ケーキ屋の事業計画書8項目の書き方を理解!7つのコツとテンプレ紹介

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ケーキ屋の事業計画書はどのように作成するのがよいでしょうか。

いざケーキ屋を開業しようと思っても、事業計画書を作成する段階でつまずいてしまう方は少なくないでしょう。

ケーキ屋は競争の激しい業界でありますので、生き残り続けるためには初めの計画づくりが最も重要とも言えます。

今回はケーキ屋の事業計画書作成に特化し、8項目の書き方や役立つテンプレート、そして7つのコツまで、充実した内容をお伝えしていきます。

夢のケーキ屋開業を目指して、事業計画書から成功させましょう!

目次

ケーキ屋に事業計画書の作成は必要?

ケーキ屋

事業計画書とは、事業の方針や目標が明確な文書になったものです。

事業計画書のテンプレートに沿い、自身の経歴や開業目的をはじめ、従業員の配置、取引先との支出など、かなり細かく計画を立てることが出来ます。

開業段階で事業計画書を立てる事は事業開始後の指標になるので様々な面で役に立ちます。

事業計画がどんな場合に必要になるか、3つの理由を紹介します。

競争の激しい業界で生き残るため

ケーキ屋業界はとても競合他社が多いのが現実です。

商品の差別化が難しいだけでなく、トレンドが影響しやすいスイーツ業界は特に、事業形態やコンセプトによっては生き残るのが難しくなってきます。

そのためには現在の市場を理解したうえでどのように事業展開をしていくか、事業計画書に沿って軸のある戦略を立てる必要があるのです。

資金調達の審査通過のため

事業計画書は金融機関等から資金調達を行う際に重要な資料となります。

融資をする側はこの事業計画書の内容を見て、成功する可能性のある事業かどうかを見定めて融資の可否を決定するのです。

特に収支の計画は直接影響します

開業前でも根拠のあるデータをもとにしっかり記載することで、安定した資金繰りが出来ることを事業計画書でアピール出来ます

計画的に事業を運営していくため

事業計画を立てるときには自身が目指すケーキ屋を主体的にも客観的にも評価しながら考える必要があるので、今まで気づかなかったリスクやチャンスを広く捉える事が出来ます。

漠然とした目標や計画で「やってみないとわからないから」と見切り発車するのと、事業計画書をもとに綿密な計画を立てて事業を始めるのでは大きく違うのが想像出来ますよね。

書類を作成することは楽なことではありませんが、事業計画書を書き終えると自身の事業のビジョンがより明瞭に見えてくるはずです。

ケーキ屋の事業計画書8項目の書き方

事業計画

事業計画書は事業によって内容は変わってきますが、おおまかな項目は共通しています。

ケーキ屋の事業計画書を記入するにあたり、8つの項目の書き方を紹介します。

創業のきっかけ、目的

ケーキ屋を創業しようと思ったきっかけはもちろん個人の自由ですので、どのような思いや経験が自身のケーキ屋の開業に繋がったかを記載してみましょう

ただし、ただ夢を語るだけではなく、ケーキ屋の創業を通して社会にどのような働きかけができるのかなど、独りよがりでない目的をアピールすることが重要です。

また、ターゲットにしたい顧客や目指しているビジョンがある場合もわかりやすく記載してください。

コンセプトや営業形態を決めた経緯や目的がハッキリしていると熱意が伝わります。

職歴や過去の実績

ケーキ屋を開業するために資格は必要ありませんが、フードコーディネーターや調理師免許等の免許を持っている場合は是非記入してスキルがあることを証明しましょう

パティシエの専門学校の学歴や、実際にケーキ屋で働いた職歴も自身が持っている経験とスキルとしてアピールできます。

開業する業種に関し、基盤の知識やスキルがあることは第三者から見ても信用を得るポイントになります。

取扱商品・サービス

取扱商品とサービスについては細かく記載する必要があります。

販売するケーキの具体的な内容や、価格、サービス、季節の特別メニューなどを説明していきます。

ここでの商品説明には、市場調査も踏まえたうえで自信のある価格設定やサービスを提示してください。

他の競合と差別化を図れる戦略があるのであればそれもアピールしましょう。

取引先・取引関係

取引先として仮決定している仕入先や卸売の業者があれば記載します。

安全性をコンセプトにしているなら農薬を使っていないフルーツを仕入れたり、地産地消をテーマに地元の農場から卵や牛乳を仕入れたりなど、仕入先の決定に至った理由なども明確に説明できればより信頼度が増します

それぞれの取引先との契約条件や、締め日支払期限なども記入し、順調に取引を進めることを示します。

従業員について

従業員については想定している正社員、パートなどのポジションを記載します。

パティシエ経験の有無やマネジメントなど、従業員雇用に際して必要なスキルがあるのであればその目的とともに記載します。

従業員の質の向上として研修をしたり、新商品の企画のミーティングをしたりなど、従業員を含めて行う経営戦略があればそれも事業運営のアピールになります

給与形態や、勤務時間も設定し、月の人件費の計画もここで立ててみましょう。

固定費の中でも人件費は大きな支出となるので、経営がうまくいかなかった際に大きな損失となり得る可能性があります。

自分自身が思う従業員の配置は適正かどうか確認する機会としてじっくり検討してください。

借入状況

すでに金融機関などからの借入がある場合には記載します。

他からの借り入れがあることがマイナスだと感じるかもしれませんが、融資の使用用途や返済計画がしっかりしていれば逆に信用につながる可能性もあります

借り入れ状況は信用情報機関から調べることが出来るので、虚偽なく正確に記載しましょう

必要資金と調達手段

事業形態にもよりますが、小規模のケーキ屋を開業するにも数百万の資金が必要になると言われているので、多くの場合は資金調達が必要になると思います。

いくらの資金を何に使うかを明確にしたうえでどのくらい資金調達をするのかを検討します。

大雑把に計算するのではなく、業者に見積もりを出してもらったり、購入予定の備品を計算したりして現実的な算出をしてください

もちろん自分自身で出資する場合や、家族から資金を調達する場合にもその旨を記載します。

実際に資金調達をする際にもこの項目は重視される項目なので、綿密な計画の下、掘り下げて質問されたときにも根拠のある説明が出来るようにしておきましょう。

事業の見通し

事業の見通しの項目には、目標に向けた具体的な数字とステップを記載します。

日次、月次、年次の収支計画を立て、その利益率から数年先を見越した事業の見通しを立てることがポイントです。

例えば

「月間予想売上は〇〇万円、年間で〇〇万円の利益なので3年後には新店舗を立ち上げ予定」

のように、将来のビジョンがあるのであればそれを達成するための順序だてたステップが明確になっていると説得力のある内容になります。

ケーキ屋の事業計画書に役立つテンプレート

事業計画

事業計画書を記入する際、いくつかの金融機関やサイトにテンプレートがあるので紹介します。

テンプレートの特徴もまとめましたので参考にしてください。

日本政策金融公庫

日本政策金融公庫日本政府が運営している金融機関です。

こちらのテンプレートは一種類のみで、どの業種でもベーシックに使える内容になっています。

日本政策金融公庫は若者や女性などの限定した対象の融資制度があったり、一度事業に失敗していても再挑戦に使える融資制度があったりと、様々な需要に合わせた融資制度をもっており、中小企業でも利用しやすい条件で借入ができます。

日本政策金融公庫からの融資を検討しているのであれば是非日本政策金融公庫のテンプレートを利用してください。

マネーフォワードクラウド

マネーフォワードクラウドは会社設立の際の書類の書き方のサポートや決算業務の効率化などを中心に行っているサイトで、後ほどご紹介する「J-Net21」のように中小企業に向けた情報も集めることが出来ます。

こちらのサイトは70種類以上のテンプレートがあり、無料登録ですべて使うことが出来ます。

各業種に合わせたテンプレートを用意しているので、開業する業種にあったものを見つけられるでしょう。

自身の業種に合わせたテンプレートを利用したい方は事業計画書のテンプレートを利用してみてください。

J-Net21(中小機構)

J-Net21は中小機構の運営する、中小企業に関する問題解決や情報提供をしているサイトです。

こちらのサイトのテンプレートは各種申し込みの書類や、細かい分野に分けてテンプレートを無料配布しているのが特徴です。

事業計画書だけでなく、アルバイトの面接シートやマニュアルのテンプレートなど、事業の運営段階に合わせて利用できるので有効に活用してください。

また、すべてのテンプレートに記入例があり、書き方に困ったときに参考にできるのが非常に良いポイントです。

記入例をみながら慎重に記入を進めたい方はJ-Net21のテンプレートの利用がおすすめです。

ケーキ屋の事業計画書を成功させる7つのコツ

ケーキ屋

ここまでケーキ屋の事業計画書の書き方とテンプレートを紹介しました。

各項目に沿って記入をしていけば、基本的な内容はそれほど難しく無いでしょう。

しかし、成功する事業計画書を作成するにはいくつかの重要なポイントを抑える必要があります。

以下の7つのコツを踏まえてよりレベルの高い事業計画書の作成を目指しましょう。

ターゲット層やコンセプトを明確にする

見た目も美しく、たくさんの人を魅了するケーキですが、すでに多くの競合が存在するケーキ屋業界に参入するには明確なターゲット層と一貫したコンセプトが重要になります。

例えば

  • 天然の材料だけを使った安全なケーキで環境や人に優しいコンセプトにする
  • たまごアレルギーの子どもでも食べられるケーキを提供する
  • 小さなケーキを安価で提供し、少量を楽しみたい人をターゲットにする

など、このようにコンセプトが明確になっているとどこに焦点を置いて何にコストをかけるかなどがわかりやすくなります。

立地調査を通して商圏・競合を把握する

記念日やクリスマスにはケーキの需要が高まる文化があるので需要は無くならない一方、コンビニスイーツや洋菓子チェーン店では安くケーキが買えるので必ずしもケーキ屋業界が成功する訳ではありません。

自分自身が開業しようとする地域はどんな客層で、どのようなスイーツが人気があるのかを調査したうえで、販売戦略を立てていきましょう。

また、スイーツには必ず流行りがあるので、流行りの動向もキャッチできるようにしましょう。

ブランドイメージを店名に反映させる

店名をつける際には、出来るだけ自身の開業するケーキ屋のブランドイメージに合った店名をつけるようにしてみましょう。

店名を聞いたときに実際に店舗やケーキのイメージと結びつくといいですね。

印象に残りやすく、Webサイトで検索しやすいというポイントも抑えられるとより良いです。

前例のないサービス形態に挑戦する

店舗や商品の工夫も必要ですが、サービス形態も重要なポイントです。

競合の多いケーキ屋業界の中で、前例のない新しい販売方法により話題になり、人気店になる可能性があります

すでに存在している販売方法の中には自動販売機型のケーキ販売や、その場でクリームやトッピングを選べるカスタマイズ型のケーキ販売などがあり、目新しい販売方法は人々の注目を集めています

SNSなど集客方法に工夫を凝らす

SNSでの流行のキャッチが当たり前の現代では、InstagramやTikTokなどで話題になると大きな集客につながる可能性があります。

ひと昔前までの顧客はたまたま見かけて入店したり、チラシを見て近所だったから来た、などといったパターンが多かったかもしれませんが、今はSNS上で話題になるとわざわざ遠くから足を運んで来る人々もいます。

ホームページの作成はもちろんのこと、SNS運用も積極的に行い、集客の工夫をしましょう

売上の予測はあくまでも客観的に行なう

事業計画書に記入する売り上げ予想は、客観的で現実的でなくてはいけません

いくらぐらい売り上げたいという希望ではなく、実際の材料費を加味した商品設定に加え、市場調査を行ったうえで実際にどの程度の売上が見込めるかを計算します。

その数字を出した経緯を説明できるように根拠のある数字を提示することで事業計画書の信頼性が増します

また、季節的に売上が低くなる可能性や、材料費の高騰などのリスク対策なども検討しておくとよいでしょう。

CEOパートナーのサポートを頼る

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事業を初めて開業する人にとって、開業時は誰でも不安に感じます

実際に多くの事業者は税理士などの専門家を味方につけて開業時の手続きや開業資金の調達を行っています。

CEOパートナーというサービスでは、税理士と起業者の需要をマッチングしてくれるので自分自身の事業に合った税理士を見つけられます。

ケーキ屋の開業となると資金調達が必要になる場合が多いので、開業融資のサポートを受けるのは有効な手段と言えます。

融資をしてくれる日本政策金融公庫の面談サポート数が税理士法人で全国一位CEOパートナーは、信頼と実績のあるサービスです。

税理士と一緒に行うことで書類のサポートはもちろん、決算などの難しい税務処理にも詳しいので開業時の大きな不安を解消出来ます。

一人ですべてをやろうとせず、必要に応じて専門家のサポートを頼り、開業に向けた準備を進めましょう。

まとめ

ケーキと聞くだけでワクワクし、老若男女に愛されるケーキ業界は、どの時代も需要が無くなることはありません。

しかし、需要が無くならないということは競合が多いということです。

競合に負けないためにもしっかりとした市場調査と綿密な計画が功を奏します

あなただけのケーキ屋を作る熱い思いを事業計画書に込めて、成功へのロードマップとして活用してくださいね。

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この記事を書いた人

Webライター歴3年、現在は個人事業主として活動しています。独立を目指す方に私の経験で何か役立つものがあればと考え、主に起業に関する記事を書いています。趣味はK-POPとSFアクション映画と猫の動画を見ること。

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