっています。
農林漁業者と連携して企業の助成に取り組んでいるのが特徴です。
創業サポート相談室
北海道創業サポート相談室では、起業に関する融資や助成制度の相談を受け付けています。
担当課への訪問だけでなく電話相談も可能で、全道各地に設置されているので気軽に相談できるでしょう。
北海道web創業塾
行政書士や税理士といった講師を招き、創業にまつわる研修を行ないます。
講義動画はYouTubeに投稿されているので、好きな時にいつでも見られるのが特徴です。
事業計画や資金計画の立て方といった経営についての基礎知識を、繰り返し何度も学べます。
北海道中小企業総合支援センター
北海道で新しく事業を立ち上げようとしている方に対し、起業にまつわる各種相談を受け付けているのが北海道中小企業総合支援センターです。
それ以外に、北海道のさまざまな情報を知ることもできます。
現地の市場環境を把握できるので、事前のリサーチにもおすすめです。
日本政策金融公庫
新規創業者や中小企業に向けた融資などの支援を行なうのが日本政策金融公庫です。
一般的な金融機関と比べて低金利かつ、無担保・無保証人で融資を受けられる点がメリットといえます。
また、多角的な経営アドバイスもしてくれるので、一度相談してみるとよいでしょう。
北海道にもいくつか支店があるので、お近くにあるか探してみてください。
まとめ
日本でも屈指の人気を誇る北海道は食やレジャーなどさまざまな観光資源を有し、毎年多くの環境客が訪れます。
そんな土地に憧れて住んでみたいという人も多いでしょう。
移住と同時に起業するのは、生活にも慣れつつ利益を出す必要があるので大変です。
周りに相談する人がいないという方は、ぜひCEOパートナーを頼ってみてください。
経営についてのアドバイスやあらゆる相談を承っています。
移住と起業という二つの夢をかなえるのに欠かせない存在となってくれるでしょう。
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