起業時の資金調達方法は様々ありますが、特に借金に抵抗のある方にオススメなのが助成金です。
融資とは違い、借入するわけではないので基本的に返済不要で資金調達が叶う制度となっています。
しかし助成金は数千種類も用意されており、どれを選んでいいのか分からないし調べるのも、申請するのも面倒くさい!なんて方も多いのではないでしょうか。
本記事ではそんな忙しくて面倒くさがりな方でも分かるように、助成金・融資の違いから申請すべき支援金の紹介、資金を調達してからも失敗しないような計画の立て方まで解説していきます。
ぜひ最後まで読んでお得な助成金で起業を成功させてくださいね!
助成金・融資の基礎知識
起業準備をしていると、助成金や融資という言葉をよく耳にすることがあると思います。
では、助成金とは?融資とは?
聞かれると意外と答えられない人も多いでしょう。
今回は知っていると得をする、助成金と融資の基礎知識をお教えしていきます。
助成金と融資の違い
まず、助成金と融資の違いについて見ていきましょう。
助成金とは、団体による特定の活動や、事業を支援するために審査などの手続きを経て、提供されるお金の事です。
対象者や活動内容など基準を満たしていれば、ほぼ100%受給することができます。
随時募集されている事もあるので、受給しやすいといえます。
また原則として返済が無いという点も大きな特徴です。
反対に融資とは、企業や個人が金融機関からお金を借りることです。
信用力に重きがおかれ、返済義務も生じます。
いわば「返済しなくてはいけないお金」ということですね。
申請の手順
それぞれの申請から受給までの流れは下記の通りです。
- 実施計画書の作成
- 計画届の提出
- 計画実行
- 支給申請
- 審査
- 補助金支給
- 借入先の機関の決定
- 本人確認書類や代表者の印鑑証明書、資金計画書、借入計画書などの必要書類の準備
- 面談や審査
- 融資支給
- 返済計画に沿って返済
どちらも準備には相応の時間や労力がかかります。
また、自己資金も審査の対象なので予め準備しておかなければいけません。
成功のためのポイント
次に、スムーズに助成金や融資を受けれるかのポイントをおさえていきましょう。
各助成金には「要領」が用意されており、応募申請にあたって気を付けるべきことが書いてあります。
国や自治体の政策に則って、どういう事業者にこれらの給付金を活用してほしいのかという趣旨が書かれています。
助成金の趣旨にそっていない場合は、応募申請されても採択されません。
また、助成金によっては、限られた事業者が対象である場合もあったり、ほかの支援を受けていると対象外になったりもするので、申請前にはしっかり確認する必要があります。
申請書類作成後は、第三者に見てもらうのも良いですね。
客観的な目で見てもらうことで、足りていない部分がないかを確認することもでき、より説得力を増す仕上がりになることでしょう。
融資については、いかに信用力があるかが鍵です。
- どのような用途に使うのか
- お金の動きが理解できているか
- 経営計画が読みやすく作られているか
- 無理のない返済スケジュールになっているか
これらをおさえておくと信用力のアップにもなり、審査もスムーズになります。
自身のニーズに合った助成金の探し方
上記でもお話したように助成金の数はとても多いです。
そこで本章では助成金の探し方についてご紹介していきます。
自身のニーズを理解し、そのニーズに合った助成金をいち早く見つけることが鍵となります。
地域別・目的別助から探す
助成金を探す際にまずは自身がどこで事業を始めたいのか、どこで事業を行っているのかを考えます。
その次にどういった助成金を求めるのかを考えます。
助成金の数が多いというのも理由があり、例えば農業に関する助成金でも地域によって条件が異なってきます。
同じような名前の助成金でも要領や給付金額が微妙に異なっているなんてこともしばしばです。
地域と目的、この2つを絞ることでニーズに合った助成金が探しやすくなります。
要領で考える
この助成金がいい、と思っても対象でなければ意味がありません。
助成金の要領を確認し、自身が対象であるかどうか必ず確認する必要があります。
最初から自身の現状を見て要領で助成金を考えるというのも一つの方法です。
締め切りまでの期間を見る
助成金には締め切りがあります。
当たり前のことですがその締め切りに間に合わなければそもそも申し込んでも意味がありません。
また、申請には書類など必要になるものが多数あります。
それらの準備期間を考えると締め切りギリギリというのも現実的ではありません。
助成金の申請には余裕を持たせましょう。
ビジネス計画と資金調達
スムーズに資金調達をする為にも明確なビジネスプランを立てておく事が大切です。
以下のポイントをおさえていきましょう!
魅力的なビジネスプランの作成
まず、事業計画は基本的に経営者自身が作成するものですが、より完成度の高いものを求めるのであれば、第三者に見てもらい、違う角度や目線での意見を取り入れてみるのも良いでしょう。
次に、アイデア構想段階のビジネスプランをそのまま事業計画書にしてしまうと、具体性や実現性に欠け説得性も無くなってしまうので、「誰にどのようなサービスを提供し、どれくらいのコストがかかった上で、収益をあげれるのか」を意識して作成していきましょう。
また、事業や商品・サービスの魅力をどれだけ伝えられるかがビジネスプランで大切な要素だと言えます。
ビジネスプランに魅力を感じると賛同者も増え、より実現性が高まります。
投資家・金融機関を説得する技術
投資家は常に大きく成功するスタートアップを探しています。
投資してもらうには「投資する価値」を感じてもらう事が重要です。
まずは自分自身が提供するサービスについて投資する価値を納得できていれば、投資家にも同じ説明ができ、価値を感じてくれるでしょう。
あなたの事業に投資する事が、どれだけ「良い賭け」であるかを伝え、成功を感じる要素があればアイデアを受け入れ投資してくれるはずです。
金融機関については、決算書や試算表の提出に合わせ、資金繰り表、会社案内や商品・サービスの説明書、事業計画書などを自主的に作成し銀行へ積極的に持っていきましょう。
口頭ではなく、資料をしっかり用意し熱意を伝える事が鍵となります。
資金使用計画と返済戦略
ビジネスプランを作成するにあたって、資金の用途と返済にあたっての動きも計画に入れておきましょう。
資金の使い道がはっきりしていると、無理のない現実的な計画に使づけることができます。
また収支状況を確認し、毎月の収支状況と照らし合わせることで、無駄な出費がないかを確認し、返済に回せる額を把握していきましょう。
それを元にして、どれくらいの期間で完済できるかシミュレーションし返済戦略を立てていくと良いでしょう。
ビジネス成長のための必要な対策
最後に、ビジネスを成功させるためにこちらに注目していきましょう。
これらの対策を行うことで自身のビジネスに成長を施し、成功までの道筋ができるはずです。
ネットワーキングとメンターシップ
キャリアにおけるネットワーキングの構築はとても重要です。
セミナーやカンファレンス、ワークショップなどの業界イベントの活用が基本です。
同業者や専門家とのつながりを作る絶好のチャンスであり、幅広い世代の人と接することで、これまでの成功例や失敗例を聞くこともできますし、何より最新のトレンドもキャッチすることができます。
メンターシップとは、メンターからサポートを受ける人のことを「メンティ」といい、逆にサポートする人を「メンター」といいます。
この、メンターとメンティーの関係性を「メンターシップ」といいます。
メンターはキャリアに関するアドバイスや業界の動きを提供し、相手がキャリアを得るまでの道を形成するのに大きく影響を与えることがあります。
自身にとっての良いメンターを見つけたら、定期敵にコミュニケーションをとり、関係性を構築していくことがキャリア発展に繋がることでしょう。
リスク管理と事業継続計画
起業するにあたり、リスクマネジメントもしなくてはなりません。
情報漏洩や組織内での不正、自然災害や感染症などといった、あらゆるリスクが存在します。
リスクマネジメントをすることにより、これらを未然に防いだり、最小限に抑えたりすることができます。
事業継続計画(BCP=Business Continuity Plan)とは、自然災害や感染症、テロなど緊急事態に遭遇したときに、事業資産への被害を最小限に抑え、いち早く事業を復旧・継続するための方針や手順をまとめた計画のことです。
経営状態が悪く、事業の継続が困難となり、社員とその家族の生活が成り立たなくなる可能性もでてきます。
そんな状況でも、企業が事業を継続して生き残っていくために、事業継続計画に取り組むことが重要です。
長期的成長戦略とスキルアップ
ビジネスは始めるにあたり、大きく成長し続けることを目標に、成長戦略を練る必要もあります。
- 事業を成長させるための新たな開発
- 開発したものの販売方法
- これまでの商品やサービスの新規市場開拓
- 同業者や、まったく関係のない企業とのコラボレーションによる新規顧客の獲得
自社の強みだけを武器に進むのもありですが、低迷している事業があれば上記の項目などを見直し、その時のトレンドをうまく盛り込むことで、収益アップを期待でき、新たな市場開拓もすることができるでしょう。
こういった課題を常にみつけていれば、それに伴う技術力も高まっていきます。
経営目標とビジョン、課題をしっかり把握しておくことが大切です。
ちなみに、中小企業の新分野展開・業態転換・業種転換等の思い切った「事業再構築」の挑戦を応援する「事業再構築補助金」というのもありますが、最終的に補助金を受け取るまでに、1年半~2年程度必要です。
その間にまとまったお金が必要となる場合は、「つなぎ融資」といって、銀行や信用金庫から一時的に借り入れすることもできます。
取引のある金融機関や事業計画の確認を受ける金融機関であれば、素早く対応してくれて、借り入れの可能性も高いです。
ただ、商品によっては金利が高くなるので、十分に確認の上借り入れしましょう。
まとめ
いかがでしたかでしょうか。
資金調達の方法として融資はそうですが、助成金も大いに役立つ支援制度です。
書類などの準備が少し大変にはなりますが、こういった準備を代理で行ってくれる会社もあります。
CEOパートナーなら今回ご紹介した助成金はもちろんですが融資の相談にも乗ってくれます。
めんどくさい書類の作成なども全て任せることができるのでとてもおすすめです。
自身にあった助成金や融資を教えてくれるので効率よく時間を使うことができます。
助成金や融資のことでお悩みなら一度CEOパートナーにお問い合わせください。
皆さんの成功を心より願っています!
コメント