脱毛サロンの事業計画書の作成を検討している方には、事業計画書の必要性など、ぜひ今一度確認してほしいものです。
というのも、事業計画書を丁寧に作成するか否かで、今後の事業が成功するか否かが変わってきます。
計画をまとめて見える化できるというだけでなく、資金調達したいときの金融機関の判断材料にもなりますので、脱毛サロンを開業するにあたっては事業計画書の作成を大切に取り組みましょう。
今回は脱毛サロンの事業計画書の重要性だけでなく、8項目の書き方や使える無料のテンプレート、そして作成時に意識すべき4つのポイントをご紹介していきます。
脱毛サロンの開業を考えている方、特に資金調達を視野に入れている方はぜひ最後までチェックしてくださいね。
脱毛サロンに事業計画書は必要?
脱毛サロンを開業するにあたり、事業計画書の作成は必須となります。
なぜなら、事業計画書は経営の成功に向けた重要なツールであり、さまざまな場面でその役割を果たすからです。
以下に、事業計画書の具体的な利点を解説します。
頭の中の計画が見える化できる
事業計画書を作成することで、自分の頭の中にあるアイデアや計画を具体的に文書化できます。
これにより、自分自身のビジョンや目標が明確になり、実現に向けた具体的なステップが整理されます。
例えば、ターゲット市場の分析、競合調査、サービスの提供方法、価格設定など、詳細な計画を立てることができます。
このプロセスを通じて、自分の考えを客観的に見直し、必要な修正を加えることができるため、計画の実現可能性が高まります。
金融機関の判断材料となる
事業計画書は、金融機関からの融資を受ける際の重要な判断材料となります。
金融機関は、事業の将来性や収益性を判断するために、詳細な計画書を求めることが一般的です。
事業計画書には、収支予測や資金計画、運営方針などが記載されており、これに基づいて金融機関は融資の可否を判断します。
しっかりとした計画書があれば、金融機関に対して事業の信頼性をアピールでき、融資を受けやすくなります。
経営を軌道に乗せる指標となる
事業計画書は、経営を軌道に乗せるための指標となります。
計画書には、具体的な目標や達成すべきKPI(重要業績評価指標)が設定されており、これに基づいて経営の進捗を定期的に確認できます。
例えば、売上目標や顧客数の増加、コスト削減など、具体的な数値目標を設定し、その達成状況をモニタリングすることで、経営の課題を早期に発見し、適切な対策を講じることができます。
これにより、計画通りの成長を実現しやすくなります。
脱毛サロンの事業計画書8項目の書き方
脱毛サロンを成功させるためには、しっかりとした事業計画書が必要です。
ここでは、事業計画書に盛り込むべき8つの重要項目について、その書き方を詳しく解説します。
創業の動機
まずは、創業の動機を明確に記述します。
なぜ脱毛サロンを開業しようと思ったのか、どのような背景や経験があったのかを具体的に説明します。
例えば、「自身の脱毛経験から感じたサービスの改善点を提供したい」や「美容業界での長年の経験を活かしたい」など、熱意やビジョンを伝えることで、計画書の信憑性を高めます。
経営者の略歴等
次に、経営者の略歴や経歴を詳細に記載します。
学歴や職歴、過去の業績など、脱毛サロン経営に関連する経験やスキルを具体的に挙げます。
特に、美容業界での経験やマネジメント経験がある場合は強調すると良いでしょう。
また、関連する資格や受賞歴などもアピールポイントになります。
取扱商品・サービス
提供する商品やサービスの内容を詳しく説明します。
脱毛の種類(レーザー脱毛、光脱毛など)、施術の流れ、使用する機器の特徴、料金体系などを具体的に記載します。
顧客に対するサービスの質や差別化ポイントも強調しましょう。
例えば、「最新の痛みの少ない脱毛機器を導入している」や「顧客一人ひとりに合わせたカスタマイズ施術を提供する」などです。
取引先・取引関係等
仕入れ先や取引先、提携先などの取引関係を明確に記述します。
どのような業者から機器や消耗品を仕入れるのか、提携する医療機関や美容業者がある場合はその関係を説明します。
また、広告代理店やマーケティング会社との取引についても触れ、どのように顧客を獲得する計画かを明示します。
従業員
従業員の配置計画や採用方針を記載します。
施術者や受付スタッフ、経理担当者など、各ポジションに必要な人員数とその役割を具体的に説明します。
また、採用基準や教育訓練の計画も記載すると良いでしょう。
例えば、「脱毛士資格を持つ施術者を採用し、定期的に技術研修を行なう」などです。
借入の状況
現在の借入状況や過去の借入履歴について詳細に記述します。
融資を受ける際に金融機関が特に重視する項目であり、返済計画も併せて説明します。
例えば、「開業資金として〇〇万円を〇〇銀行から借り入れ、月々〇〇万円ずつ返済予定」など、具体的な金額や返済スケジュールを明示します。
必要な資金と調達方法
事業運営に必要な資金の総額と、その調達方法について詳しく説明します。
設備費用、運転資金、人件費など、必要な資金の内訳を具体的に記載します。
また、自己資金の割合や融資、出資などの調達方法も説明します。
例えば、「自己資金として〇〇万円を準備し、不足分の〇〇万円を銀行融資で調達する」などです。
事業の見通し
最後に、事業の見通しについて具体的に記述します。
売上予測や収益計画、成長戦略などを示し、事業の将来性をアピールします。
例えば、「初年度の売上は〇〇万円を見込み、3年目には〇〇%の成長を目指す」といった具体的な数値目標を設定します。
また、リスク管理や問題解決の方針も記載すると、計画の実現可能性が高まります。
脱毛サロンの事業計画書に使える無料テンプレート
準備ができたら、事業計画書を実際に書いてみましょう。
今回は、無料ダウンロードが可能な3つのおすすめテンプレートを用意しました。
日本政策金融公庫のテンプレート
最初は、中小企業や小規模事業者向けに融資を行なっている日本政策金融公庫のテンプレートです。
日本政府が100%融資している金融機関のため、民間に比べて審査が通りやすいとされています。
無担保・無保証でも融資を受けやすい、金利が低いというメリットもあるので、初めて開業する方におすすめです。
マネーフォワードクラウドのテンプレート
クラウド会計やクラウド人事管理といった会社設立に関するサービスを多数展開しているマネーフォワードクラウドのテンプレートもおすすめです。
飲食系や不動産、IT系、ネットショップといった業種ごとに70種類以上の事業計画書を用意しています。
もちろん、エステやサロンを開業したい方向けの事業計画書もあるのでぜひご活用ください。
J-Net21(中小機構)のテンプレート
最後は、独立行政法人中小企業基盤整備機構が運営するJ-Net21(中小機構)です。
こちらでは、事業計画書の書き方についての例も用意されています。
丁寧なガイドを通して、具体的な書き方を知りたいという方におすすめです。
脱毛サロンの事業計画書4つの作成ポイント
では、具体的にどんなところに注意して作成したらよいのでしょうか。
脱毛サロンの事業計画書にて特に注意すべき4つのポイントを解説します。
サロンの強みアピールに注力する
事業計画書を作成する際には、まずサロンの強みをしっかりとアピールすることが重要です。
競合他社との差別化を図るために、自社の特長やサービスの独自性を明確に示しましょう。
例えば、最新の脱毛技術を導入している点や、顧客満足度の高いサービスを提供している点、リラックスできる快適な施術環境などを強調します。
また、顧客の口コミや実績を具体的な数字やエピソードで示すことで、信頼性を高めることができます。
数字は正確かつ根拠を持たせる
事業計画書には、売上予測や費用計算などの具体的な数字が含まれますが、これらは正確で根拠のあるものでなければなりません。
市場調査や過去のデータをもとに、リアリティのある数字を提示しましょう。
例えば、地域の人口統計や競合分析を通じて見込まれる顧客数を算出し、それに基づいて売上予測を立てることが重要です。
また、費用項目についても詳細に計算し、適切なコスト管理を行なう計画を示すことで、計画の信頼性を高めることができます。
わかりやすい表現を意識する
事業計画書は、読み手にとってわかりやすいものである必要があります。
専門用語や難解な表現は避け、シンプルで明確な言葉を使うように心がけましょう。
図表やグラフを活用して視覚的に理解しやすい形で情報を提供することも効果的です。
また、段落や項目ごとに整理された構成にすることで、読み手が情報を簡単に把握できるようにします。
特に、金融機関や投資家など、事業計画書を読む相手の立場に立って、わかりやすい説明を心がけましょう。
時間をかけて丁寧に作成する
事業計画書の作成には時間と労力を惜しまず、丁寧に取り組むことが大切です。
計画書は一度作成して終わりではなく、何度も見直しや修正を重ねることで、より完成度の高いものに仕上げることができます。
具体的な情報を収集し、各項目をしっかりと検討することで、計画の実現可能性を高めます。
また、専門家のアドバイスを受けることで、さらに質の高い計画書を作成することができます。
例えば、ビジネスコンサルタントや税理士に相談し、計画の妥当性や改善点をチェックしてもらうと良いでしょう。
CEOパートナーで事業計画書の成功間違いなし
事業計画書の作成に迷ったら、創業融資に強い税理士を紹介するCEOパートナーに連絡してみましょう。
創業・開業を目指す方の強い味方になってくれるはずです。
税理士の専門アドバイスのもと作成できる
CEOパートナーから紹介するのは、これまで多くの創業をサポートしてきた税理士です。
数多くのノウハウがあるため、アドバイスや事業についての提案も的確でしょう。
作成にかかる時間や手間を効率よく省ける
紹介される税理士は、事業計画書の作成代行も行なっています。
通常であれば、事業準備の合間を縫って作成しなければならない事業計画書もすべてお任せ可能です。
安心して本業に集中できるでしょう。
資金調達の審査通過率アップにつながる
CEOパートナーでは、数多くの創業をサポートするとともにさまざまな事業計画書の作成にも携わってきました。
そのため、融資には必要不可欠な書類審査も何度も経験しています。
お任せいただければ、書類審査率がアップすることも間違いないでしょう。
まとめ
脱毛サロンを立ち上げる際には、事業計画書の作成をおすすめします。
融資が不要という方でも、今後のビジョンを可視化させるために重要な指標となります。
書き方が分からないという方は、CEOパートナーにご相談ください。
お問い合わせから24時間以内におすすめの税理士を紹介しています。
まずは、相談するだけでも大歓迎です。
コメント