2024年の助成金・補助金で飲食店向け6選!受給の流れと注意点も

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飲食店を開業するにはある程度の資金が必要になります。

そしてその資金を用意するのは容易いことではありません。

ではどうすればいいのでしょうか。

この資金の問題、「補助金・助成金」を活用する事で解決することができます!

補助金とは、主に経済産業省が管理している給付制度で、条件を満たし採択されることで給付されるお金のことです。

そして助成金は、法人あるいは個人の事業主を支援するため国や自治体が支給するお金のことです。

この2つ、違いはありますが大きな共通点があります。

それは「返済の必要がない」という点です。

融資だと借入なので返済をする必要がありますが、補助金・助成金はそういった必要がありません。

そこで今回は飲食店で活用できる補助金・助成金をご紹介していきます!

資金繰りでお悩みの飲食店の皆様はぜひ参考にしてください!

目次

飲食店が受給できる補助金・助成金6選

飲食店

まずは、飲食店を運営するのにおすすめな補助金と助成金について解説します。

小規模事業者持続化補助金

小規模事業者の販路開拓や業務効率化のための取り組みを支援するための補助金です。

事業運営にかかる経費の一部を補助します。

支給を受けるための対象や、対象経費、補助額・補助率は下記のとおりです。

  • 支給対象:飲食店の場合、常時使用する従業員が5人以下の事業者
  • 対象経費:店舗改装、広告掲載、展示会出展費用など
  • 補助額・補助率
申請枠補助額補助率
通常枠50万円以下※インボイス転換事業者については100万円が上限2/3まで※「賃金引上げ枠」のうち、赤字事業者は3/4までとする
賃金引上げ枠200万円以下※インボイス転換事業者については250万円が上限
卒業枠
後継者支援枠
創業枠

小規模事業者持続化補助金に関する詳細はこちら

IT導入補助金

ITツールを導入した企業を支援するために作られた補助金です。

インボイス制度に対応した受発注システムや、サイバー攻撃を守るセキュリティ強化などさまざまな課題の解決につながります。

  • 支給対象:中小企業・小規模事業者等
  • 対象経費:システム購入費、ソフトウェア導入費、クラウド利用料など
  • 補助額・補助率
申請枠補助額補助率
通常枠5~450万円1/2まで
インボイス枠(インボイス対応類型)・インボイス制度に対応したソフト50万円~350万円以下・PC・ハードウェア等20万円以下・インボイス制度に対応したソフト4/5まで・PC・ハードウェア等1/2まで
インボイス枠(電子取引類型)350万円以下・中小企業・小規模事業者等2/3まで・その他の事業者等1/2まで
セキュリティ対策推進枠5万円~100万円1/2まで
複数社連携IT導入枠3,000万円以下4/5まで

IT導入補助金に関する詳細はこちら

ものづくり補助金

正式名称を「ものづくり・商業・サービス生産性向上促進補助金」といいます。

中小企業や小規模事業者等が取り組む革新的サービス開発や、生産プロセスの改善のための設備投資等を支援するための補助金です。

  • 支給対象:中小企業・小規模事業者等
  • 対象経費:機械設備・システム構築費、運搬費、技術導入費など
  • 補助額・補助率
申請枠補助額補助率
省力化(オーダーメイド)枠100~8,000万円2/3まで
製品・サービス高付加価値化枠・通常類型100~1,250万円・成長分野進出類型100~2,500万円・通常類型2/3まで・成長分野進出類型2/3まで
グローバル枠

(電子取引類型)
100万円~3,000万円・中小企業1/2まで・小規模企業者・小規模事業者2/3まで

ものづくり補助金に関する詳細はこちら

外食産業事業成長支援補助金

中小規模の飲食店を対象に作られた補助金です。

飲食店における売上拡大や、収益増加を目的として業態転換や事業成長の取り組み等を行った事業者に補助されます。

  • 支給対象:中小・中堅規模の飲食店
  • 対象経費:建物費、機械装置・システム構築費、技術導入費、広告宣伝費など
  • 補助額・補助率
    補助額:100~1,000万円
    補助額:1/2まで

外食産業事業成長支援補助金に関する詳細はこちら

キャリアアップ助成金

有期雇用労働者や短時間労働者、さらには派遣労働者といった非正規雇用で働く労働者の正社員化、処遇改善を行った企業に対して助成金を給付します。

正社員支援処遇改善支援の2つからなり、さらに6つのコースにわけられています。

正社員化支援正社員化コース有期雇用労働者等を正社員化させた場合に助成
障害者正社員化コース 障害のある有期雇用労働者等を正規雇用労働者等に転換させた場合に助成
処遇改善支援賃金規定等改定コース有期雇用労働者等の基本給の賃金規定等を改定し3%以上増額させた場合に助成
賃金規定等共通化コース 有期雇用労働者等と正規雇用労働者との共通の賃金規定等を 新たに規定・適用させた場合に助成
賞与・退職金制度導入コース 有期雇用労働者等を対象に、賞与または退職金制度を導入して支給または積立てを実施した場合に助成
社会保険適用時処遇改善コース(令和8年3月31日まで)下記いずれかを行った場合に助成・有期雇用労働者等を新たに社会保険に適用させ、収入を増加させる・週所定労働時間を延長し、社会保険に適用させる

キャリアアップ助成金に関する詳細はこちら

業務改善助成金

生産性向上のための設備投資や、事業所内での最低賃金の引き上げを行った場合にその費用の一部を助成するものです。

いずれにしても、計画通りに事業を進めた後に結果報告をもって助成金の支給となります。

  • 支給対象:中小企業・小規模事業者
  • 対象経費:生産性向上・労働能率の増進に資する設備投資等
  • 助成額
事業所内最低賃金の引き上げ額助成額
30円以上30~130万円
45円以上45~180万円
60円以上60~300万円
90円以上90~600万円
  • 助成率
900円未満900円~949円950円以上
9/10まで4/5まで3/4まで

業務改善助成金に関する詳細はこちら

補助金・助成金申請の流れ

5ステップ

続いて、補助金や助成金を申請するまでの流れについて解説します。

申請に迷わないためにも、流れを整理しておきましょう。

自身に合う補助金・助成金を探す

まずは、全国各地で実施されている補助金や助成金を探さなければなりません。

各補助金や助成金によって、支給額や条件が異なります

数は相当多いので、どれが合っているか迷うことも多いでしょう。

探し方は後ほど解説するので、そちらもぜひ参考にしてください。

要項を確認し、必要書類の作成・申請

それぞれの補助金・助成金の要項を確認し、最もマッチしているものがあれば申請に進みます。

申請時には、必要書類を作成しなければなりません

書類集めなどを行って、規定されたスケジュール通りに申請してください。

作成まで数日を要すこともあるため、余裕をもって取り組むようにしましょう。

採択結果の通知がきたら交付申請

無事に申請が完了したら、あとは採択結果までしばらく待機します。

採択結果の通知が届いたら、交付申請を行ってください

交付申請書等を制作し、事務局に提出します。

交付決定・事業の実施

交付申請書の内容が認められれば、交付決定となります。

事前に作成した計画に沿って、事業を始めましょう。

なお、計画された事業の内容が変更されると、支給金額が変わることがあるのでご注意ください。

中間報告

補助金や助成金によっては、きちんと計画通り進められているか、もしくはトラブル等はないかなどをチェックするため、事業の途中で中間報告を求められる場合があります。

ちなみに、計画の変更を受け付けている場合もあるので、あらかじめ要項を確認しておきましょう。

定められた期限を守って、適切に報告してください

事業実績の報告・助成金の受給

計画に基づいた取り組みが終了したら、完了の報告を行います。

定められたフォーマットに則って支給申請書類を提出したら、追って補助金・助成金の支給がなされます。

計画通りに取り組みが実施されたか、不正受給はないかなどの審査が行われるので書類はフォーマットに沿って正しく提出しましょう。

事業状況の定期報告

補助金や助成金を受け取ったら終わりではありません。

その後も、定期的に報告をしなければならない場合がほとんどです。

補助金・助成金によって頻度や年数は異なります。

それぞれ要項を確認し、適切な報告ができるようにしましょう。

補助金・助成金の探し方

検索

では、補助金や助成金の情報はどこを見ればよいのでしょうか。

探し方についても解説していきます。

定期的に地方自治体のホームページを検索する

補助金や助成金を実施しているのは、国だけでも東京都だけでもありません。

全国各地の地方自治体でさまざまな計画があります

ご自身が住んでいる地方自治体のホームページに掲載されているので、チェックしてみましょう

お住まいに近い自治体で補助を受けた方が、何かと都合がよいことも多いはずです。

地方創生にもつながるので、おすすめです。

補助金・助成金のポータルサイトを活用する

補助金や助成金の情報をデータベース化したポータルサイトも便利です。

都道府県・市町村・目的別でも検索できる点もメリットといえるでしょう。

情報を早く知りたい方は、メルマガも届けています。

無料でサービスを受けられるので、ぜひ活用してみてください。

補助金・助成金のポータルサイトに関する詳細はこちら

J-Net21を活用する

中小企業を運営する経営者のために、さまざまな支援情報を提供するポータルサイトです。

中小企業向け施策を更新している「支援情報ヘッドライン」や、経営ノウハウが詰まった「経営ハンドブック」といったトピックも充実しています。

創業者に向けた補助金や助成金がまとめられたページもあるので、ぜひご覧ください。

都道府県別にまとめられているので、お住まいの地域の補助金・助成金が探しやすいはずです。

J-Net21に関する詳細はこちら

専門家に相談する

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調べても、どれが自分に合った補助金・助成金からわからない場合は、専門家に相談しましょう

おすすめは、創業融資に強い税理士を紹介してくれるCEOパートナーです。

紹介を受けた税理士が現在の経営状況や将来の展望などをお伺いし、最適な資金調達方法を提案します。

相談は完全無料なので、ぜひ活用してみてください。

上手に補助金・助成金を受給する4つのポイント

指さし

補助金や助成金を申請するには、いくつかポイントが存在します。

以下の4つには特に意識して申請しましょう。

申請書は分かりやすく記載する

各担当者は、提出された申請書を見て希望の金額を支給するかどうかを判断します。

事業の内容や計画などが分かりづらかったら、判断ができずに支給されないことも十分に考えられるでしょう。

分かりやすく作成できたかどうかを判断するには、提出前に第三者に見てもらうとよいです。

客観的な視点を入れて、誰にでも見やすい資料を作りましょう

制度の趣旨を細かいところまで理解する

それぞれの補助金・助成金には、支給に至る趣旨が存在します

お金が支給されるからと申請しても、趣旨と外れているために審査が下りない可能性もあるでしょう。

募集要項に、趣旨について記載があるので必ずチェックして申請するようにしてください。

準備期間は余裕を持たせる

申請には、さまざまな書類の提出が求められます。

なかには、取り寄せるまで時間がかかる書類もあるので、ギリギリになって準備を始めても間に合わなくなる可能性もあるでしょう。

必ず余裕を持って申請するようにしてください。

条件を満たしているかを必ず確認する

趣旨には沿っていても、条件が満たしていなければ応募すら受け付けてくれません

なかには、例外が記載されていることもあるので隅々までチェックしましょう。

通常項目では自分は適用外でも、よく見たら該当している場合もあります。

気を付けて!補助金・助成金申請の際の3つの注意点

注意点

最後に、補助金・助成金の申請で陥りがちな落とし穴について3つ解説します。

税金がかかる

補助金・助成金は、経理処理上は収入という扱いになります。

そのため、法人の場合は法人税が、個人の場合は所得税が課せられるのでご注意ください。

ただし、ほとんどが経費以上の支給はないため事業が赤字の場合は非課税になることが一般的です。

給付までに時間がかかる

融資とは異なり、まずは計画された事業を進めなくてはならないため給付までには時間がかかります

おおむね、申請から1年程度かかるといわれているのでご注意ください。

開業資金や初期の運転資金にはしづらいため、あてにして事業を始めると赤字になってしまうことも考えられるでしょう。

倍率が高いものや期間が短いものがある

各補助金・助成金には、それぞれ採択率があります。

応募者が多ければそれだけ倍率も上がるため、確実に支給されるとは限りません。

また、募集期間もバラバラです。

狙っていた制度が、次に見たら終わっていたことも考えられます。

申請を検討する際は、必ず期間もチェックしておきましょう

まとめ

飲食店を始めるには、ある程度の資金が必要です。

開業資金が用意できても、その後も仕入れ費や広告費など常に資金不足に悩まされる可能性もあるでしょう。

だからこそ、補助金や助成金を活用した資金調達をおすすめします。

とはいえ、数々の制度があるのでどれが自分に合っているのか見極めるのは大変です。

先にも紹介した、CEOパートナーを活用して、税理士から的確なアドバイスを受けましょう

公庫面談サポート数全国1位」「毎月の創業融資相談件数1,000件以上」の実績を誇る税理士法人が担当します。

経営に関するトータルアドバイスも行っているので、おすすめですよ。

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この記事を書いた人

過去に起業家の友人と些細なきっかけから会社を設立。当時得た知識とノウハウを活かし、現在は起業と会社設立に関する情報を発信中。趣味は旅行や推しを見ながら晩酌する事です。

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