近年のパートナーとの出会い方として、結婚相談所やマッチングアプリの活用が主流となってきています。
需要が急増している分、結婚相談所の開業を検討する方も増加傾向にあるのです。
実際、結婚相談所の開業は、独立手段のひとつとして非常にトライしやすい事業です。
ここでは、次の5つに焦点を当ててご紹介を行います。
- 結婚相談所を開業する3つの方法
- 結婚相談所を開業するメリット・デメリット
- 結婚相談所の開業に必要な資金
- 結婚相談所を開業するまでの流れ
- 結婚相談所の開業を成功させる5つのポイント
結婚相談所の開業を少しでも検討している方は、開業に踏み出すまでの情報を大まかに把握できるはず。
流行とも言えるマッチングサービス市場への参入を叶えて、あなただけの結婚相談所を成功させましょう。
結婚相談所を開業する3つの方法
結婚相談所の開業には3つの方法があります。
- 個人事業主として開業する
- 連盟に加盟する
- フランチャイズ店舗を立ち上げる
それぞれ詳しく見ていきましょう。
個人事業主として開業する
事業を立ち上げる上で、「個人」としての開業と「法人」としての開業のどちらかを選ぶことになりますが、結婚相談所の開業では個人事業主から始めることが一般的です。
法人としての開業ももちろん可能ではありますが、結婚相談所の事業自体に従業員の数をそれほど必要としないほか、税負担や社会保険への加入など費用面での負担が大きくなってしまいます。
そのため、まずは個人事業主として開業し、事業が軌道に乗ってから法人化を検討するケースがほとんどです。
連盟に加盟する
結婚相談所には連盟組織が存在します。
連盟に加盟すると会員データベースが共有され、自サービスの会員と他サービスの会員をマッチングさせることが可能となります。
つまりは開業当初で自サービスの会員が極端に少ない状況でも、他サービス会員とのマッチングがうまくいけば、成婚を生み出すこともできるのです。
連盟組織は全国に10以上存在しますので、会員数や成婚数、加盟社数といった規模から加盟金やサポート内容といった情報をよく確認して選定しましょう。
フランチャイズ店舗を立ち上げる
フランチャイズとは事業者間で締結するパートナー契約のことです。
結婚相談所の大手企業とフランチャイズ契約を結ぶことで、経営ノウハウやネームバリューなどを提供してもらいながら事業を行うことができます。
ただし無償で提供されるわけではなく、基本的には毎月対価の支払いが発生します。
費用面での負担はかさみますが、大手企業の店舗のひとつになるとも言えるため、初めての開業でも成功しやすいといったメリットがあります。
結婚相談所を開業するメリット・デメリット
結婚相談所の開業にメリットは多いですが、併せてデメリットも把握しておきたいもの。
あとから「知らなかった…」と後悔しないよう、まずはメリットとデメリットから同時に見ておきましょう。
少ない開業費で始められる
結婚相談所は、事務所や店舗として場所を用意せずとも事業を始めることができ、自宅の一室と顧客管理用のPC環境さえ整っていればサービスが成立します。
顧客との契約やカウンセリングは、レンタルスペースやカフェなどで間に合います。
仮に事務所を構えるとしても、基本的には1対1もしくは1対2などと、少人数での顔合わせとなるために小さなスペースさえあれば充分なのです。
特別な場所や機材などを用意する必要がないため、費用をかなり抑えた開業が可能でしょう。
誰でも気軽に始められる
結婚相談所の経営・運営にあたって必要な資格などは特にありません。
経験や知識、年齢を気にすることなく、誰でも気軽に始めることができます。
人と人とをつなげる結婚相談所のやり方に正解は存在しないため、自身が人生において培ってきた考え方や信念を活かして独自色の強いサービスを提供できるとも言えます。
利益率が高い
結婚相談所を顧客が利用するには入会金・月額利用料・成婚料などの発生が一般的であり、その支払額の平均は1人あたり約25万円にも及びます。
客単価が高い上に、開業費やランニングコストを抑えた運営が可能となると、利益率も自ずと高くなります。
顧客を少数しか獲得できていない状態でも黒字化しやすいというのは他の事業では珍しく、メリットと言えるでしょう。
集客に苦労する
結婚相談所は、当たり前ですが利用者がいなければ利益は出ず、事業が成り立ちません。
個人事業主として全くの一から事業をスタートさせる場合、競合の非常に多い業界のなかで、知名度も実績も持たずに集客を行うことは至難の業です。
利用者からすれば自身の人生を決めるサービスといっても過言ではないため、極めて厳しい目で相談所選びを行うでしょう。
そのため費用や労力をかけたから効果が出るとも言い難く、連盟への加盟やフランチャイズが安牌かもしれません。
加盟先への出費が高額
結婚相談所を成功させるには連盟への加盟がほとんど必須とも言えますが、加盟先によっては加盟金のほかに研修費用やシステム利用料など、サービス料の発生によって出費がかさむと考えられます。
利益率が高い反面、加盟先への出費に持っていかれる覚悟が必要かもしれません。
加盟先を選ぶときは、かかる費用と提供サービスのバランスを見ての慎重な選定が不可欠でしょう。
結婚相談所の開業に必要な資金
結婚相談所を開業するには、他の事業を開業する場合と比べそれほど費用はかかりません。
ですが、とはいえ0円で開業というのは現実的に難しいです。
実際にどのくらいの費用を必要とするのか、具体的に把握しておきましょう。
初期費用
初期費用としてはおよそ50万円~250万円が相場となります。
事務所を借りず、自宅の一室などで開業する場合は、デスク・チェア・パソコン・電話を揃えるのに50万円程度で済ませられるでしょう。
ただし事務所を借りるなら、最低でも100万円以上の費用はかかると考えておきましょう。
また、連盟へ加盟する場合は加盟金として50万円~80万円ほどの費用が発生します。
貯金など、すべてを自己資金で賄える場合はすぐに開業まで運べますが、費用面に少しでも不安を抱える場合、無理せず創業融資などといった国の制度を頼るのも一つの手です。
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資金調達が成功するまでは手数料を一切取られませんので、一度気軽に相談してみてもよいかもしれませんね。
ランニングコスト
結婚相談所を運営していくにあたっても、必ず費用が発生します。
ランニングコストは月におよそ2万円~15万円が相場でしょう。
連盟に加盟するなら研修費や月会費が発生しますし、フランチャイズ契約をしている場合は、ロイヤリティと呼ばれる毎月の手数料が発生します。
他にも通信費や光熱費など、小さな出費も重なりますので事前に資金計画を立てて把握しておきましょう。
結婚相談所を開業するまでの流れ
ここでは、結婚相談所の事業開始に至るまでに、具体的にどのように準備を進めていくのか、一般的な流れを解説していきます。
何から始めたらよいのか分からないといった方は必見です。
結婚相談所連盟に加盟する
開業する前に、まず第一に連盟への加盟を行いましょう。
結婚相談所は会員ありきの事業ですので、そもそも結婚相手を探している人が集まらなければ話になりません。
事前に連盟への加盟を済ませ、自サービスの会員が求める条件にマッチする相手を確実に探せる環境を確保しておきましょう。
事業計画を形にする
どんな事業を開業するにしても、事業計画は必ず形にするようにしましょう。
自身が行うサービスのコンセプトや価格設定などといった概要はもちろん、長期的な事業の見通しなど、自身の持つ考えを計画として明確な形にします。
事業計画は事業計画書として文書化することをおすすめします。結婚相談所の方針がブレない指標の役割を果たすほか、資金調達を行うなら提出書類として求められる場合がほとんどです。
集客の仕組みを整える
結婚相談所に集客は必要不可欠です。
連盟に加盟していたり、フランチャイズ契約をしたりしているからと、安心しきって自身で一切集客しないのはもってのほか。
もちろんノウハウなどは教えてもらえますが、ホームページ作成やSNS運用、Web広告に婚活イベントの開催など、自サービスのコンセプトに適切な集客方法をさまざまに組み合わせて実践していきましょう。
事務所や事務機器を準備する
事務所を構えるなら、物件探しを早い段階から行っておきましょう。
賃貸契約には賃料の3ヶ月~5ヶ月分の初期費用が必要です。
また事務所開業・自宅開業問わず、通信機器やプリンター、デスク、チェア、パソコンなどといった事務機器の準備も進めていきましょう。
開業届を提出、事業開始!
連盟への加盟や計画作成、開業場所の決定など諸々の準備が整ったら、税務署まで開業届を提出して本格的に事業を始めましょう。
開業届を提出せずに事業を始めたとしても罰則などはありませんが、開業届を提出することで青色申告が行えるようになり、納税額がお得になります。
開業届は開業してから1ヶ月以内に提出するようにしましょう。
結婚相談所の開業を成功させる5つのポイント
結婚相談所の開業はただがむしゃらにやっていれば成功するようなものではありません。
5つのポイントを意識して、成功まで最短で進んでいきましょう。
集客には積極的に力を入れる
何度も出ていますが、結婚相談所の開業において成功のカギを握るのは集客の効果といって過言ではありません。
集客の手段は一つに絞らず、さまざまな方法を組み合わせて相乗効果を狙うのがコツです。
とはいえ一からすべて1人で進めるのは大変ですし、思った効果が出ないことも充分に考えられますので、費用が発生してでも外部を頼るのが賢いかもしれません。
連盟への加盟やフランチャイズを検討する
個人事業主として、一からすべて1人で始めることも可能ではありますが、連盟への加盟やフランチャイズ契約を頼ることが成功への近道であることは事実です。
双方ともに出費はかさみますが、必要経費であり、それだけ利益が発生しやすいと考えれば検討すべきでしょう。
運営における決定権が薄れる窮屈さなどはあるかもしれませんが、そこまでこだわりがない方やマッチングサービス市場に初めて参画する方には非常におすすめです。
他社との差別化を図る
結婚相談所は、既に全国にごまんとあります。
他社と同じようなサービスのみ提供していても埋もれてしまうだけです。
顧客からすれば、結婚相談所が自身の人生を左右するサービスとなりますので、実績や付帯サービスなど、何か秀でたポイントを見出すことができないサービスには見向きもしないでしょう。
他社にはないようなサポート体制を整えたり、キャンペーンの実施やイベント開催を行ったりして、他社にはない自サービスならではの魅力により差別化を図りましょう。
アドバイザーとしてのスキルを付ける
差別化の一環とはなりますが、アドバイザーとしてのスキルを身に付けることも成功への近道と言えます。
的確なアドバイスやマッチングができなかったり、顧客とうまくコミュニケーションを図れなかったりするアドバイザーのもとに相談しに行きたいとは思わないですし、実績もついてきません。
連盟やフランチャイズの契約先にて実施される研修や経営ノウハウの提供には積極的に顔を出し、日々スキルを追い求めることが重要です。
副業から始める
結婚相談所のように、始めやすい一方で成功が簡単ではない事業については、副業から始めることを強くおすすめします。
実際に、本業とはせず副業として、顧客との契約やカウンセリングは休日にだけ行うといった無理のないスタイルで成功している方もいます。
まずは副業から始めることで、結婚相談所の開業は自身に向いているのかといった判断もできます。
いきなり本格的に始めてしまうと後戻りできないなどリスクが付き物です。
ぜひ副業から始めてみてくださいね。
まとめ
結婚相談所を開業するなら、次の2点は必ず頭に入れておきましょう。
- 連盟への加盟やフランチャイズ契約を行う
- 集客の成功が事業成功のカギとなる
以上の2点だけでも把握し、実行に移すことで早く成功へ運ぶことができます。
また、いきなり本業として開業してしまうよりは、副業として始めるほうが安全と言えます。
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