神戸市の中小企業向け補助金・助成金は、主にものづくりに携わる中小企業を支援するような制度が多くなっています。
5つの補助金・助成金制度を具体的に取り上げ、それぞれの特徴について解説をしてみました。
他にも展示会やセミナーなどといった積極的に参加したいイベントについても紹介しています。
併せて少しでも補助金の受給率をアップさせるための案内がありますので、神戸市の中小企業を経営していて、補助金や助成金の活用を検討している方はぜひ最後までチェックしていってくださいね。
神戸市の中小企業向け補助金・助成金は5つ!
最初に、神戸市で実施されている中小企業向けの補助金と助成金について解説します。
おすすめは以下の5つです。
- 神戸市中小企業投資促進等助成制度
- 神戸挑戦企業等支援補助制度
- 水素関連製品の研究・開発・実証補助金
- 神戸市中小企業DX推進支援補助制度
- 中小企業チャレンジサポート補助金
それぞれ見ていきましょう。
神戸市中小企業投資促進等助成制度
神戸市内にある中小企業が、技術力や生産性の向上、受注拡大、研究開発機能の強化などを図るための助成制度です。
主たる事業所が神戸市内にあり、1年以上前から継続して事業を営む中小企業をメインの対象者としています。
脱炭素化への取り組みを推進するため、CO2排出量を15%以上削減する事業者には助成率をアップする場合があります。
助成対象事業 | 対象事業費 | 助成率 | 助成限度額 | ||
通常 | CO2排出量を15%以上削減した場合 | ||||
設備投資・新増設 | 海外生産拠点の神戸市内移転 | 1,000万円以上 | 1/2以内 | 300万円 | |
戦略産業分野(「航空・宇宙」「医療・健康・福祉」「農業・食糧」「環境・エネルギー」) | 1/3以内 | 1/2以内 | |||
IoT・AI・ロボット | 100万円以上 | 1,000万円 | |||
女性雇用促進施設・外国人雇用に係る施設 | 50万円以上 | 1/3以内 | |||
上記以外の事業 | 1,000万円以上 | 10%以内 | 15%以内 | 500万円 | |
専門分野における国際的品質マネジメントシステム規格(JISQ9100等)の認証を取得 | 1/3以内 | 100万円 | |||
生産現場へのロボット導入に向けたシミュレーション | 50万円 | ||||
ロボットシステムインティグレータ育成のための設備を取得 | 500万円 |
神戸挑戦企業等支援補助制度
航空・宇宙、医療・健康・福祉、納涼・食糧、環境・エネルギーといった戦略産業分野で、新事業展開のための試作開発や新製品開発などを行う神戸市内の中小企業を対象にした補助金制度です。
ものづくり技術の高度化や、産業の発展を目的としています。
補助対象枠 | 単独枠 | コンソーシアム枠 | ||
補助率 | 金額 | 補助率 | 金額 | |
戦略産業分野での試作開発や新規開発 | 1/2 | 単年事業:150万円 | 1/2 | 単年事業:400万円2か月事業:600万円 |
神戸市が定めるテーマに関する研究・開発 | 設定なし | 2/3 | 単年事業:500万円2か月事業:750万円 | |
産学連携による社会的課題の解決につながる開発 | 設定なし | 1/2 | 単年事業:400万円2か月事業:600万円 |
※参照「2024年度 神戸挑戦企業等支援補助制度」
水素関連製品の研究・開発・実証補助金
神戸市内の中小企業が行う水素関連製品の実用化に向けた取り組みへの補助金を交付します。
実現可能性が高いと評価された事業は、補助率と補助限度額を拡充させています。
補助対象事業 | 補助率 | 補助限度額 | ||
単独枠 | コンソーシアム枠 | |||
通常枠 | 実用化を前提とした水素関連製品の研究開発 | 1/2以内 | 単年事業:150万円 | 単年事業:600万円2か年事業:950万円 |
新規開発した水素関連製品の実証 | 2/3以内 | 単年事業:250万円 | 単年事業:1,000万円2か年事業:1,500万円 | |
拡充枠(実現可能性が高いと評価される事業) | 2/3以内 | 単年事業:250万円 | 単年事業:1,000万円2か年事業:1,500万円 |
※参照「2024年度 水素関連製品の研究・開発・実証補助金」
神戸市中小企業DX推進支援補助制度
デジタル技術を活用した経営課題の解決や、事業転換を行う神戸市内の中小企業を対象とした補助金制度です。
市内中小企業のDX推進を支援するために行われています。
- 補助対象経費
- DXに向けたシステム導入
- DXに向けたデジタル環境の整備
- DXに向けた製品やサービス開発
- 補助率・補助限度額
通常枠 | 補助枠 | 1/2以内 |
補助限度額 | 100万円 | |
DXモデル事業枠 | 補助枠 | 1/2以内 |
補助限度額 | 250万円 |
中小企業チャレンジサポート補助金
神戸市内で戦略産業分野に取り組む中小企業を中心とした5社以上の企業グループに対して、補助金を交付する制度です。
企業グループは、「航空・宇宙」「医療・健康・福祉」「環境・エネルギー」「農業・食糧」に関する具体的な活動を目的として掲げている必要があります。
ものづくり技術の高度化や市内産業の振興に加えて、市内の中小企業の成長を促すことを目的としています。
- 補助率:1/2以内
- 補助限度額:25~150万円
※参照「2024年度 中小企業チャレンジサポート補助金の公募」
神戸市の中小企業向けに展示会やセミナーも
神戸市では、中小企業に向けた展示会やセミナーも開催しています。
神戸ものづくり中小企業展示商談会
神戸市内で、ものづくりを事業とするさまざまな中小企業の成果を発表する展示商談会が開催されています。
出展企業は、自社の製品や技術のPRが可能です。
さまざまな企業が出展しているので、参加するだけでも刺激になるでしょう。
講演会やセミナーなども開催しており、無料で参加できます。
IoT・AI・ロボット展
IoT・AI・ロボット関連の技術紹介や、導入支援を目的として開催されている展示会です。
年に一度開催されており、毎年規模が拡大しています。
ロボットの導入事例を紹介するセミナーや、DXを推進する人材の育成を支援する事業も行っています。
将来的に、AIやロボットの導入を検討している方は、参加してみてはいかがでしょうか。
※参照「2024年 IoT・AI・ロボット展」
国際フロンティア産業メッセ
企業や大学、研究機関などが産み出した先端技術や新事業創出のための基盤製品を展示します。
神戸市内以外からも出展者は多く、水素エンジンモーターサイクルや手術支援ロボット、空飛ぶクルマなどありとあらゆるビジネスアイデアと出会うことが可能です。
そのほかにも、講演会やセミナー、交流会といったプログラムも行っています。
技術交流やビジネスマッチングを進めるよい機会となるでしょう。
※参照「2024年 国際フロンティア産業メッセ」
オンライン商談事業「KOBEオンライン商談」
神戸市内にある中小企業の販路拡大や販路開拓を目的とし、オンラインでの商談を実施しています。
主に「工業」「ファッション」「医療」という3つの分野から実績豊富な事業者が集まり、ビジネス上での新たな出会いを創出します。
国際貿易・文化の拠点として発達した「ものづくりの街」である港町・神戸を活かした事業です。
※参照「KOBEオンライン商談」
神戸市の中小企業が補助金申請する流れ
ここでは、補助金申請に至る流れについて解説します。
公募内容や条件を確認
補助金を申請するために、公募内容や条件面を確認します。
目的や金額によって、補助金は全国各地に数多く存在するので事前にきちんと確認することが重要です。
概要や対象経費、補助金額、申請期限など細かい部分も確認しておきましょう。
神戸市の窓口まで相談
申請したい補助金が決まったら、担当する団体の窓口まで相談します。
地方自治体で実施することが多いものの、民間の団体が支給する場合もあるので申請時には問い合わせ先を確認しておきましょう。
本記事で紹介した5つの補助金・助成金についてはすべて神戸市管轄なので、指定された問い合わせ先から連絡してください。
神戸市のお問い合わせ先は必要書類の提出
申請には書類提出を求められることがほとんどです。
必要書類は制度によって異なるので、事前に確認しておきましょう。
申請書類は、制度を実施している団体のWebサイトから入手可能です。
採択されるには、しっかりと内容を煮詰めて申請書類を作ることがポイントです。
誰が見ても分かりやすいような内容を意識してください。
採択通知、交付申請
必要書類を提出すると、実施団体による審査が行われます。
審査の後に採択か不採択かが決まるので、採択通知を受けたら交付申請を行ってください。
交付申請では、「交付申請書」や「見積書」などの提出が必要とされます。
事業実施
交付が決まったら、指定の事業を実施します。
実施期間は補助金によって異なるものの、おおむね12~14か月が目安です。
12~14か月といった実施期間中に発生した経費が補助金の対象となります。
注意点として、補助金は後払いです。
事業実施において資金が不足している場合、融資など事前調達の可能な手段を別途検討しなければなりません。
資金が不足して事業が続けられなくなっては元も子もありませんので、資金計画や資金調達の事前準備は必須となります。
中間報告
事業実施期間の間で、中間報告を定期的に行う必要があります。
中間報告には、実施報告書や経費エビデンスの提出が求められます。
すぐに提出できるように、普段から書類をまとめておきましょう。
書類の提出を怠ったり、書類に不備があったりすると補助金交付が中止になる恐れがあります。
実績報告、補助金受給
事業が完了したら、実績報告を行います。
中間報告と同様に、事業実績報告のための書類をまとめておきましょう。
報告後は請求書を提出し、補助金申請を待ちます。
申請からはおおむね2週間程度で、指定の口座に振り込まれます。
定期的な状況報告
補助金を受給した後も定期的な状況報告をしなければなりません。
支給された補助金が適正に使われているかどうかを確認するためにも、重要なフローです。
状況報告を求められた際には、速やかに回答しましょう。
神戸市の中小企業向け補助金はCEOパートナーへ!
お伝えした通り、補助金の数は全国にいくつもあり選定するだけでも一苦労です。
そこでおすすめしたいのがCEOパートナーです。
資金調達の相談件数全国ナンバーワン!
CEOパートナーでは、事業者と経営に強い税理士とをマッチングさせる事業を行っています。
特に資金調達分野を得意としており、所属する税理士法人には毎月数多くの事業者が相談に訪れています。
資金調達に限っても月に1,000件以上の相談を受けており、その数は全国でもトップです。
補助金を含めた資金繰りにお悩みの方はぜひご相談ください。
今頼れる神戸市の補助金・助成金がわかる
おすすめの資金調達方法を提案してくれるのも、CEOパートナーから紹介される税理士の強みです。
補助金や助成金とひと口にいっても、目的や金額、対象者など制度ごとにすべて異なっています。
一つひとつ確認するのは大変なので、そんな時こそ専門家への相談がおすすめです。
常に最新の、神戸市を中心としたおすすめの補助金・助成金制度の情報を伝授してくれます。
税理士法人による事業計画の専門アドバイス
紹介される税理士からは、専門的な経営アドバイスを受けられます。
起業を検討しているけど、自身で考えた事業計画でよいのか不安という方も多いでしょう。
CEOパートナーに相談すれば、第三者的な目線とプロの目線が同時に入るため非常におすすめです。
これを機にぜひお問い合わせください。
まとめ
神戸市では、中小企業を支援するためのさまざまな補助金・助成金制度が整備されています。
それぞれ対象経費や目的など個性があるので、どれが適正なのか事前に確認が必要です。
どの制度がよいか分からない場合は、CEOパートナーにご相談ください。
制度の提案から申請・書類準備のサポートまで一括で支援します。
また、資金調達に至った場合のみ手数料が発生する完全成功報酬型を採用しているので、相談だけなら無料で受け付けています。
資金調達後も、的確な経営アドバイスを行う安心のパートナーになってくれるでしょう。
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