スタートアップを始めるのはわくわくしますが、資金を集めるのはなかなか大変ですね。
どこからお金を借りればいいのか、何を準備すればいいのか、融資の申し込みがなかなか通らない…。
これらの悩み、一人で抱えていませんか?
安心してください。
この記事では、おすすめのスタートアップ専用の融資制度から、申請書類の準備、審査に成功する秘訣まで教えます。
実例も交えて解説するので、読み終わるころには、「次に何をすればいいのか」が明確になりますよ。
読んだ後には融資の道が開け、事業に勢いをつけていきましょう。
創業融資のプロに相談して、すぐに融資を申し込むこともできます!
スタートアップで活用できる4つの融資制度
スタートアップ企業にとって、資金調達は大きな挑戦ですよね。
ここでは、スタートアップが利用可能な4つの主要な創業融資制度について詳しく解説します。
これらの制度を活用することで、資金面のサポートを受けながら事業を成長させていきましょう!
融資制度 | 融資限度額 | 特徴 |
スタートアップ支援資金 | 20億円 | 無保証人返済期間20年以内 |
新規開業資金 | 7,200万円(うち運転資金4,800万円) | 事業開始から7年以内が対象 | 条件により金利が変動
信用保証付保証制度 | 融資先により変わる 保証限度額は普通保証で2億円以内 | 保証料が必要 信用保証協会が債務保証 |
地方自治体の制度融資 | 融資先・自治体により変わる | 地方自治体により保証料・金利の一部負担あり | 信用保証協会が債務保証
スタートアップ支援資金
日本政策金融公庫が提供しているスタートアップ支援資金は、革新的なスタートアップ企業の成長を促す融資制度です。
この制度は、日本ベンチャーキャピタル協会の正会員や特定の投資事業組合からの出資を受けた企業、またはJ-Startupプログラムに選定された企業を対象としています。
資金は設備投資や長期運転資金に使用でき、融資限度額は最大20億円、特別低利率の2.5%で提供されています。
返済期間は最長20年で、無保証人・無担保での融資も可能です。
創業や事業拡大を検討しているスタートアップにとって、この支援資金は大きなチャンスです。
ぜひ日本公庫の窓口で詳細を確認し、あなたの事業成長にこの機会を活用してください。
新規開業資金
新規開業資金は事業を始めたばかり、または開始後7年以内の起業家を対象とした融資事業です。
この制度は、新たに必要となる設備投資や運転資金のために最大7,200万円(運転資金は最大4,800万円)の融資が可能です。
融資の返済期間は設備資金が20年以内、運転資金が10年以内で、特定の起業家には低利の特別利率が適用されることがあります。
特別利率は女性、若者、外国人起業家、地域おこし協力隊経験者など、特定の条件を満たす人々に対して提供されていますので、一度日本政策金融公庫の窓口に相談しましょう!
信用保証付きの保証制度
信用保証付きの保証制度は、創業者や中小企業者が金融機関からの融資を受けやすくするための公的支援です。
信用保証協会が債務を保証することで、金融機関のリスクが軽減され、事業者は金融機関からの直接融資を行うよりもハードルを下げて資金を調達できます。
この制度を利用する事業者は、返済不能に陥った際に保証協会が代わりに返済を行い、事業者はその後保証協会に対して債務を返済するという仕組みです。
信用保証付き保証制度は新規事業者や拡大を図る中小企業にとって、資金調達の際の大きな支援となるためおすすめの制度になります。
ただし、この制度を利用するには事業計画の質が重要であり、資金調達の成功には綿密な計画が必要です。
事業計画書を作成する際には、プロの手を借りて行うことをおすすめします。
地方自治体の制度融資
地方自治体の制度融資は、中小企業や創業者が金融機関から融資を受ける際に利用できる制度です。
この制度は地方自治体、信用保証協会、金融機関が連携して提供しており、事業者の資金調達を容易にします。
主な支援内容には、信用保証料の補助や金利負担の軽減が含まれ、事業者はこれにより低コストで必要な資金を得られるようになります。
地方自治体によって利用条件や対象者は異なるため、具体的な支援内容や適用条件を理解するためには、居住地の自治体が提供する情報を調べることが重要です。
これで丸わかり!創業融資の申請方法と流れ
創業融資を申し込む際の流れは一見、複雑に思えるかもしれませんが、準備と知識があればスムーズに進めることができます。
ここでは、創業融資の申請から入金までの具体的なステップと、必要な書類、そして注意すべきポイントを詳しく解説します。
窓口相談から入金までの流れ
最初に、融資を行う機関の窓口で相談を行います。
この段階で、事業の概要と融資の目的を明確に説明し、どの融資プログラムが適切かの最初のアドバイスを受けましょう。
融資が承認された場合、融資条件や契約書の詳細を確認し、契約書に署名します。
契約手続きが完了すれば、約束された資金が指定の口座に入金されます。
お申込みから入金まで約1ヵ月程度が目安になります。
融資で必要な書類は11種類
必要書類は以下の表にまとめています。
他の書類が必要になる場合は担当者から案内があり、申込前に確認することも可能です。
ひとまず、書類準備がスムーズになるよう、公的に認められる書類を手に入れた際には捨てずに取っておくようにしましょう。
主な提出書類 | 概要 | 入手先 |
創業計画書(事業計画書) | 最も重要な書類事業の計画を説明する書類 | 日本政策金融公庫の公式サイトまたは自作 |
運転免許証 | 本人確認のための書類 | 運転免許センター |
前の職場の源泉徴収票(確定申告書) | 職場の業務経験・収入の書類 | 前の職場・税務署の窓口 |
設備資金の見積書・契約書 | 創業計画書の具体的データを示す書類 | 外注費用先・購入予定先・契約先 |
許認可証 | 業種による許認可が分かる書類 | 許可発行した窓口 |
資金繰り表 | 資金の流れの予定表 | フォーマットはなく、Excel等で作成 |
自己資金が記帳された通帳 | 自己資金が確認できる書類 | 通帳がない場合は、印刷 |
確定申告書・決算書 | ※会社設立して6ヶ月以上の場合、必要経営実績が分かる書類 | 税務署の窓口 |
商業登記簿謄本 | ※法人の場合、必要法務局で登録されている会社情報書類 | 法務局の窓口・サイト |
法人の印鑑証明書 | ※法人の場合、必要法務局で登録されている印鑑書類 | 法務局の窓口・サイト |
代表者個人の印鑑証明書 | 申込者または連帯保証人として代表者個人のもの | 区市町村役場の窓口 |
申請時の注意点
創業融資の申請に際して注意すべきポイントは以下の通りです。
事業計画書の重要性: 事業計画書は融資審査の中核をなす書類です。
明確で具体的な計画が求められます。市場分析、販売戦略、収益予測を詳細に記述し、説得力を持たせることが重要です。
また、融資額が1000万円を超える場合、審査はより厳しくなります。
大きな融資を求める場合は、より詳細な資料準備と事業計画の具体性が求められるでしょう。
これらのステップとポイントを踏まえ、準備を整えれば、創業融資の申請プロセスをスムーズに進めることが可能です。計画的に進めることで、夢の実現に向けた資金を確保しましょう。
融資審査を通過するための3つのコツ
スタートアップの創業融資を成功させるためには、ただ単に申請書を提出するだけでは不十分です。
融資審査を通過するためには、いくつかの戦略的アプローチが必要とされます。ここでは、審査の成功率を高める3つの重要なコツを紹介します。
創業融資の専門家とタッグを組む
創業融資は誰でも申請することは可能ではありますが、全員が受けることができる訳ではありません。
融資の審査に通るためには、実現可能な事業計画書、創業者の信用・経営力など様々な点で審査員は見られているのです。
そこで、専門家やコンサルタントと協力することが大いに役立ちます。専門家は、融資に精通しており、必要な書類の準備から事業計画作成・面談の対策まで、全面的にサポートしてくれます。
また、彼らはあなたの事業計画が融資機関の基準を満たしているかを確認し、改善の提案を行うことで、申請の成功率を高めることができるのです。
専門家は過去の成功事例や失敗事例から学んだノウハウを活かしてアドバイスを提供し、適切な融資オプションを選択する手助けをしてくれます。
融資を通したい!という方は、一度創業融資の専門家に無料相談しましょう!
自己資金を準備する
自己資金は、金融機関に対してあなたの事業への真剣さを示す証拠となります。
自己資金がある程度用意されていると、金融機関はリスクが低減されると判断し、より好条件での融資が期待できます。
自己資金の額が多ければ多いほど、その後の資金調達がスムーズになりますし、事業が初期の困難に直面した時にも柔軟に対応できるようになります。
それでも資金がないから融資を受けたいという方が多いですね。
もしかすると、自己資金だと認められるものは以外知らないだけかもしれません。
この記事では、どのようなものが自己資金に当てはまるのかを解説していますので、ぜひ読んでみてくださいね。
事業計画書で情熱をアピール
事業計画書は、あなたのビジネスアイデアとそれを実現するための計画を融資機関に伝える書類です。
ただ技術的な詳細を書き連ねるのではなく、あなたの情熱や計画性が感じられるような内容にすることが重要です。
事業計画書には市場の機会、競争分析、販売戦略、財務予測、そしてどのようにして市場で成功するかの明確なプランを盛り込んでください。
具体的で熱意が伝わる内容は、審査員に強い印象を与え、プロジェクトに対する信頼を築く助けとなります。
事業計画書の書き方はこちらで解説しています。
融資以外のおすすめ資金調達
スタートアップの資金調達は、融資だけではありません。
他にも多くの方法があり、それぞれにメリットがあります。
ここでは、返済不要の資金調達から積極的な投資獲得まで、スタートアップにおすすめの資金調達方法を紹介します。
返金不要!補助金・助成金
補助金や助成金は、返済の必要がないため、スタートアップにとって非常に魅力的な資金調達方法です。
これらは通常、政府機関や非営利団体から提供され、特定のプロジェクトやイノベーションを促進するためのものです。補助金を利用する際は、申請条件をしっかりと理解し、必要な書類を準備することが重要です。
助成金は、特に社会的なインパクトが大きい事業や、地域社会に貢献するプロジェクトに対して授与されることが多いです。
投資家から出資
エンジェル投資家やベンチャーキャピタルからの出資は、大きな資金を調達する効果的な方法です。
これらの投資家は、事業の成長ポテンシャルを見込んで資金を提供しますが、一般的に株式の一部を要求します。
投資家から資金を獲得するには、魅力的なビジネスプランと、事業の将来性を明確に示すことが必要です。
また、投資家は事業の成功に向けて積極的に関与し、貴重なリソースやネットワークを提供することが一般的です。
投資家の探し方については以下の記事を参考にしてください。
クラウドファンディング
クラウドファンディングは、インターネットを利用して広く一般から少額の資金を集める方法です。
商品の贈与や寄付を基にしたキャンペーンなど、多様な形態が存在します。
クラウドファンディングを成功させるには、説得力のあるストーリーと魅力的な報酬を提供することが重要です。
また、効果的なマーケティング戦略で広範囲にアピールすることがキャンペーンの成功には不可欠です。
ビジネスコンテスト
ビジネスコンテストやピッチコンペは、創業期のスタートアップにとって有益な資金調達の機会を提供しています。
これらのイベントは、新しいアイデアやビジネスモデルをプレゼンする場であり、賞金や投資のチャンスがあります。
コンテストに参加することで、ビジネスアイデアの可視性が高まるだけでなく、潜在的な投資家やビジネスパートナーとのネットワーキングの機会も得られます。
まとめ
この記事では、スタートアップ専用の融資プログラムの選び方から申請の準備、審査に成功するための秘訣までを詳しく紹介しました。
具体的な融資制度として、スタートアップ支援資金、新規開業資金、信用保証付き保証制度、地方自治体の制度融資などがあり、それぞれの特徴を理解することが重要です。
これらの情報を活用することで、スタートアップは資金調達のプロセスをスムーズに進め、事業の成長を加速させることが可能です。
最適な融資プランを選び、事業計画の詳細な策定に努めることが、資金調達成功の鍵となります。これで、スタートアップとしての次のステップが明確になり、事業拡大への道が開けます。
創業融資の専門家に相談することによって、スタートアップでも融資をスムーズに受けることができますので、ぜひ一度相談しましょう!
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