「起業を1人で気軽にしてみたい」「1人起業して自宅仕事を叶えたい」こうした思いを抱く方は少なくないのでは。
本記事の執筆を担当している私も同じ思いを抱いていた身なので、気持ちはとてもよく分かります。
今回は、起業を1人で行う方法や1人で行うメリット・デメリット、さらにおすすめの職種や起業までのサンプルモデルを取り上げてご紹介していきます!
個人事業主として活動していることの経験をもとにお話している部分もありますので、「こんな方法で起業した人もいるんだ」と一つの参考にしていただければ幸いです。
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起業は1人でできる?4つの方法
そもそもの問題ですが、起業って1人でできるのでしょうか?
結論、できます!
これからご紹介する4つの方法から選べば、確実に1人で起業することが可能です。
- フリーランスとして継続受注を行う
- 自身のスキルを活かしてサービス提供する
- 自店舗を構える
- フランチャイズ契約を結ぶ
それぞれ詳しく見ていきましょう。
フリーランスとして継続受注を行う
フリーランスとは1人で独立して仕事を請け負う人の「働き方」を指す言葉です。
主に、取引先となるクライアントから単発、もしくは継続で仕事を受注します。
自身の持ち合わせている知識やスキルに特化した仕事を行えるほか、クライアントから認められれば、重宝されて安定的に仕事を振ってもらえるとも考えられます。
単発での受注より、継続受注を狙うことが収入安定しやすく、おすすめです。
自身のスキルを活かしてサービス提供する
クライアントを通さず、自身で直接市場へ商品やサービスの提供を行う1人起業の形もあります。
一から十まで、すべての仕組みとサービスを自身で考えて提供することからかなりの難しさはありますが、成功したときの収入は青天井でしょう。
例えばアフィリエイトブログの運営、オンラインショップの開設、自主的なアプリ開発などが該当します。
自店舗を構える
飲食店や美容室など、小規模な店舗を構えて1人で起業することもできます。
物件探しから内外装、扱う機器や道具、お店のコンセプトまですべてを自身で決められるため、理想を店舗という形にしたい方にはおすすめの起業方法です。
ただし、高額の資金調達は避けられないほか、経営ノウハウを持っていなければ集客や資金繰りにおいて苦労が伴うでしょう。
フランチャイズ契約を結ぶ
店舗を持つ形態の一つとしておすすめしたいのが、飲食店や美容室などの大手チェーンとフランチャイズ契約を結んで1人起業する方法です。
フランチャイズ契約とは、大手チェーンの本部が掲げる方針に沿って店舗を立ち上げ、商標を借りて事業を行えるものです。
本部から経営ノウハウやブランド力を享受できる心強さがある上、開店において必要となる資金のサポートを受けることもできます。
店舗を持つにあたって不安な部分はひと通り相談できるため、初めての1人起業で店舗を持ちたい方には非常におすすめの方法です。
起業を1人でするメリット・デメリット
起業を1人で行う前に、1人起業が本当に自分に合っているのか、メリット・デメリットの双方から確認することが重要です。
メリットとデメリットをそれぞれ4つずつご紹介していきましょう。
《メリット》
- 費用を抑えて少額スタートができる
- 自分の裁量で仕事できる
- 自己判断でスピード感を持って進められる
- ビジネススキルが身に付く
《デメリット》
- すべての責任が自分に降りかかる
- 仕事とプライベートの区別が付きにくくなる
- 相談相手がおらず1人で抱え込んでしまう
- 社会的信用を確保しづらい
費用を抑えて少額スタートができる
個人事業主として1人で起業するのであれば、開業手続きに費用は一切発生しません。
事業運営において人件費も自分1人の分しか必要としない上、内容によっては自宅でPCとWeb環境さえ整っていれば起業でき、かなり費用を抑えられることが分かります。
少額スタートして得られた売上はそのまま自身の収益となるため、収益性も高いと言えます。
自分の裁量で仕事できる
1人ですべての仕事を賄うため、誰かと相談することもなく自分の好きな場所で、好きな時間に、好きなタイミングで仕事ができるのは魅力でしょう。
自分の裁量で仕事したいがために1人起業を目指す人はかなり多いと思います。
プライベートの用事を優先して休みを取るのも自身の裁量次第ですので、周囲に気を遣いながら仕事をする必要がありません。
自己判断でスピード感を持って進められる
先ほども少し触れましたが、誰かと相談しながら仕事を進める必要がないため、よくある企業内での上長承認などが発生せず、スピード感を持ってプロジェクトが進みやすいです。
1人起業において、スピード感を持って対応できることは事業成功のカギとも言えるでしょう。
クライアントや市場から一目置かれる存在となるには、迅速かつ丁寧な対応がポイントです。
ビジネススキルが身に付く
起業において必要な手続きや経理、税務など事務作業においても一貫して行う必要があるために、必然的にビジネススキルが身に付くでしょう。
1人起業であれば1人で賄える作業がほとんどですので、勉強さえすれば独立に必須のスキルが身に付き、仕事人として優位に立つことができます。
ただし、とはいえ無理に1人ですべての作業を抱える必要はありません。
とても経理や税務といった雑務に手が回らなかったり、数字が苦手で右も左も分からなかったりすれば事業に支障が出てしまいます。
税理士など専門家を依頼するのは必要経費だと捉えて、賢く負担を減らすことも大切です。
すべての責任が自分に降りかかる
すべて自己判断で、自身の裁量で作業を進めていける反面、すべての責任が自分に降りかかることも事実です。
成功して大きく利益を得るのは自分ですが、失敗したときに直接損害を受けるのも自分です。
トラブルが起こった際も1人で対処しなければならず、会社員などと比べて何からも守られていないのはデメリットと言えるでしょう。
仕事とプライベートの区別が付きにくくなる
起業することは、自分の好きなように仕事ができてプライベートも充実する、と思われがちですが、そうなるまでにかなり努力して高収入へと辿り着く過程があります。
すべて1人で事業を回していく必要があるため、成功を目指すにはひたむきな努力をしなければならず、これといったプライベートの時間を把握しにくくなるのが現実です。
仕事とプライベートの区別が付かなくなるほどまでに努力できる覚悟と、業種選びが必要でしょう。
相談相手がおらず1人で抱え込んでしまう
1人で仕事したい方が1人起業するのは決して悪いことではありませんが、困ったときも自分1人でどうにかしようとしてしまい、誰にも相談せず1人で抱え込んでしまう、というのはよくあるデメリットです。
成功している起業家はなんでも1人で負担するのではなく、自分の専門外に関してはその分野に精通した人に任せてしまいます。
事業は確かに1人で回すかもしれませんが、悩みまで1人で抱える必要はありません。
社会的信用を確保しづらい
個人事業主としての1人起業は、会社員として勤務することや、会社を設立する場合に比べ、社会的信用を確保しづらいというデメリットがあります。
資金調達が必要だったとしても融資を受けづらかったり、クレジットカードの審査に通りにくかったり、ローンを新たに組みにくかったりといった弊害があるかもしれません。
安定収入が約束されていれば金融機関側の理解を得られる可能性は高いですが、1人起業をする前に、事前に諸々の手続きを済ませておくのが安心でしょう。
起業は1人で!自宅でできるおすすめの職種5選
個人的には1人で起業するのはおすすめです!
人間関係で悩む必要もなく、自身のやりたいお仕事に集中して取り組むことができます。
1人で起業するなら自宅で気軽に始めたいと考える方は多いでしょう。
1人起業で在宅ワークを叶えるのにおすすめの職種を5つご紹介しますので、ぜひ参考にしてみてください。
関連記事:起業アイデアは出し方にコツあり!誰でも起業できる4つのアイデア例
関連記事:【起業アイデア集】女性で成功した起業家に共通する成功する3つのポイント
Webライター
Webライターは1人起業におすすめです。
大きなメディアサイトを運営するのであればWebライター複数人で集まって効率よく記事を量産することもありますが、基本的にWebライターはシングルプレイヤーです。
Webライターが収入を得るには一企業から継続的にお仕事を請け負う方法のほか、クラウドソーシング、複数の個人や企業から一時的な案件をいくつも同時に請け負う方法などがあります。
アフィリエイター
アフィリエイト(=成果報酬型)の広告を自身の運営するブログやSNSなどに貼り付け、報酬を受け取る職種をアフィリエイターと呼びます。
成果報酬型なので貼り付けた広告から商品・サービスの購入や利用がされて初めて報酬が発生します。
読者の多いブログやSNSほど、アフィリエイト広告のクリック率やその先の購入率が期待できますので、まずは自身のブログやSNSを成長させる必要があります。
成果が出始めるまで時間のかかる職種ですが、1人で完全在宅ワークが叶う上、成功すれば青天井を狙える職種です。
ネットショップの運営
自宅で1人起業するならネットショップの運営もおすすめです。
ハンドメイドが得意ならネットショップを立ち上げて販売することができますし、自身で販売するモノを作り上げなくとも、業者などから仕入れたモノを販売させてもらうことも可能です。
取り扱う商品によってネットショップの利用数や売上は左右されます。
現在あまり注目されていない・あまりにもマイナー過ぎる商品は売上に期待できないでしょう。
商品選びは慎重に行いましょう。
YouTuber(ユーチューバー)
YouTuber(ユーチューバー)は近年人気爆発中の職種です。
特に若年層から人気のある職種ですが、年齢問わず参画できる業界と言えます。
YouTubeを通して全国的な有名人になれるのは稀ですが、特定のジャンルの中で有名を目指すのはそれほど難しくないとも言えます。
1人で活躍されているYouTuberの方はたくさんいらっしゃるほか、内容によっては動画の撮影から編集、投稿まですべて自宅で作業が叶う職種です。
ただし身バレや住所の特定がされないよう細心の注意が必要なほか、動画内での何気ない言動がキッカケで大勢の視聴者からバッシングを受ける可能性には注意しなければなりません。
動画エディター
動画エディターは動画編集に特化したお仕事で、企業と個人どちらからもお仕事を請け負うことが可能です。
先ほどご紹介したYouTuber(ユーチューバー)の方と連携したお仕事も可能ですし、企業から動画編集の委託を受けることもできます。
テレビ離れの進む近年、YouTubeやSNSなど、商品の宣伝や企業アピール・エンタメなどは動画が中心の世の中では、非常に需要の高い職種と言えるでしょう。
番外編 スキルがある方におすすめの職種
ここでは番外編として、スキルのある方が起業を1人でする場合におすすめの職種をご紹介します。
- エンジニア
- Webデザイナー
- 税理士
- サロン経営
- 不動産仲介業者
これらはスキルの求められる職種です。
しかしどれも需要の高い職種ですので、スキルを持つ方は独立して有利に職に就くことができるでしょう。
真似するだけでOK|起業を1人で行うサンプルモデル
ここでは、経験を踏まえた1人起業のサンプルモデルをご紹介していきます。
特に、フリーランスとして独立を目指す方にとっては参考になる部分があるかと思います。
たったの3ステップであなたも1人起業の仲間入りです。
関連記事:0から始める起業のロードマップ!~起業成功者が辿る道~
ステップ1-まずは副業として始める
いきなり独立して起業するのは失敗したときのリスクが高いです。
そのため、会社員をしている方は、辞めずにまずは副業として始めることをおすすめします。
実は私も初めからWebライターをしていたわけではなく、当時はSNSでのコンテンツ販売に興味を持ち、独立の道へと足を踏み入れました。
1ヵ月目で数千円の収入を獲得、0→1は達成しましたがその後の売上拡大に苦戦。
モチベーションを失いつつあったとき、コンテンツ販売で月収2,300万円を売り上げる大物起業家の方にダメ元でコンタクトを取ったところ、快く電話で相談に乗ってくださいました。
私のコンテンツを見てもらい、「文章がとても上手だからWebライターとしてやっていけるんじゃないか」とアドバイスを受けたのがWebライターとなったキッカケです。
副業として始めるからこそ、「失敗してもいいからまずはやってみよう」が可能ですし、色んな職種に挑戦しながら、また第三者からの意見も取り入れながら自身の向き不向きを見つけていく余裕ができるのだなと感じました。
ステップ2-仕事を紹介してくれる会社に出会う
本格的にWebライターのお仕事に就きたい!と考え、また同時にWebデザインにも興味があったため、デザインを学びながらもSESとして外部プロジェクトへ派遣される企業に転職しました。
そしてWebスキルを求める企業を紹介いただき、出向。
デザインスキルはもちろんですが、たまたまライターを募集されているとのことでマッチングが叶いました。
ここから私の本格的なWebライター活動がスタートです。ちなみに転職時には皆さんのイメージ通り、転職サイトで会社を探しました。
このように、自身の力だけで営業せずともエージェントを活用するのも有効手段と考えています。
ステップ3-マッチングした企業と業務委託契約を結ぶ
出向先の企業とありがたいことに、個人として業務委託契約を結ぶ運びとなります。
こうして私は個人事業主として独立、一つの企業と継続して一緒にお仕事をさせてもらう流れとなりました。
個人事業主なので、他からも好きにお仕事を確保してこれます。
継続的な請負とは別に、クラウドソーシングで単発的にお仕事をいただくこともあります。
起業を1人でしたときの平均年収は380万円
気になるのは起業後の収入ですよね。
現職より稼げなくなったら嫌だし…。お金の不安でなかなか一歩踏み出せない方もいらっしゃるでしょう。
国税庁の統計情報によると、個人事業主の平均年収は380万円とされています。
平均なのでもちろん380万円よりはるかに稼いでいる方もいらっしゃいますし、逆も然りです。
現在の私の肌感覚ですが、特定の企業と長期的に契約を結ぶ個人事業主の方は平均年収くらいの金額を稼いでおられます。月収で言うと31.6万円ですね。
ちなみにですが、私にWebライティングのノウハウを教えてくれた個人事業主のDさんは、25歳でWebライターとして月収152万円を達成しています。年収にすると1,824万円ですね。
若くして一流企業の年収も超えてしまうほどの活躍ぶりを見せる方も珍しくはないのです。
関連記事:起業におけるお金の問題はここで全部解決!起業は誰でもできる
所得税+住民税=46.5万円
ざっくりとした金額ですが、年収380万円の所得税は18万円、住民税は28.5万円となります。
所得税と住民税は確定申告で決まり、所得税は3月15日までの支払いです。
住民税は確定後6月・8月・10月・翌年1月の4回払いまたは一括払いから選べます。
別途、国民健康保険料と国民年金保険料は毎月支払いとなります。
国民年金保険料に関しては前納も可能。
年収380万円の個人事業主は「所得税」「住民税」「国民健康保険料」「国民年金保険料」すべての税金を併せて103.5万円となります。
個人事業主【年収380万円(月収31.6万円)】の税金内訳 | ||
① | 所得税 | 18万円 |
② | 住民税 | 28.5万円 |
③ | 国民健康保険料 | 37万円 |
④ | 国民年金保険料 | 20万円 |
①+②+③+④ | 103.5万円 |
ご自身の年収で計算したい場合、シミュレーションサイトなども活用してみましょう。
青色申告なら15万円ほど節税できる
「青色申告」をご存知でしょうか?
確定申告には「白色申告」と「青色申告」の2種があり、個人事業主として1人起業するなら「青色申告」がおすすめです。
青色申告にするだけで最大65万円の節税となります。
青色申告は65万円控除と10万円控除の2種類から選べます。
それぞれ違いは以下表で見てみましょう。
青色申告(65万円控除) | 青色申告(10万円控除) | 白色申告 | |
対象者 | 事業所得・不動産所得・山林所得のいずれかがあり、3月15日までに「開業届」「青色申告承認申請書」を提出している方 | 届け出は必要なし | |
記帳方法 | 複式簿記 | 簡易簿記 | 簡易簿記 |
提出書類 | ・確定申告書B・青色申告決算書・賃借対照表 ・損益計算書 ・第三表 ・第四表 | ・確定申告書B・青色申告決算書・(損益計算書) ・第三表 ・第四表 | ・確定申告書B・収支内訳書 |
保存帳簿・書類 | ・総勘定帳・仕訳帳・現金出納帳 ・売掛帳 ・買掛帳 ・固定資産台帳 ・棚卸表 | ・現金出納帳・売掛帳・買掛帳 ・固定資産台帳 ・経費帳 ・棚卸表 | ・法定帳簿・任意帳簿・棚卸表 |
青色申告にするには、申告の対象となる年の3月15日までに届け出を行う必要があります。
また提出書類は白色申告より多く、煩雑にはなりますが、10万円もしくは65万円の控除が受けられるのが最大のメリットです。
私も控除を受けたくて青色申告を選択、ただし初めての確定申告なので負担にならないよう、書類の少ない10万円控除にしました。
経費申請して更に節税につなげよう
さらなる節税の方法として、賢く経費をつけることが効果的。
1人起業の個人事業主が経費申請できる代表的な項目は以下の通りです。
- 国民年金/国民健康保険料
- iDeCo(個人型確定拠出年金)
- 事業に利用した家賃、通信料
- パソコン、有料ソフト
- 書籍
- 接待交際費
例えばYouTuber(ユーチューバー)であれば、動画撮影用に購入したものや撮影中に食べたものは経費申請できます。
動画エディターは編集に有料ソフトを利用するため、購入費用を経費に充てることが可能です。
まとめ
結論、起業は1人でできますし、特別なスキルや資格がなくても1人起業を叶えて成功している方は大勢いらっしゃいます。
お伝えした1人起業のサンプルモデルは、真似するだけで事業安定の可能性に近づきますので、ぜひ参考にしてみてください。
まずは副業から始めることは、忘れないでください。
皆さんが理想の働き方を手に入れられるよう願っています。
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