【事業計画の基本!】目次10項目の考え方と書類作成のコツ徹底解説

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「起業のアイデアはあるけど、事業計画って何を考えればいいの?」という方は、実は多いのではないでしょうか。

今回は、初めて事業計画を立てる方や事業計画書を書く方に向けた基本の解説から、無料のテンプレートと書き方のポイント、初めての方におすすめのサポートをご紹介します。

最後まで読んで、事業計画作りに役立ててください。

目次

事業計画の考え方:目次別徹底解説

事業計画の考え方:目次別徹底解説

書類作成の有無に関わらず、ビジネスの成功にはしっかりとした事業計画が必要不可欠です。

今ある起業アイデアを整理して具体的にしていきましょう。

ここでは、事業計画書の10項目を元に、内容を解説していきます。

企業理念・目的

まずは大元のアイデアから、企業理念と目的をまとめます。

企業理念は会社や事業の存在意義や将来像、基本的な価値観を明確にします。

目的は、具体的なビジネスの目標や方向性を示すものです。

最終的にどうなりたいのか、具体的にどうしたいのか考えてみましょう。

事業の概要

事業概要では、事業名などの基本的な情報が必要になります。

以下の項目を整理してみましょう。

  • 事業名・企業名
  • 代表者情報(氏名・役職)
  • 設立年月日
  • 所在地
  • 事業目的
  • 提供する商品・サービス
  • 事業の強み・独自性
  • ターゲット市場・顧客層

項目によっては細かい内容も後ほど必要になりますが、まずは基本的なところから決めていきましょう。

商品・サービス概要

提供する商品やサービスの特徴、強みを説明できるよう、商品価値を伝えるための情報を整理します。

  • 商品・サービスの基本情報(正式名称やカテゴリーなど)
  • 特徴・仕様(提供する商品やサービスの主な特徴、性能)
  • 価値提案(顧客にとってのメリットや他社との差別化)
  • 顧客層の明確化(誰をターゲットにしている商品・サービスなのか)
  • 価格設定(商品の価格、サービスの料金プラン)
  • 使用方法・提供方法(商品やサービスの使い方や導入手順、流通方法など)
  • アフターサービス・サポート(カスタマーサポート、メンテナンス、アップデート、返品保証など)

顧客が商品やサービスのメリットを理解しやすいようにまとめましょう。

市場環境と競合分析

市場トレンド、政策変更、競争企業の存在を含む、事業を取り巻く外的環境について確認します。

市場環境の分析で必要になるのは、以下のような内容です。

  • 市場規模(売上高やユーザー数など)
  • 市場成長見込み
  • 業界トレンド
  • ターゲット顧客
  • 法律、規制が事業に与える影響

競合分析は、主要な競争相手や競争環境について調べます。

競合他社を特定し、どのようにして競合に対抗するか、どのような戦略で挑むかを考えましょう。

その上で、自社の競争優位性(独自の技術や特別な顧客サポートなど)を確立させます。

マーケティング戦略

自社の強みや提供価値をどのように広めるか、また、そのプロモーションにどれだけのリソースやコストを割くかについて考えます。

マーケティングミックス(4P)の要素が重要になってきます。

マーケティング戦略全体のなかで「実行戦略」と位置づけられており、Product(製品)、Price(価格)、Place(流通)、Promotion(プロモーション)について具体的に検討しましょう。

  • Product(製品):製品の特徴、品質、デザイン、ラインナップの充実度
  • Price(価格):競合とのバランス・ターゲット市場の価格帯に合わせた価格
  • Place(流通):商品やサービスがどこで、どのように購入できるのか
  • Promotion(プロモーション):広告、PR、SNS、コンテンツマーケティング、インフルエンサーとのコラボなど、どのように顧客にアプローチして認知度を高めるか

マーケティング戦略を実行するためには、どのリソースをどの程度投じるかも重要です。

チームの人員配置や予算の割り当ても考慮しておくといいでしょう。

取引先情報

取引先情報の管理や取引先との関係構築は、事業の成功に大きな影響を与える重要な要素です。

  • 取引先の基本情報(会社名、住所、電話番号、代表者名、業種など)を正確に収集する
  • 取引先の信用情報(財務状況や評判)を確認する
  • 取引先との契約条件や取引内容を明確にする
  • リスク管理・バックアッププラン(取引先がの倒産や契約を解除した場合に備えて、迅速に対応できる体制を作っておく)

取引先情報を適切に把握・活用することで、信頼関係の構築や効率的なビジネス運営が可能になります。

運営計画

運営計画は、事業を円滑に進めるための具体的な実行計画です。

  • 短期・中期・長期目標(売上目標や顧客数など)
  • 組織構成・役割分担(部門や責任者、メンバー)
  • 業務プロセス・フロー(どの業務がどの順序で実行されるかなど、日常業務のスケジュール)
  • 人材計画(必要な人員数やスキル・採用計画や人材育成の方針)
  • 顧客データ管理(顧客情報を管理するためのシステムや手法)
  • リスク管理(トラブルや緊急時に対応するための計画・マニュアルを準備)

これらの項目を適切に管理し定期的に見直すことで、事業運営を円滑に進めるとともに、目標達成に向けた確固たる基盤を築くことができます。

財務計画

財務計画は、事業の運営や成長を支えるための資金計画を具体的に示すものであり、会社の安定性や持続可能性を確保するために不可欠です。

  • 費用計画(事業を運営するために必要なすべての費用)
  • キャッシュフロー計画(月別の収入・支出のタイミングを考慮した資金の流れ)
  • 損益計算書(売上総利益や営業利益、経常利益など)
  • 資金調達計画(運転資金を確保するための手段)
  • 財務リスク管理(金利変動、為替リスク、信用リスクなどに対するリスク管理策)

事業の収入と支出の流れを明確にし、将来の資金ニーズや成長を見据えた計画を立てましょう。

成長戦略

企業が持続的に発展し、収益を拡大するための具体的な計画です。
これにより、事業の将来性や拡大の道筋が明確になります。

  • ビジョンと長期目標の設定
  • 自社が成長できる機会が存在する市場を特定
  • 競争優位性の確立(他社との差別化)
  • 新規事業や製品の開発
  • 市場拡大の戦略
  • 事業拡大のための資金計画
  • リソース管理・人的資源の強化
  • 予測されるリスクの管理

しっかりとした成長戦略は、企業の長期的な成功を支える強固な基盤となります。

事業スケジュール

事業スケジュールは、事業の具体的な実行計画を時間軸で示し、計画に従って着実に進捗を管理するために必要です。

全体目標を立て、準備、開発、販売などの細かいフェーズごとにタスクの整理、開始・終了日を設定します。

スケジュールは現実的かつ達成可能なものを設定しましょう。

必要な人材、設備、予算などのリソースを確認するほか、予想されるリスクとその対応策も必要です。

事業計画書のおすすめテンプレート

事業計画書のおすすめテンプレート

事業計画がまとまったら、事業計画書を作成します。

資金調達に必要な書類ですが、用意しておくに越したことはありません。

ここでは無料のテンプレートや、事業ごとの具体的な書き方をご紹介していきます。

日本政策金融公庫のテンプレート

国の金融機関である日本政策金融公庫は、融資の制度も豊富です。

基本的なフォーマットなので、どれを選べばいいかわからないという方にもおすすめです。

【ダウンロード】:日本政策金融公庫HP 

Money forward クラウドのテンプレート

Money forward クラウドの事業計画書テンプレートは、業種ごとに選ぶことができます。

様々な業種を取り揃えているので、あなたの事業に近いものもあるかもしれません。

【ダウンロード】:Money forward クラウドHP 

Microsoft officeのテンプレート

既にofficeを使用している方におすすめです。

計算機能が入っているので、サクサク自分で作りたい!という方は利用してみてください。

【ダウンロード】:Microsoft office HP 

事業別・事業計画書の書き方一覧

起業コンパスでは、事業別に詳しい書き方のご紹介もしています!

ぜひ参考にしてみてください。(※2024年10月時点の記事一覧)

事業計画書の書き方のコツ

事業計画書の書き方のコツ

必要書類として事業計画書を用意する場合は、投資家や金融機関などに対して事業の魅力や実現可能性を効果的に伝える必要があります。

ここでは、事業計画書の上手な書き方のコツを解説します。

わかりやすく、簡潔に書く

提出を前提としている場合、読むのは自分ではなく第三者です。

専門用語や業界特有の言葉はできるだけ避け、読みやすい文章を心がけましょう。

シンプルで分かりやすく!が鉄則ですよ。

目的を明確にする

事業計画書は、投資家、銀行、パートナーなど、読み手によって強調すべきポイントが異なります。

誰に向けて書くかを意識し、対象者が何を期待しているかを考えて書きましょう。

現実的な目標と計画を立てる

現実的で実現可能な目標と計画を立てることで、事業の成功可能性が高まります。

数字や実績を盛り込むことで、計画に説得力を持たせましょう。

グラフや表も効果的に使うと説得力が増します。

事業計画書の作成ならCEOパートナー

初めて事業計画を立てる方、事業計画書を一人で作るのが不安という方には、「CEOパートナー」がおすすめです。

創業融資の専門家に作成依頼できる

CEOパートナーでは、創業融資に強い税理士を紹介しています。

よりしっかりとした内容で事業計画書を作るなら、税理士への作成依頼がおすすめです。

完全成功報酬型のため、費用リスクも抑えることができます。

事業に合った資金調達をアドバイス

資金調達には様々な手段があり、専門知識が必要になる場合があります。

事業に合った資金調達を選ぶのは非常に重要です。

CEOパートナーで税理士に相談すれば、事業に合った資金調達を知ることができます。

難しい手続きは税理士にお任せ

初めての起業はタスクも多く、難しい手続きは負担になりがちです。

しかし制度によっては期限が定められている場合もあり、逃してしまうと非常にもったいないです。

税理士に手続きを任せることで、効率よく事業に時間を使うことができます。

まとめ

事業を成功させるためには、明確な目標設定と現実的な計画が不可欠です。

各要素をしっかりと組み立てることで、事業の方向性を明確にし、成功への道筋を描くことができます。

一人での組み立てが難しいときは、ぜひ「CEOパートナー」を頼ってみてください。

あなたの事業が順調に進み、大きな成功を収めることを願っています!

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この記事を書いた人

専門学校を卒業後、一般事務に就職。その後目指していた業界に再挑戦し、フリーのクリエイターとして独立しました。これから独立を目指す方へ、自身の経験が役立てばと思い執筆をしています。趣味はカラオケとゲーム実況鑑賞、苺味のお菓子を探すこと。

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