アパレルブランドを立ち上げて独立したい!そんな夢を持つアパレル好きなあなたへ。
本記事を読めば、アパレルブランドの独立経営に向けて具体的にどのように行動していけばよいかがわかるようになります。
内容としてはアパレルブランドの立ち上げに有利な資格やスキル、そしてブランドを展開する3つの方法や必要な準備を6つのステップでご紹介していきます!
アパレルブランドの立ち上げならではの成功のコツや注意点についても解説していますので、スムーズに独立の夢を叶えて、ご自分の好きなものを形に、世に広めていきたい方はぜひ最後までしっかり確認してみてくださいね。
アパレル業界の独立で有利になる資格・スキル
ここではアパレル業界で必要な資格やスキルについてまとめて紹介していきます。
専門学校で学ぶ実践スキル
服飾専門の学校や大学などで専門知識を身に付ける方法があります。
服を作るためのデザインや製図知識、アパレルビジネスの知識、スタイリングを学び、また在学中に培った人脈を活かして起業するという道筋もあります。
アパレル業界での勤務経験
個人的には、アパレル業界で実際に働いて経験を積む方法が最もおすすめです。
実際に働き、店舗の運営、商品開発、仕入れなどの知識を習得します。
ノウハウや経験を積んだ上で、自分のアパレルブランドにチャレンジするのがリスクを抑えて起業する方法といえるでしょう。
コミュニケーションスキル
店舗を運営して店員を管理したり顧客に物を売ったりする上でコミュニケーション能力は必須です。
ここでいうコミュニケーションスキルとは、何も「面白い話ができないといけない」「口数が多くないといけない」といったことではありません。
必要事項を正確に言葉で伝達する力や、来店したお客様に商品の魅力を簡潔に伝える力を指します。
コミュニケーションスキルを身に付けるには、普段から人と話す機会を意図的に増やしたり、本や映画、美術展など、芸術に触れる機会を増やして自身の中の語彙力を増やすことが効果的でしょう。
あれば役立つ5つの資格
ここではアパレルでの起業で、持っておけば有利になる資格について解説します。
アパレル商品の販売に関して、特に必須の資格はありませんが、ショップやブランドを持つ上で有利に働くはず。
-ファッションビジネス能力検定
一般財団法人日本ファッション教育振興協会が実施しているファッションビジネスの知識の能力検定です。
3級と2級はファッションビジネスの基礎的な知識について、1級ではより専門的な流通・マーケティング・マーチャンダイジング・マネジメントなどの知識が問われます。
-ファッション販売能力検定
一般財団法人日本ファッション教育振興協会が実施しているファッションビジネスの知識の検定です。
2,3級は接客や販売、ファッションの知識に加え、色彩や視覚に訴求して商品の展示を売れやすくするビジュアルマーチャンダイジングの知識などが問われます。
1級ではマネジメントや人事など店長、オーナー視点で必要になる知識を学びます。
-パターンメーキング技術検定
パターンメーキング(型紙作成)の技術や知識に関する検定試験です。
これに関してはどちらかと言えば専門の技術者向けの資格ですが、商品の作成過程に関する知識として関心があれば学んでも良いでしょう。
-ファッション色彩能力検定
文部科学省後援のファッションに特化した色彩能力検定です。
ファッション色彩能力検定について学ぶことで、色彩心理学や色彩を利用した商品展示を学ぶことができ、またお客様へ服をおすすめする際のアドバイスにも色彩の知識を活かせます。
-リテールマーケティング検定
リテールマーケティング(販売士)検定はアパレル限定の資格ではありませんが、日本商工会議所が実施しているリテールマーケティング(小売マーケティング)についての検定です。
店舗で必要な販売方法や仕入れ、在庫管理などの知識が問われる検定です。
アパレルブランドを独立経営する3つの方法
アパレルの独立と方法はたくさんあります。ここでは大きく3種類に分けて解説していきます。
実店舗を持つ
一つ目に実店舗を持つという方法があります。
実店舗を持つとお客様からの信頼が増しますし、実際に手に取ってもらう、試着してもらうといったこともできます。
しかし、実店舗を持つには初期投資が大きくかかり、また月々のテナント料も発生します。
創業初心者はいきなり実店舗を持つよりも後述のネットショップなどで経験を積んでからのほうが良いと考えられます。
ネットショップを開く
次にネットショップを開くという方法があります。
ネットショップは実店舗に比べて初期投資や月々のランニングコストを大きく抑えられるというメリットがあります。
特にカラーミーなど、月々の利用料金がかからず、売れた場合のみ手数料がかかるというサービスもあります。
カラーミーでは住所や電話番号などの個人情報を開示せず、安心して利用できるためおすすめです。
フリマやポップアップストアで出店
最近はフリマやポップアップストアという方法も増えてきています。
ポップアップストアはイベントブースを借りるだけなのでコストを節約できるという強みがあります。
普段はネットショップだけで運営し、期間限定でフリマやポップアップストアを通して実際に手に取ってもらう機会を作るという形を取ると、コスト削減だけでなく期間限定という特別感が増して集客の期待ができるでしょう。
アパレルブランド立ち上げまでの6ステップ
ここではアパレルブランドを立ち上げたい人が、「こういうものが作りたい」というイメージを形にしていくための6つのステップについて解説していきます。
コンセプト決めとブランド名の登録
まずはブランドの核になる部分とコンセプトや名前等をきめていきます。
ブランドに対してこめられた自分自身の想い、実際にどんな人に手に取って着てもらいたいのかという部分を具体的にしていくといいでしょう。
ブランド名などは自分自身が作りたいブランドから連想する言葉を並べて考えてみましょう。
アイデアを出す方法として、マンダラマップやアイデアツリーなど様々な方法がありますのでそういった発想法を使ってみるのも良いと思います。
制作or仕入れのどちらかを選ぶ
次に制作と仕入れ販売のどちらかを選びます。
自分自身でデザインする場合、イメージのディテールの作成、デザイン指示書の作成、生地や素材の選定、裁縫工場への見積書の提出、本生産などたくさんやることがあります。
しかし、テラオエフなどブランド立ち上げ支援サービスを利用することもできますので難しく感じたら利用してみましょう。
自分自身で作るのではなくて、卸会社から仕入れるという方法もあります。
国内の会社はもちろん、海外の仕入れサイトも利用可能です。
また、売りたい商品のイメージが具体的になっていれば、服を仕入れたいブランドと直接交渉をするという方法もあります。
電話やメールで問い合わせる際に、ブランド名やブランドのコンセプト、規模などを伝えるとスムーズでしょう。
開業費用を調達をする
開業にあたっては費用を調達することも必要になります。
ネットショップの利用などで費用を抑えることもできますが、実店舗を開店する場合にはかなりの大きなお金がかかってしまうので創業融資などの利用も検討すると良いでしょう。
CEOパートナーでは創業融資に強い税理士と無料相談できますので、実店舗開業を考えたら気軽に相談してみてください。
開業に必要な手続きを行なう
開業届などの必要な手続きをしておきましょう。
開業届は出さなくてもデメリットはありませんが、開業届を出さないままだと青色申告を利用できず税金が高くなってしまいます。
なるべくブランドを立ち上げて1か月以内に開業届は出しておきましょう。
商品や店舗の準備をする
実店舗には内装工事や備品購入などかなりの初期費用が必要です。
初期費用には次のようなものがあります。
- 敷金、礼金、仲介手数料
- 内装工事費
- 設備、什器備品の購入費
- 家賃
- 商品や材料の仕入代
- 会社設立費(法人の場合)
初期費用は立地や内装のデザインなどで大きく異なり、1,000万円以上かかることもあります。調査や綿密な計画が必要です。
また、店舗が軌道に乗るまでの生活費などのことも考えると多めに融資を受けておくほうがいいでしょう。
全額を貯金のみで用意するのは難しいので、日本政策金融公庫の新規開業資金など、創業融資の利用をおすすめします。
CEOパートナーでは創業融資に強い税理士と1時間以内にマッチングして無料相談ができますので、ぜひ気軽に利用してみてください。
集客用のSNSやHPを作成する
自身のブランドの認知を高めるために、ブランドの顔となるSNSやHPを開設しましょう。
SNSやHPはインターネット上の店舗の顔です。
SNS、HPを整備することで店舗がどこにあってどういうところが魅力なのか発信できます。
ターゲット層の滞在時間の長いSNSを選択、ブランドコンセプトや商品の魅力が伝わるような工夫が求められます。
アパレルブランド立ち上げ成功のコツと注意点
アパレルブランドを立ち上げたいと夢見る方は決して少なくありません。
ライバルがたくさんいる分、商品は簡単には売れません。
ここではアパレルブランドを成功させるコツについて解説していきます。
コンセプトやターゲットは明確に持つ
ターゲット(顧客)がどんなものを欲しいと思っているか、寄り添って考えることで適切なコンセプトを設定するという作業が、顧客ニーズを満たす上で欠かせないプロセスです。
どんな人に商品を買って欲しいのか。例えば若い人なのか、年配の人なのか、男性なのか女性なのか。
どういうコミュニティに属していてどんな服を着たいと思っているのか、お金がかかってもオシャレをしたいのかコスパ志向なのか。
想像力を働かせ、コンセプトやターゲットを明確に形にすることが大切です。
常に市場調査でトレンドを追い続ける
常に最新のトレンドを追うことも必要です。
新しいお店やECなどで流行のブランドの情報を追いかけることが好きな人は、自然に情報収集もできるのでアパレル起業に向いているかもしれません。
アパレルビジネスにあたってはどのような商品が実際にどのくらい売れているのかといった、データを用いて調査を行なっていくことも必要です。
受注生産の活用で過剰在庫を防止する
たくさん商品を作ったのに商品が売れないなんて考えただけでも憂鬱になってしまいますよね。
思い入れのある商品を廃棄するのは悲しいですし、無駄なコストがかかってしまいます。
過剰在庫を防ぐためにも、ブランド立ち上げ当初は受注生産の積極的な活用が安全と言えます。
受注生産とはBTOとも言い注文が入ってから生産に入る方式です。
受注生産のデメリットとしては受注してからの生産になるので、消費者が欲しいと思って注文してくれてから実際に提供できるまでのタイムラグがあることです。
時間がかかることを嫌うタイプの消費者の満足度は下がってしまいますし、またアパレルでの受注生産はシーズンを逃す可能性というデメリットもあります。
確実に売れるという確証がある、あるいはある程度の廃棄商品が出ても問題ないくらいの利益が上げられる場合には見込み生産が良いかもしれません。
実店舗でもネットショップを併用する
実店舗を持っていても、ネットショップでの販売を併用することができます。
ネットショップの場合ですと、ECモールに出店しても月数万円、お金をかけない方法であればほとんど0円での出店が可能です。
ネットショップを開くことで、実店舗のみだと取りこぼしてしまう遠くに住んでいる消費者にも商品を売ることができます。
SNSなど集客ツールと掛け合わせることで、より多くの人にブランドを知ってもらう手段として強力な役割を果たすでしょう。
初めはジャンルやカテゴリを限定する
ブランドを立ち上げた直後の資金が乏しい状態で、たくさんの消費者を相手にしてブランドを手広く展開することは不可能です。
市場を細かく分け、自社が得意な非常に狭い領域に特化して勝負をする考え方を「ランチェスター戦略」と呼びますが、初めは自分のブランドを限定してなるべく狭く、自ブランドに特化したカテゴリでのブランド展開をするといいでしょう。
盗作を疑われないよう他ブランド確認
世の中にはたくさんのブランドがありますから、盗作を疑われてトラブルになるリスクもあります。
トレンドの情報収集と合わせて、盗作を疑われないようにという意味でも他ブランドをしっかりチェックしておきましょう。
まとめ
アパレルブランドを成功させるコツ、アパレルブランドにあたって必要な能力などについて解説しました。
数多のアパレルブランドがある中で自社を消費者に認知してもらい、また買いたいと思ってもらうには、トレンドを追う・消費者を理解してどんな商品が欲しくなるのかを知るといったマーケティング活動が欠かせません。
更にネットショップのみではなく実店舗を運営するには、1,000万円単位の高額な事業資金が必要になります。
貯金だけで何とかなればいいですが、多くの人にとって難しいと思います。
創業にあたってはCEOパートナーを活用し税理士と相談してください。
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税理士と相談することで融資の確率が上がりますし、経験豊富な税理士との相談で今まで知らなかった方法や気付いていなかった問題を発見することもできます。
アパレル起業の夢があるけど、どうしていいか分からないという時はまずは気軽にCEOパートナーで相談してみてください。
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